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カテゴリ:本
NHKの朝ドラ「らんまん」。
今朝は 万太郎と寿恵子の長女が麻疹で亡くなり、実家の峰屋も 店をたたむことになるという悲しい朝でした。 史実としてわかってはいるものの、フィクションとしてのドラマ として描かれているので 園子ちゃんも生きてて欲しかった 牧野富太郎という人が、植物学者ということは知っていても どこで生まれてどんな生き方をした人なのか知らなかったので この朝ドラが始まる前に Wikipediaを検索しました。 子供は13人生まれて そのうち6人が亡くなっているのですね。 これから先 ドラマの中で何人も亡くなるのを見るのは辛いので 事実通りに進めないで欲しい、と思っています 「牧野富太郎の恋」はドラマを見ながら読み進めました。 1番最後のページに ※著者注として 「本作品は史実を基にしておりますが、ストーリーの展開上、 創作がございます。ご了承ください」と書かれています。 本の帯の裏側にはこう書かれています 「並外れた学者魂を持ちながらも、家庭人としては 無思慮であった牧野富太郎博士。 植物研究のために全財産を使い果たし、さらには多額の 借金を背負い込む始末・・・・。 そんな彼が、どうやって『日本の植物学の父』と謳われる までになったのか? そこには牧野家を守り抜いた妻・壽衛の存在があった」 この小説は、もちろんWikipediaほど淡々としてはいないけど 朝ドラとも違います。 朝ドラは、役者さんの演技の上手さと脚本でとても美しいから。 物凄い借金を重ねて 実家の酒屋まで潰してしまった牧野博士は ただもう植物が好きで純粋に植物を愛した人だったことも 壽衛を愛していたことも良くわかる。 破天荒で、わがままで、世間知らずで、無礼で、周囲に気遣いを することのない天才学者だった牧野さんは、 それゆえ多くの人の嫉妬や反感をかいながら それ以上に牧野さんを慕い、援助してくれる人達に恵まれた。 妻の壽衛さんの支えがあってこその牧野博士。 この小説は「牧野富太郎の恋」というタイトルだけど 主役は妻の壽衛さんだわ。 ロシアに行きましょうと、躊躇うことなく言える男前の壽衛さん。 牧野博士は94歳の生涯を、植物研究に捧げて生き抜きました。 生命力の強い、幸せな人だったんだと思いながら読み終えました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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