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Lake Moraine ~Book Cafe~

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2008.08.01
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古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた?。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。
しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。



最近こっている三浦しをん作品
すでに2冊目のエッセイを読み終えていて、そちらの感想は
まだ書いてません。 最近 本を読み終えてから
すぐ感想かかないで そのまま状態が多すぎるので
(6、7月で3冊分 浮いてます)

今回は正真正銘 今日読み終えた本の感想。

ストレートに言って これは恋愛小説だな~と
主人公は男二人で じゃぁ BLかい! というと
そうではなく 何がおこるというわけでも濃い描写が
ある訳でもないのですが

実に濃厚で静謐な まさしく水の中で
わずかな酸素を求めるために
呼吸をするすべを分け合うことを
しごく当然としてみとめあっている二人の話

古書という世界において
”才” あるものと ないものの 残酷な隔たりゆえに
起きた ”あること”をきっかけに
離れることも 前にすすむことも
できずに それぞれが己を責めながら
互いに惹かれあっていることをしっている二人

こう書いていくと まるっきり純文学のようですが
表現はじつにストレートで
すんなりと感情が伝わってきます。
これが また実に読みやすい!

小説の季節は冬なのですが 夏盛りの
湿度を含んだ暑さの中で読むのが
すごくぴったりだな~と 思いながら
読んでいました。

毎度のことながら自分の語彙のなさに半泣きですが
喉元を湿度で圧迫されるような閉塞感を持つ
一方で そんな閉塞感のなかにどこか心地よく
たゆたうような世界が楽しめました。

あんな爆笑エッセイを書く一方で
こんな うたかたのような あわ あわ した世界を
造りだして ずっとそれに陶酔できる筆致に敬服しました。






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最終更新日  2008.08.01 22:29:55
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