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Lake Moraine ~Book Cafe~

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2008.08.27
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東京のはずれに位置する“まほろ市”。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか。痛快無比。開巷有益。やがて切ない便利屋物語。


最近エッセイの方にはまっている三浦しをんの直木賞受賞作
 期待もおおきかったんですが
ちょっと首かしげてしまいました

まほろ市で便利屋を営んでいる多田は、
正月早々ひょうんなことから高校時代”変人”として
名を馳せていた行天(びっくり仰天と同じ読み)と
仕事の最中再会し、いつのまにやら
その行天に居候をきめこまれてしまいます。

多田と行天 性格も違えば行動規範もちがうのに
(行天の行動、思考回路は予測不能)
互いになにかしら秘密をもち
似たような匂いをまとわせた 男二人が
多田便利屋に持ち込まれた仕事をこなしたり、
ある時は巻きもまれたりしていく一年が描かれています。

中のイラストの多田と行天が いい意味で艶っぽくて
一見 不協和音のような二人の微妙な距離感と
(行天と同じ音階でいきている人がいるかは不明)
でも しっかり同居しているリズム、つながりを
如実にあらわしているようなきがします。

名前の響きにふさわしく一見意味不明、
切れたらこわ~い行動をとっていても 
なんとなくながら
頭の痛い依頼を片付ける一助になる
行天に一人つっこみをいれ
収拾できずにいる多田が楽しかったです。

ただ話の流れや 題名にもなる まほろ市の
世界観や構築感がどうにももろく 
いつか破綻(読んでいるこっちが現実世界に戻ってくる)
するんじゃないかとどうにもおちつかない
気分で読んでいました。

代理家族のように入院している老人を見舞う仕事や
町内会での川さらいのような
ほのぼの便利屋らしい仕事の中に
小学生がらみの”クスリ”の取引や
やくざからの依頼などが挿入され、
それをごった煮するのは 決して
悪いことではないと思うのですが、、
消化不良というか ちぐはぐ

この設定で柴田よしきが書いたらどうなるんだろう
なんて不届きなことも考えたりしていました。


前に読んだ月魚では もっと特殊な閉鎖された
もろい空間なのに ゆらぎを一切感じることなく
読んでいる最中 その世界に陶酔できて
三浦しをんという作家の技量に
つくづく感心したのですが

 今作では ちょっと不満がのこりました。






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最終更新日  2008.08.27 22:05:33
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