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Lake Moraine ~Book Cafe~

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2008.09.26
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仕事がバタンバタン(?) していて ちょっとblogから
遠ざかっていました。 
読書の方も 感想書く分がたまってきてます。(ヒ~)
明日ひとやま超えるので また皆様のblog巡り
復活を~ 楽しみです。

今月初旬に読み終わったのが 
宮部みゆき氏の時代小説
 「あかんべえ」上・下巻

宮部作品の時代物は やっぱり面白いです!

主人公おりんは12歳の料理屋の娘
 熱をだして もう少しで彼岸を渡ってしまうような
経験をしたせいか、他の人には見えない存在
 亡者がみえてしまう

冒頭 主人公おりんの話ではなく
料理人である父親の親方すじにあたり 彼女にとって
祖父のような存在の七兵衛の 子供時代の話から始まります。
 
生きるためなら かっぱらい泥棒など日常の少年が
ひょんなことから 天ぷら屋のおやじさんに 
仕込まれて 料理を覚え 自分の腕一本で
店を営み 昔の恩返しと 今度は我が手で 
料理人を育てるくだりから はじまります。

その逸話の 胸のすくような 格好の良さ
「粋だね~」とか「かっこいい~」とか
心でつぶやきながら 
江戸時代の 賄い屋やら 仕出し屋 料理屋の区別
仕事に対する 職人の心意気などの息吹がつたわってきて
 楽しく読んで学べる エンターティメントグッド

 登場人物の存在に 
理由というか伏線がしっかり張ってありながら 
綿密に練っているんだといった圧迫感がなくて
 にやり と したり 「あ~それでなんだ」と
うなずくことしかり

亡者とは 生前に業や思い残した忌まわしい思いゆえに
成仏せずにいる存在

おりんは 自分が見えてしまう亡者と語り親しくなるうちに
その亡者達が抱えている因縁を解くことができないかと
行動をおこす中、 自分と同じく しかし 
本人と似たような境遇であった亡者だけ見えてしまう
生者の存在もあることにも気がつきます。

だれもが なにかしら心に抱える闇の中だけに
捕われてしまった時 人はどんな姿になるのか
踏みとどまるものと 
踏みとどまることを投げ出した者の違いとは  
深く考えていました。

切なく やるせない 話がちりばめられる中
おりんの優しい心と 
男前で優しく 色々と諭してくれるのに
結局 あんまり役になっていない
亡者の若侍 玄之介が 気分をなごませます。




江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。亡者の姿は誰にも見えなかった。しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった―。この屋敷には一体、どんな悪しき因縁がからみついているのだろうか。



「ふね屋」には五人の亡者が迷っていた。あかんべえする少女、美男の若侍、婀娜っぽい姐さん、按摩のじいさん、宴席で暴れたおどろ髪の男。亡者と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌わしい事件に関っていることに気づく。幾重もの因縁の糸はほどかれ、亡者は成仏できるだろうか?ファンタジーとミステリと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長篇。





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最終更新日  2008.09.27 00:00:03
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