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カテゴリ:本の感想 作家別-ま行
図書館予約で一年近く待っても連絡来なかった
湊かなえ作 告白 文庫版を買ったお友達から借りて読みました! 前述のように どうにもブルーな気分の時に 読むのが 一番と断言できる 読後感の悪さでした!!!! 第一章は 最愛の一人娘を失った教師の 生徒達を前にしての告白 「愛美は事故で死んだのではありません。 このクラスの生徒に殺されたのです。」 そのショッキングな内容と同時に事件の概要を語り そして 犯人を名指し同然で指摘しながらも 刑事事件にはしないと語る女教師 同時に二人に対する”復讐”という爆弾を落として 教壇を去る 第二章以降は その事件と”告白”以降の顛末が 事件とは無関係の女子生徒の視点 事件の犯人Bの母親の視点 共犯者となった少年Bの視点 主犯である少年Aの視点 そして最終章 再び女教師の視点から語られます。 各々の立場からの事件の背景、心情、その後を 知るという物語の構成は とても面白く あっと言う間に読み終えました。 登場人物達はだれもかれもが それぞれにエゴイスティックで あると同時に 誰の心の中にもあるちょっとした感情が かくも醜く肥大していくことの 空恐ろしさと気分の悪さも味わいました。 内容紹介 我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。 文庫版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.16 23:12:09
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