664009 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Lake Moraine ~Book Cafe~

Lake Moraine ~Book Cafe~

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

日記/記事の投稿

カテゴリ

2010.11.02
XML
今年になってやっと読み出した宮本輝作品!
今作でやっと三作目になります。

 まあ数ある宮本作品の中で 
競馬という世界はまるっきりわからない私が
なぜ 優駿 選んだかと言うと
 ミラの直江のモデルに
なったのが 今作に登場する秘書だって
いうのを思い出したから、、、


 と 知らない人はなんじゃそりゃの話題は
背景色と同色にして、、、、

 読み応えあるというか 読みやすく
あっという間に 上・下巻読みました。

 サラブレット、競走馬、競馬の世界

 何の知識もない私が思ったことは
 サラブレット一頭に 
 なんと大勢の人間がかかわっているのかという
 驚愕! 
 目にはみえない 人の思惑、欲望、希望、
 策謀、祈りが渦巻いているのか

 生を受ける瞬間から 人の手を受け
 馬産者 馬主 調教師 厩務員 騎手
 常に人とかかわりながら
 それでも サラブレットは 
  人の計り知れない
 孤高の存在  不思議な生き物ですね

 物語は
後にオラシオン(祈り)と名付けられる馬を
 産み出した牧場の息子、渡海博正

 そのオラシオンの馬主となる
 和具工業社長の和具平八郎

 和具の娘で父からオラシオンを
 譲り受ける和具久美子

 和具工業社長秘書の多田時夫

 オラシオンに乗る騎手の奈良吾郎

この5人が各章の語り部となり
 サラブレットとして希有な才能と馬体
 そして不思議な縁を呼び込むオラシオンとの
 つながりと自分の生を紡いでいきます。

 登場人物は清濁織り混ざった思いを膨らませ
 人に吐露のできない苦悩を抱えながら
 オラシオンに祈りを託し 自分の生と向かい合います。

 骸骨ビルの庭とは
 また少し違う 素朴で奥行きの深い物語でした。
 

 


優駿(上).jpg

内容(「BOOK」データベースより)
生れる仔馬が牡馬でありますように。風の申し子のように速く、嵐みたいに烈しく、名馬の天命をたずさえて生れますように…。若者の祈りに応えて、北海道の小さな牧場に、1頭のサラブレッドが誕生した。オラシオン(祈り)と名づけられた仔馬は、緑と光の原野のなかで育ち、順調に競走馬への道を歩みはじめるが、それと共に、登場人物ひとりひとりの宿命的な劇が、幕を開けた―。吉川英治文学賞受賞。

優駿(下).jpg

内容(「BOOK」データベースより)
母の肉は子の肉、子の骨は母の骨なり…。いのちの哀しさ尊さに突き当りながらも、虚無と喧噪のなかで人間の業から逃れられない男たち、女たち。だが、そういう彼らも、いつしかオラシオンの美しさ危うさに魅せられて一体化し、自らの愛と祈り、ついには運命そのものを賭けていった。やがて迎えるダービー決戦―。圧倒的な感動を呼ぶサラブレッド・ロマン。吉川英治文学賞受賞





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.11.05 01:58:11
コメント(1) | コメントを書く


コメント新着

Lake Moraine@ Re[1]:北海道マラソン! お疲れ様でした!(08/28) ふゆゆんさんへ こちらにもコメントあり…
Lake Moraine@ ♪ ふゆゆんさんへ ♪ こんにちわ! コメントありがとうござい…
ふゆゆん@ Re:相方はっぴ〜バ〜〜〜スデー!(07/23) 今年も元気に美味しいケーキのお誕生日、 …

フリーページ

お気に入りブログ

『石灰工場』買 New! shovさん

かんかん橋をわたっ… New! 風竜胆さん

黒猫スマホスタンド… ふゆゆんさん

海がみえる窓辺 marin0403さん
行きかふ人も又 はる **さん

サイド自由欄

読了本と積読本の整理用ブクログ

ブクログ

Lakemoraine Book Shelf


© Rakuten Group, Inc.
X