○E3-L1
○田中、ラズナーー嶋田中、プロ野球記録を塗り替える21連勝達成正直、稲尾を超えたといっても実感は無い。田中自信も同じ思いであろう。何故なら映像の世界にいる人物で全くリアルでは無いからだ。むしろ斉藤和己を越えた際に抱いた思いが、より強かったであろう。 首位に立つチームにとって、ただの1勝に過ぎない。 ・田中21連勝、今シーズン17連勝、8回被安打5奪三振10・しかし先制の直後に失点・今更ながら銀次、決勝点となる本塁打を放つ・今更ながら慎太郎3安打・今更ながら藤田の好守・調子を落としていたマギーの2塁打・島内またも送りバント失敗・ライオンズの強い思いに敬服 豪腕と軟投派の対決、記録とは無関係に興味深い対戦であった。ライオンズは失うものは何も無い。チャレンジ精神と記録のストッパーとして挑むだけだった。イーグルスには記録もさることながら、エースで負けた際の、その先に待ち受ける困難を思い描いていただろう。無言の重圧がチーム全体に広がっていた。 翻って、西武ドームは中途半端な構造のおかげで、夏の暑さは筆舌に尽くし難い。試合は嫌がおうにも重い空気に包まれてスタートを切った。回を重ねるごとに増す重量には夏バテ気味の体には耐え難い。 互いに序盤のチャンスを逃す。特に田中は初回無死2,3塁のピンチを招くが、ここからが田中の本領発揮、藤田の好守もあり無失点で切り抜けた。4回にも無死2塁のピンチを背負うが、いつもの田中がベールを脱いだ。試合はイーグルス押し気味で展開したが、あと一本がなかなか出ない。主導権はドームを漂うだけで収まらない。ますます空気はその重さを増した。均衡を破ったはイーグルス。マギーの2塁打で先制。しかし、すかざずライオンズも浅村のタイムリーで追いつき、試合は振り出しに。イーグルスはすかさず銀次の本塁打でライオンズを再び追いやる。松井の犠打で更に1点を追加。試合は決した。 <田中、21連勝>30勝、40勝する投手が存在した時代背景に立ち位置を置いていた稲尾の記録とは比較することは不毛だ。 正直、ストレートで次々空振りを奪うことは出来なかった。自在に変化球を操るタイプに変貌したからでは無い。ストレートがあってこその変化球だ。本調子ではないか。それでも結果を残した。しかも淡々と。 <銀次、本塁打>8回、先頭打者として野上と対峙し、貴重な勝ち越し本塁打を放った。バットの先端に当たったかと見えたが、きれいな放物線を描いてライトスタンドへと吸い込まれた。またも勝負強い打撃を披露した。 <慎太郎、試合の空気と無関係> 今日も、3安打を記録し、流しても良し、引っ張っても良し、巧みさが際立つ。問題はオリックス金子の様に緩急のある好投手と対峙したときにどのような対処をするか見ものだ。101試合 60勝 40敗 1分 勝率.600TWITTER