高知の旅 (2日遅れの日記)
高知はこの日もいい天気。上着はまったくいらない。手袋?何それ。車の窓を開け放って走って「をー、いい気持ち」なんて言うくらい。それでも、高知の子は「冬は寒い」と言う。日本の広さをつくづく感じる。「ゴトゴト岩」「山姥の滝」を探して山奥の鏡村へ。ガードレールもない細道をどこまでも山奥へ…。思いがけないところに集落が現れる。日陰には雪も残り、小さな雪だるまも発見。だが、なんとその雪だるま、「首」があった。下の玉と上の玉を、木の棒でつないである。少ない雪でなんとか作りました…という涙ぐましい雪だるま。長野の今年の大雪を分けてあげたい…。ゴトゴト岩には驚いた。大きな石が、ちょっとした崖の岩の上に不安定に転がっている。力一杯押すと、前後にゴトンゴトンと大きく動く。転げ落ちないか、と心配になる。立派なしめ縄が回し掛けられ、脇にある小さな祠には、御神酒が捧げてあった。その奧に山姥の滝。滝の周りには虹がかかって美しかった。お昼には、名物のアサリ飯と太刀魚飯。道端の黒い犬と遊んだり、崖の上からの絶景を楽しんだり、五色浜では流木と浜の石でバッティング競争したり…。年末で公共の観光施設は軒並み休みだったが、家族で自然と戯れたのどかな休日だった。一つおかしかった看板発見!「私有地に 入るな 怒るぞ」このお宅の石垣には、小さなサボテンがいっぱい植えてあって、それにもびっくり。家の人が怒ったところも見てみたいような…(;^^)最後は、カマボコ屋さんに併設された、カマボコ板に描くマンガ大賞の展示場。大爆笑。カマボコ板というあの小さな世界に、大きな笑いと夢がいっぱいだった。子どもから大人まで、ほーんとにたくさんのアイデア。四国に来た人にはぜひお勧め!併設のショップでお土産を買い物。娘達は文句なしに「芋けんぴ」。長野にもあるでしょう…と笑われるけど、いやー、こんなに大袋でどっさり売られてるのは、ここ高知ならでは。夜には、宿でにわか音楽会。おいしいお酒をのみながら、二女が流し(?)のバイオリン演奏。リクエストに応えて、「涙そうそう」や「青い山脈」や「富士山」「パッヘルベルのカノン」「アヴェマリア」など、外国人もいたので種々雑多な曲を弾いて受けていた。旅行に持って出たのは、韓国製の8000円の安い楽器。壊れても惜しくない楽器で、もう何年も家族旅行のお供である。二女はオーストラリアにもこの楽器を持って出かける予定。あちらでは「ウォルツィングマチルダ」を弾いて受けをねらうらしい…。明日はそんな二女の小さな旅立ち…。