極北クレイマー
寝る前に本も読んでいるが、読み始めると眠くなってしまう。毎晩、イラスト・スタジオで絵を描いているから目が疲れてしまうようだ。というわけで買い置きしてある書籍がけっこう増えてしまった。ならばその中から一冊選んで読めばいいのだが、なんというか本というのは、テンションや興味が高まり買うわけだが、時間が経ってしまうと忘れてしまうのではないが後回しになってしまうのだ。そうやって興味が薄れてしまった本は本屋のカバーを付けたまま机の隅やテレビの横などに積み重なっている。ミステリー小説3冊、日本史関係3冊、世界史関係1冊、科学雑誌1冊。読書するには、やっぱりリズムが必要である。写真がたくさん載っている雑誌などは写真を眺めて、写真説明の短いキャプションを読むだけで良いのだが、文字ギッシリの本は、自分でもたまに驚くのだが、けっこう労力を使うようだ。文章を読み内容を自分の脳に記憶させ、自分の考えも混ぜてページを進めていくのだから実は大変な作業である。でもそんな本ばかりではなく、まるでマンガのように気楽に読める本もある。それもシリーズ物だと、なお楽しい。ということで、まだ読み終わっていない本があるのに5冊新しく追加してしまった。その中の一冊が、海堂さんの「極北クレイマー」の文庫版。今回は北海道にある架空の極北市立病院が舞台。市立病院の経営と産婦人科について考えさせられる小説だ。うれしいことに前半はあの姫宮が活躍し、後半は「ブラックペアン1988」の世良が登場する。また、「ジーンワルツ」のマリアクリニック院長の息子・産婦人科医師も登場する。