自分はこの描き方が一番楽
自分が今のところ短時間でキャラクターイラストが描ける工程は次の方法。 1.鉛筆で紙にラフスケッチを描いて、それをスキャン。2.イラストスタジオまたはイラストレーターでトレス。イラストスタジオの場合はベクターレイヤーを1色に設定し、曲線ツールで簡単にトレス。イラストレーターの場合もペンツールのベジェ曲線でトレス。3.そのトレスデーターをフォトショップで開き、着色。その場合も自動選択ツールで色分け部分を選び、塗りつぶし&幅広いブラシでサーと陰影をつけるだけ。だから使うレイヤーは1枚なので、低スペックのPCでも描けてしまうというやり方。でも拡大してみたら、隅の方に塗り残しがあるけれど印刷屋でオフセット印刷することもないのでたいして気にしない。もし気になるなら、自動選択ツールで選んだ部分の選択範囲を広くすれば解消される。以上、PCでの作業はマウスのみ。ペンタブは必要なし。ニコ生放送の多くの絵師たちの作業を見ていると、それはすごい量のレイヤー(アニメの透明セルみたいなもの)を作って描いている。話しを訊くと、失敗したくないからという声が多い。または、うまい人がレイヤーをいっぱい使っているから自分も…という若い絵師までいる。自分のやりやすい方法で描くのが一番楽だと思うのだが、放送中は自分を良く見せたいのかな。逆に、そんなレイヤーを増やすなんて面倒だという人やフリーソフトで描いている絵師は、案外うまい人が多い。つまりは、絵を描くのは鉛筆と紙があれば良いだけで、特別に高いソフトなど買っても自慢にはならないということだ。ニコ生ではインターネットで簡単にダウンロード、料金が払えるサイというお絵描きソフトが人気で奨める絵師も多い。ほとんどのニコ生絵師はサイで描いているから中学・高校生でPCで絵を描きたいという子たちも、サイを購入してしまう。ところがサイはこれ以上の機能追加はしないようなので、自分はイラストスタジオを奨めている。実のところ、イラスタよりもサイは、PCにかかる負担が軽くて低スペックのPCでもサラサラ描けるという利点がある。イラスタは高額なベクター画像(直線・曲線・図形などが得意で製図向き)ソフトのイラストレーターとラスター画像(ビットマップ加工なので微妙なグラデーション向きで写真の修正・加工に使われる)ソフトのフォトショプの両方を足したようなソフトなのでPC負担は重い。でも考え方によっては8000円以下で手に入るお得なソフトだ。それにPCは年々安くなり高スペックになっているから、わざわざ機能が古いサイを将来のある絵師の卵たちに奨めるのはどうかと思うんだけどね。イラスタはペンタブが無くてもイラストレーターのようにベジェ曲線の曲線ツールで綺麗な線をトレスできるし、着色・フィルター・加工もフォトショ並みの豊富な機能付きだ。