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Nineteen Minutes
という本を読んでいて今日読み終わった。 あるアメリカの田舎の高校で、高校生が銃を乱射し、 10人もの命を奪った という衝撃的な話。これはフィクションなのだけれど、作者のJodi Picoult が丹念な下調べをして、コロンバインの事件や、その他の銃撃事件をベースに作り上げたものらしい。 この話のすごいところは、殺人を犯した高校生を生き残らせ、 その後裁判で真相を明らかにしようと、作者が試みたところ。 被害者やその周りの人々、そして加害者である少年とその家族、 それぞれの苦しみは計り知れなく、読んでいても、とにかく胸がつまる。 心が痛くなりすぎで、涙すらでてこない。。。そんな感じ。 コロンバインの事件に悲しみ、それを「社会」がどう解決していけるのか。。。の答えを見つけ出そうと、Jodi Picoult が書き出したこの「Nineteen Minutes」。 この本では、加害者も被害者も、すべてが「被害者」として描かれているようなきがしてならない。そして、おそらく、作者が伝えたい一つのことは、「特別」な人が「特別な問題」を起こしたのではない。。。ということ。複雑に絡み合った糸、加害者が受けてきた「悲しみ」、すべてが、どこかで間違って、「惨劇」につながっていく。。。 と、そんなところに、今回の、 バージニア工科大学での韓国人学生の銃乱射事件。 本当にびっくりしてしまった。 小学生の頃に韓国からアメリカに移住したという犯人の学生。 いつも独りで行動し、友達も全くいなかったという。。。 CNNのインタビューでは、ルームメートが彼のストーカー行為、その他不振な行為、自殺未遂を語っているし、教授は彼が以前に書いたエッセイがとてもDisturbingなものであり、コミッティーにまで相談した。。。と話している。 色々な、サインがあったようなのだけれど。。。どうしてここに至るまでに解決できなかったのだろう。。。 本当は何があったのだろう? 本人が自殺してしまった今では「どうして」という問いに答えられる人はいないのだろうけれど。。。 被害者と加害者の家族、この事件に関わってしまった人々がこれから背負っていかなければならない傷はあまりにもおおきい。 やはり銃を規制することから始めなくてはいけないのではないだろうか。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 18, 2007 11:20:04 PM
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