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最近洋書ばっかり読んでますが、私は和書も大好き。
昔はよく、まだ売れてない作家の本とかを読んで、「この人」と決めてただひたすらその人が出す本(もしくは既に出版されている本)をひたすら読み続ける、ということをしたものです。 江國 香織さんの持つ独特なエクニワールドにほれ込んだのは本当にもうずっと昔のこと。 まだまだ巷では、江國 香織?だれ?ってな時代でした。 瞬く間に、彼女はいわゆる「カリスマ?」女流作家になって、「恋愛小説」といば、江國 香織!というほど有名な作家さんになられたわけで。。。 私は、律儀にも彼女の本だけは、必ず新書を購入・熟読・・・してきました。ここ最近は、いまいち「しっくり」こず、それでもやっぱり彼女の持つ独特なエクニワールドが好き・・・と思って、やはり新しいもが出ると熟読。という感じで何かあきらめきれずに、読み続けてきました。 でも、今回の「がらくた」を読んで、思ったのは、 もうエクニワールドからは卒業しようかな?ってことです。 良くわからないんだけど、初期のエクニ作品のように「ぐ」っと心をつかまれる作品にここしばらく出会えていないから。 今回の「がらくた」も面白くないわけではなくて、エクニワールド全開なんだけど、でも私はもう「入り込めない」って思った。 文体とリズムが大好きなだけに、本当に惜しいんだけど。。。 その文体と心地よいリズムに気をとられて、肝心の「内容」が見えてこない、というか、何も訴えてこない。。。 今まで、「エクニ氏の作品、初期の方がずっと良かった」って思ってたけど、もしかしたら、自分が「エクニワールド」から外に出てしまっただけなのかもしれない・・・。エクニワールドはそこにあって何も変わっていないのに??? よくわからない。いや、やっぱり初期の方が良かったな。。。 うーん。なんか、今まで大好きだった作家からだんだん遠ざかっていくのも寂しいモンです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 13, 2007 10:31:47 PM
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