RC造り
県外ではまず考えられないと思いますが、沖縄県では木造や軽鉄骨造りの家は本当にわずかです。そんでもって、家を建てる場合、ほぼ100%が建築設計事務所にお願いします。沖縄には「工務店」が非常に少ないので,「設計」「施工」が分かれている場合がほとんどです。現在、沖縄の住宅は約90%はRC造り(鉄筋コンクリート)とのことです。なんでそうなのかというと、まず強度の問題があります。沖縄は台風銀座。日本で発生する7割近くは沖縄を通ります。それも亜熱帯気候ですから台風のレベルは県外じゃ想像つきません。東京の台風なんて、沖縄で言えばいつもよりちょっと強い雨程度なんです。なので、木造じゃ長い目で見ると厳しいという理由。二つめはシロアリの問題。一年を通して高温多湿の沖縄はシロアリの繁殖もすごい。メンテナンスも大変ということ。三つ目は県内で木材の供給が難しいということ。輸入材は別として、沖縄の木材は「琉球スギ」が使われています。県内の木材は低木が多いので、住宅に適したまっすぐ長い木材がないので、他の木での代用が難しい。現在、琉球スギが少なくなって県外から搬入しているということでコストが高い。以上が県内のRC造りが多いという主な理由のようです。RC造りは沖縄では県外に比べ低コストで、その上たいへん丈夫です。まぁ、味気がないとか温かみがないとか美観的な欠点も多少ありますが、一番困るのは「熱」ほとんどの人が沖縄は暑いというイメージをお持ちと思いますが、実際は気温的には32℃~33℃が上限。実は夏でもとてもすごしやすい気温です。島国なんでいつも風が吹いているから夏でも日陰は涼しい。ただ、陽射しが猛烈に強いだけです。実は問題はその陽射しなんです。コンクリートの住宅は、日中その陽射しから受ける熱を建物内に吸収して、夜になるとそのたまった熱が家内を襲います。いつまで経っても室温が下がりません。窓を空けている方もいらっしゃいますが、湿気が高い風はどうしても厳しいので、ついついエアコンを使用しています。これが、木造だったら夜は涼しいのになぁ~・・・なんて溜息ついています。夏でも曇りの日が続くと、夜は意外と寝付きやすいですよ(これ本当の話)地球温暖化が進む中、首都圏ではヒートアイランド現象が問題に上がっておりますが、沖縄でもRC造りが主流である限り、この問題をなんとかクリアしていかないといけないですね。沖縄の家造り、最近は遮熱効果の高い外壁材の使用や、内地では主流のLow-E複層ガラスを使用した窓を前面にアピールした、物件も増えてきているようです。ここで一句、 エコ住宅で日本一を目指そうOKINAWA県!!!字あまりッ!!!