超絶技巧を堪能した熊川哲也版「眠りの森の美女」
2月25日日曜日。今日は再び朝から雨が降って寒さが戻った。一昨日の寒さがものすごくこたえたので、今日は最初から厳冬期登山の肌着を着込んだ。午前中はのんびりし、昼前からシネプレクス幕張に待望の映画を観に行った。好きなことなら雨の中でも苦痛なく行動するから人間て面白い動物だ。映画は熊川哲也版新制作 眠れる森の美女 ㏌ CINEMA で2023年10月27日に東京文化会館大ホールで行われたバレエ公演の収録を映画形式にしたものである。実際のバレエ公演はステージからけっこう離れていて細部まで見ることはかなわないが、収録された映像なので細かい所までよく見えて劇場で観るより良くみえた。オーロラ姫の日高世菜 デジレ王子の山本雅也の二人が主役で高難度の舞踊を呼吸の乱れも感じさせない完璧さで踊っていた。さすがと言えばさすがである。難度の高い演技の時には途中でも観衆の拍手が入っていて実に臨場感満載、更にダンサーの迫力ある舞踊を息をつめて観ていてうまくいったときには自分も拍手したいような場面もあり、思わず拍手しそうになったが映画館ということを思い出し、かろうじて止めた。この他にもカルボスの小林美奈、猫役の辻梨花、栗原柊、ブルーバードの吉田周平、狼の杉野慧などキレのよい光る舞踊で目を惹いた。全般にすごいダンサーばかりでさすがは今をときめくKバレエカンパニーだった。次の作品は劇場で観たい。