福島第1原発
福島第1原発事故の国際的な事故評価尺度が、「最悪」のレベル7に引き上げられた。事故の重大性や、環境や社会への影響、そして何よりも、今だに制御できていない現状を考えると当然かもしれない。スリーマールは数日で制御下に戻せた。しかし、福島は一カ月たった今でも決してcontrol状態にあるとは言えない。たった数日間だけ制御不能状態となったスリーマイルの炉心溶融は45%まで進んでいた。中からはたくさんの真っ黒なコリウムが出てきた。おそらく福島も同様の状態だろう。しかし、恐ろしいのはこの溶融した「マグマ」が原子炉容器に穴を空け、外部に漏れだすことだ。おりしも、昨日あたりから、福島原発から数十キロ地点を震源とした震度6から震度5の地震が頻発している。全く同じ場所でだ。自然の力が、人類に向かって、早く目を覚ますようにと、ゆりかごをゆすっているように思えて仕方がない。原発が安全なのは、正常に稼働している時だけであって、一旦事故が起きれば何よりも危険な凶器と化すのだ。