かなり前からミツバチの大量失踪とか大量死とかがニュースでやっていたのですが、
まだ収まっていないようですね。
全米でミツバチ突然消える 被害20州超える 2007年03月01日
この現象自体は昔からあったようですが、
今進行しているのはかつてない世界的広がりで、期間も長いようです。
養蜂群崩壊症候群(CCD)…
原因はウイルスらしいです。
しかも候補は複数。
羽根が縮れて体が成長しない原因となる「DWV」
自らの命を犠牲に外敵から蜂群を守るハチなどが感染する「KV」
麻痺させ、巣の外で死に至らしめる「IAPV」
気管細胞死などを起こして殺す「KBV」
でもダニ・農薬・電磁波・栄養不足・働かせすぎ…そんなものも
原因として疑われています。
どちらにしても確かなのは、原因に人類の生活が大きく関わっている事…
大量失踪の原因? 佐賀のミツバチからウイルス
佐賀の死んだミツバチからウイルスを検出した佐賀大の教授の見解は
「農薬などほかの要因と重なったことで、
普段は悪さをしないウイルスが影響して大量死につながっているのではないか」
ミツバチの災難
この中部大学のHPにはまた、別の切り口からの見解が載せられています。
現場の養蜂家の声。
前略…ミツバチを人間の経済活動に囲い込み、一生を一種類の花の受粉のみに酷使し、
ミツバチが本来必要としている多様な栄養や生活環境を剥奪し、
いわゆる受粉ロボット化したことの結果 (引用終わり)
ではないかと。
そして、視点を広げていって、
前略…人間は植物を栽培化したり、動物を家畜化することによって、農業を進め、
食料を安定的に生産し、生活を続けてきました。
ミツバチもまさしく家畜動物として食料の生産の一翼を担ってきました。
しかし、人間はミツバチの受粉能力をロボット化したことにより、
ミツバチに取り返しのつかない災難をもたらしました。
このミツバチの災難は、私たちがまだ経験したことのない災難の始まりではないでしょうか、
生物世界の掟からすれば。 (引用終わり)
…と続きます。
レイチェル・カーソンの沈黙の春にも、農業自体が自然に反している…
というような事が書かれていたと思います。
ルーちはそこまでは思わないのですが、何事も程度というものがあります。
人間の欲望というものを、自然と共生できる程度に抑える事ができれば
農業だってそうそう反自然、災いをもたらすものとはならないはず。
それができないのは農業が反自然なのではなく、
人間の欲望の量が反自然なのでしょう。
もう一度、農業というのは他生物の命を頂くものである…
そういった認識を持って謙虚に生きていかないと、
人間という生命体自体が
危険因子として地球に抹殺されると思うのですが…
ポチッとな ( ^ー°)b