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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
 madamkase@ Re[1]:渡航記念日(03/16) 高見由紀さんへ こんにちわ、イスタンブ…
 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
 madamkase@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) ひなのさん、おひさしぶりです。 トルコは…

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2017年07月18日
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【7月18日・火曜日】


 昨日17日の月曜日は、1997年の夏、パスポートを紛失して、当時タキシム広場の近くにあった日本総領事館の前で知り合った、千葉県習志野市の故池畑怜君の、12回目の命日だそうで、早朝奥さんのリカコさんとチャットで少し話をし、改めて彼の冥福を祈り、先週も出歩く用事が多くて、洗濯はじめ家のことがおろそかになっていたので、そうした仕事に励んだ。

 夕方、アパルトマンの玄関の郵便受けに、私宛の大きめな封筒が入っているのを見つけた。それは、コンヤのセマー楽団のゲネル・ミュドゥル(団長)である、ポストニシン様、ファフリ・オズチャクル氏の長男ミタットさんの結婚式の招待状だった。8月6日(日)、ちょうど3週間後、私はコンヤに行くことになる。


 そして今朝はエザーンの声より早く目覚め(4時半ちょっと前)、カーテンが閉まっているせいばかりでなく、外が非常に暗いのを感じてカーテンの隙間から覗いてみると、柿の葉っぱでよく見えないながらも、外がたいそう曇っているのが分かった。

 すぐに起きて猫の砂箱を清掃し、パソコンの前に座って幾つかのメールを読んだりしているうちに、ご飯が炊けたので、夕べ煮ておいた由加さん土産の豚肉の煮物の野菜や細切れ肉をおかずに朝食を食べている時に、突然強い風が吹き出し、近いところで雷鳴が轟いた。

asa  
まずは朝食で夕べの煮豚の汁、コマ切れ肉、野菜にしみた豚肉エキスを味わいます。


 急いで朝食を食べ終わったのが8時15分頃、そのとき恐ろしい勢いで雨が降り出した。各部屋の開いている窓を閉めに走り、私はデジカメを取り出して、西の寝室から伸びあがって下のチュクルジュマ通りを写した。

 チュクルジュマ通りは、早くも激流となってわが家から見ると右から左の方向へ、道に置いてあるものすべてを押し流しつつ目にもとまらぬ速さで下って行く。今年はこれでもう何回目だろうか。

dere1  
奔流となって下り落ちるチュクルジュマ川、もとえ、チュクルジュマ通り

dere2  
大工のブラック・ウスタの家の前。ギュルセレンさんもこの上の階に住んでいます。

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この、針金のような雨脚の強さ。 

yobou  
7階の真ん中で天井から雨漏り、このバケツが空のままで終わってほしい、神様。



 下からブラック・ウスタや、元カプジュの女房の怒鳴り声が聞こえてくる。ウスタの店先に、山のように積み上げたガラクタが水の流れをせき止め、元カプジュ一家が占拠して出て行かない地下室へと怒涛のように流れ込んでいるに違いない。

 今まで何度もそう言うとき、膝までの短パンに穿き替え、デッキブラシやバケツやぞうきんを手に、私がただ一人、必ず水の掻い出しを応援に行ってやったものだが、もう何があっても飛んで行って手伝ってやったり、カプジュの給料を3ヵ月分前払いしてやったり、タオルや座布団を分け与えたジャポン・テイゼはもういないからね。

 しかし、私には私の心配事がある。6階の横の外壁に大きな亀裂が入っており、それは1999年8月17日のマルマラ大震災の時に出来た小さな亀裂が、私や5階の人が何度も交渉したにもかかわらず、住人のキラジュ(借家人)のお婆さんも、その家主も今は別に何でもないじゃないか、と言って、外壁の傷が小さいうちに補強で壁塗りとか、別な対策を考えようと住民会議で話を持ちかけても、「うちは別に困っていないから」とどの階の住人も一向に取り合わなかったせいで、18年間放ったらかしとなり、5階の家と4階のわが家に、雨漏りがしてひどい時があるのだった。

 時と共に亀裂は広がり、6階の住民には何でもなくても、5,4、3階などに亀裂から浸み出して行く水の通り道が出来ていて、大雨の度にビルの中ほどの階が雨漏り、という考えられない状況が出現したのだった。

 私も昨年、タキシム広場の近所でぼったくりバーに誘われた日本の学生さんが、1~2杯のビールを飲んだだけで2,000リラもクレジットカードで払わされた事件で、「総領事館で電話番号を教えて貰いました。通訳をお願いしたいのですが」と頼まれ、困っている人がいれば断れない性分、出かけるときにひどい降りになって、明け方まで警察にいて帰れなかったため、家に着いてやれやれと扉を開けた途端に、ソファとその周辺の床もびしょ濡れになってしまっていた。

 天井にぼたぼたと雨が漏ってくる小穴が幾つも開いて列を形成していた。高いビルの真ん中の階が天井からすごい雨漏りに見舞われるなんて、何と言う不条理、しかしまあ、うち1軒で直せるわけもなく、ここは「法治国家」というより、文字通り「放置国家」だなあと、大雨の来るたび不安に駆られるようになってしまった。

 一応予防のためにバケツ3つをあてがっておいたが、幸い風の向きが違うせいか、天井からの雨漏りに見舞われることはなかった。


 さて、ロンドンの由加さんと同じように、7月15日にスウェーデンからイスタンブール入りしたザッフェルさんから、夕べ一度電話がかかって来て、今日の2時半頃、ジハンギルで会いましょう、と言うことになった。

 ザッフェルさんは私がまだ日本食レストランをやっていた頃、つまり日本から連れて来た愛犬ビクター(シベリアン・ハスキー)を見たことのある、ジハンギルに住む日本語勉強中の、気立てのいい明るい青年だった。年齢は当時25~6歳前後だったので、今は41~2歳と言うところ。

 彼らの方がいくらか早く着いて、ジハンギル交差点の前の、フィルズ・アー・ジャーミイの下に何軒か並んでいる、おやじカフェの一つで落ち合った。奥さんのチチェッキさんと、12歳の長男テオマン君と6歳の娘オフェリアちゃん。

 2001年頃、彼はデンマーク在住のトルコ人一家の娘、チチェッキさんとインターネットで知り合い、互いに好意を抱き、Eメールのやり取りを続けるうちに、彼がはるばるコペンハーゲンまで会いに行き、チチェッキさんの両親にも気に入られて、結婚話に進展したのだった。

 婚約が調ったとき、チチェッキさんはイスタンブールのザッフェルさんの両親に挨拶に来て、彼は私にもチチェッキさんを紹介してくれたのだった。そのときもたった30分くらいだったが、このおやじカフェの同じ店でチャイを飲みながら歓談したのだった。

 ザッフェルさんがトルコで結婚式を挙げた時、私は日本の雑誌に5年半続けた連載を1冊の単行本にするため日本に滞在していたし、結婚後彼はコペンハーゲンに移り住んだので、テオマン君が生まれた時の写真など、ときどきメールのやり取りで知ってはいたが、その後デンマークと国境を接するスウェーデンにザッフェルさん一家が移住し、そちらの会社で働くようになってからでももうだいぶ経つのだそうだ。

 何年か前、ザッフェルさんは私をFacebookで見つけて、友達リクエストを送ってくれたため、私達の交流も復活したのだった。きびきびした働き者らしい奥さんと、どちらも素直そうな可愛い子供達にも恵まれ、ザッフェルさんがなかなかいいお父さんぶりを発揮しているのを見るのは嬉しかった。

 あんなこともあったね、こんなこともあったね、と話がはずみ、今度中学校へ進むテオマン君は、パパの影響かたいそう日本びいきで「高校生になったら、本格的に日本語学校に入れて習わせる約束が出来ているんですよ、加瀬さん」と、ザッフェルさんは嬉しそうに告げた。

 今回のトルコ旅行は、ザッフェルさんの兄の娘(姪)の結婚式に出るためなのだそうで、久々に一族の顔触れがそろって素敵な結婚式となりますように。

 ザッフェルさんはチュクルジュマの骨董品街を子供のころから好きだったのだそうで、帰り路はガラタサライ・ハマムのあたりに出る裏路から行こう、と、みんなでわが家の前まで送って来てくれた。

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ジハンギル交差点の前、フィルズ・アー・ジャーミイのおやじカフェのチャイを飲みました。

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わが家に送ってくれる途中の坂道で。ああ、楽しいひとときでした。

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去年の秋、日本に行った時に、私に買っておいてくれたと言う日本酒とお茶

 
 さようなら、ザッフェルさんとチチェッキさん、テオマン君とオフェリアちゃん。私に会いに来てくれてありがとう。

 足腰の丈夫なうちに、私も「来たわよ~」とスウェーデンに行ってみたいけど、どうなりますことやら。でもまた会いましょうね。お土産をありがとうございました。

 








   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




猫猫「チュクルジュマ猫会」猫猫




海泡石のパイプやアクセサリーと、「宮古島月桃」の買える店

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Last updated  2017年07月29日 00時19分12秒
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