老いるということ。
三日前に、姑とケンカした。一週間ほど前、姑の不注意で、大雨の日に家を水浸しにされたのだ。私が仕事から帰ってくると、待ち構えていたように「ちょっと!大変やってん!!!」と姑。疲労がたまっている身に、あの人の勢いはかなりしんどい。イラっとはするが、我慢して見に行くと姑の家の玄関が(うちは二世帯住宅で別玄関)水浸し。姑いわく、気がついたら水浸しになっていて天井の電気部分から水が落ちてきたと。しかし、雨漏りのようなシミもないし、いっぺんに水が落ちてきたにしては、私が確認した時は一滴も落ちてこない。大騒動する姑をなだめ、片づけを少し手伝い、なぜこんなことが起こるのか、さっぱり分からないまま自分の部屋にもどった。そして夜。さて寝ようかと布団に入ると、敷布団がベショベショ!私の布団の周りが水浸しなのだ!出窓の近くなのだが、出窓は開けていなかったし、カーテンも濡れていない。そして、不思議なことに、こちらも雨漏りのようなシミはない。ただただ水でたっぷりと濡れている。真夜中にダンナと一緒に片付け、なぜこんなことになるのかさっぱり分からないな・・・また雨が降ったらもう一度同じことになるんだろうか・・・と眠れず、リビングのソファでうとうとして朝を迎えた。朝になって、ふと思い出したことが。私の寝室の上は、屋根を利用したウッドデッキになっている。去年、ウッドデッキをリフォームした時に、姑が雨どいにガーゼを被せ、ゴミが入らないようにと覆いをしていたのだ。もしかして、アレが・・・?と思って、ウッドデッキに出てみると、真っ黒に目詰まりしたガーゼが完全に雨どいの受け部分に蓋をして、前日の雨が池のように屋根の上にたまっているではないか!!!驚いて、ガーゼの蓋をとったところ、「ゴゴーーーー!」とすさまじい勢いで、屋根から水が捌けていった。あああ もう コレやんか。朝から姑に浸水の原因を話し、ダンナは姑に激怒。私はどちらかというと、「これで原因が分かって、次はないだろうからまあ 良しとしようではないか」となんとなく諌めておいた。姑は「ああ しょーもないことして悪かったなあもう 私はいらんことせんからなー」と何度も言っていたのに。おとといの晩、仕事から帰ってくると、また姑が嬉しげに報告してきた。(何かあると仕事帰りの私を待ち構えているのは正直鬱陶しいので辞めて欲しいんだけど)「あの、屋根の樋のとこなあ、ゴミがたまるの防ぎたいけど、これやったら大丈夫やろ?水 流れるし。」姑が得意げに持ってきたのは、樋に被せる穴だらけの金属の箱。えええ?またいらんことするの???そもそもそんなんいらんのに。確かに、水が通るか知らんけど、今回みたいに長い間放置してたらまたゴミがたまって同じことなるんちゃうの?なんで雨水をとめる要素をまた作るん?大体、あんだけギャーギャー騒いどいて、自分の力では原因も分からへんかったくせに、なんでそんな雨どいのことばかり気にかけんねんな???私はあの翌日にもう一度大雨になった時、気になりすぎて仕事中に姑に確認の電話もしたくらいだったのに、暢気にテレビ見てたよなあ?もう 二度とあんなトラブルなんかゴメンやからな!というようなことを言ったら、(上に書いたほど直接的な言葉では言えなかったけどね)「アンタの話なんか、意味が分からんわ!」と怒ってバタンとドアを閉めて出ていきやがった。帰宅したばかりの私を捕まえておいて、自分のこだわりばかり押し付けて、挙句の果てに逆ギレして出て行くって、どないやねん。腹が立つので、あれから顔も合わせていない。しかしながら。老いるということは、そういうことなのかな、とも思う。自分のこだわりが気になって仕方ない。そして、他人のいう事は聞かない。逆ギレする。厄介だ。私も気をつけなければいけないなあと思う。やっぱり、心の柔軟性を失ってはいけないもの。明日は、キヨシの三回忌だ。姑と喋りたくないので、細かい段取りとか全然知らない。だいたい、ダンナも全然知らないようだし。法事が家で行われるので、参加しないわけにはいかないだろうが、正直言って、参加したくないレベル。キヨシに免じて、歩み寄りがあるのかどうか。さてどうなる。