お手本にしたい暮らし「人生フルーツ」
昨夜、「人生フルーツ」と言うドキュメンタリー映画を観た。
日本映画/ 人生フルーツ(DVD) 台湾盤 Life is Fruity 積存時間的生活
エッセイ/ ききがたり ときをためる暮らし 台湾版 つばた 英子(著),つばた しゅういち(著), 水野 恵美子, 落合由利子
建築家の老夫婦の日常を描いた作品で、その自然と一体となった豊かな暮らしぶりに、もう完全にやられてしまった。
コレだな。私がやりたいのは。
建築家、津端修一は90歳、妻英子は87歳。修一は、戦後、愛知県の高蔵寺ニュータウンの建設に携わる。元の地形を活かし、雑木林を残した設計を提案するが受け入れられなかった。その後、ニュータウンの敷地内に土地を買い、家族総出で木を植えて雑木林の隣に家を建て、そこで暮らして40年。畑を耕し、果樹から実を取り、時間がかかっても自分でできる事をコツコツとやる生活。なんと素敵な事か。
ドキュメンタリー撮影中に、修一さんが突然亡くなるが、なんと美しい死顔。草むしりをして昼寝をしたまま、起きなかったそうだ。
本来、そうやって死を迎えるものなんだろうな。
人間が、自然をねじ伏せることが豊かな暮らしを手に入れる事だと錯覚して、そのままで豊かなのに気づかず、苦労して色々といじくりまわすから、余計な苦痛を背負うんだよ。
私は、人生の終盤をコツコツと自然に逆らわずに、暮らしていこう。