生きる
今月15日校医である高校で性とエイズについて講演することになった。世界では年間1億7千万件の妊娠があり、年間4千万件の人工妊娠中絶がありそのうち7万人が死亡し、10万人が術後後遺症(感染、不妊など)にかかっているそうだ。(その多くが開発途上国で医療事故にあっている)こういう実情を知って子供たちが、お母さんに「産んでくれてありがとう」と素直に言えるともっと幸せになれるだろうにと思う。生きていてこそ何かを成し遂げることが出来るはずなのだから、昨今の命を絶った子供たちのあるべきはずの未来を考えると、なんともいえない気分になる。今は本当に子供たちが夢をもてない社会なのだろうか?生きてる!と実感できないのだろうか?僕は学生時代学習塾を立ち上げたとき、最初の収入が入るまで1日500円の食費生活が1週間ほどあった。あの時の食べたいものを見て唾を飲み込んだ1週間は今でも忘れられない経験だ。幸せは自分から感じ取っていかなくては得られないものだということを今度の講演で子供たちに伝えようと思っている。そして「性」だけでなく「生」を伝えようと思っている。EBSが主催しているハッピークリスマス・プロジェクトを見れば、世界中にはほんの少しの援助で、子供たちが生きていくことができ夢を持つことが出来るかがわかる。僕はまず校医という立場で、身近な子供たちに「生」を伝えようと思う。同時に、僕のささやかな応援を世界中に届けてもらえるようにハッピークリスマス・プロジェクトに参加したいと思う。