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カテゴリ:映画評
今年の映画の中でそこそこの評判であり、また最近西洋史に興味を持っていることから、観ることにした。
時代は紀元前何百年、ギリシアがまだ最盛期を迎える前の話だろうと推定。 ギリシアの一都市国家、スパルタの300の兵が3万を相手に戦ったというお話。 スパルタの王は当時は先進国であったペルシアの属国になれ、との要求をはねつける。戦争になるが、祭祀階級が戦争の敗北を予言し、軍が動かせなくなる。 よって王は精鋭300だけを率いて、3万と対決し、壮絶な戦いを繰り広げる。 「人はいかなる位置にあっても、それが自ら最良と信じたものであれ、もしくはそれが指揮者によって指定されたものであれ、そこを、危険を冒しても、固守すべきであり、恥辱に較べては、死やその他の如きは毫も念頭に置いてはならないのである」(プラトン著『ソクラテスの弁明』岩波文庫) ソクラテスはアテネの人だが、この映画の思想を非常に端的に表している。 「壮絶な戦いの中で死ぬことがもっとも名誉である」との考えをもつスパルタ人、その思想を体現した物語。 その考え方に関しては否を唱えるつもりも無く、むしろ、賛成な方である。 魂の探究を続け善く生きることは大切なことである。 しかしこの時期に西洋VSオリエントを題に取るのはなんだか違和感を感じる。喋ってるの英語だから、スパルタ人がコマンドーに見えてくるし。そう思えたのは私だけじゃないと思う。 「グロテスクな場面を含む」と書いていたがその通り。最新VFXを使い、戦いをリアルに再現している、と書けば分かるだろう。 何はともあれ、人生は生き様勝負。自分に恥じない生き方をしたい。 300 スリーハンドレッド(UMD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/01/20 10:20:57 PM
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