津軽への旅 その3
日本滞在中、これで何度目のお抹茶になるかな?! さて、津軽への旅、最終日のこの日は私の大好きな「藤田記念庭園」へまず行きました。ここに来るのは初めてではないけれど、やっぱりまた来たいと思っていました。ちょうど花菖蒲の季節。園内には色鮮やかな花菖蒲がたくさん咲いていました。滝もあったり・・・茶室もあり・・・池の鯉に餌付けも出来たり・・・この庭園は日本庭園でありながら、敷地内には大正時代の洋館も建っています。日本庭園に洋館って意外にも合うんですね、これが。。この館内には喫茶室もあり、軽食やコーヒーなど楽しめます。窓の外の鮮やかな新緑の色と、椅子の座面のビロード地、そして窓枠の緑色がマッチしていて、まるで「緑の間」。この洋館内、いろいろ興味深い調度品などが現存しており、じっくり見て来ました。 大理石の暖炉、ステンドグラス、ビルトインのソファ、そしてまた窓ガラスの話題になってしまいますが、この窓ガラスに施された細かい模様、お見事です!ここはひっそりとしていて、それでいて見所の多い立派な庭園だと思います。*******************次に向かったのは、すぐ道路向かいにある弘前公園。この弘前公園も、そして前出の藤田記念庭園もヒロの自宅から徒歩の距離。(と言ってもこの日は車で移動したけど)日本に住んでいる頃、お花見の時期には毎年、弘前に遊びに来ていたけどみんなでヒロの自宅から歩いて弘前公園まで行ったものです。なんて贅沢なロケーション!!桜祭りの時期にはここの撮影スポットが大人気で、長い行列が出来るほどです。日本でも桜の名所として有名な弘前城ですが、こちらの桜をご覧になってください。私の撮影テクニックが足りずに、あんまり迫力を感じませんが実はこの桜、↓のような事実があるのです。樹齢100年もするソメイヨシノが、300本以上あるという事実にも驚いてしまいますが、その陰には職人さん達の陰の努力があってのこと。日本にいる間、ひょんな事がきっかけで四葉のクローバーを探すのに夢中になり、そして行く先々で簡単に見つけられるようになったメーガン。ほら、この日もさっそく弘前公園にて一個目を発見!弘前公園には1時間もいませんでしたが、そんな短い時間でも4個も見つけていました。・・・私もついでに2個ほど^^。見つけた分の幸福が舞い込んでくると良いけどね~~。さて、この後に向かったのは「津軽藩ねぷた村」。弘前公園のすぐそばにあるこの建物、これまで何度となく前を通り過ぎてきたけど”観光客の行く所”なんて思って、一度も入ってみた事がなかった場所。・・でも、今はしっかり私も”観光客”(笑)。ということで、ちゃんと観て来ました。ちなみに一緒に行ったヒロの奥さんのMさんも(もう何十年と弘前に住んでるのに)実は今回が初めてとのこと。 そんなものですよね。お土産屋さん、郷土名産、民工芸品の体験教室などいろいろありましたが、中でも驚いたのが津軽弁講座。一番安いクラス(90分)でも、14,000円します(1~30名の規模)。・・・すごいなぁ~、津軽弁喋れるのって投資になるかもよ(笑)。ねぷた祭りのお囃子の実演コーナーもあり、実際に見学者の中から挑戦したい人がトライする事が出来ます。この時、ちょうど私達のグループしかいなかったので、演奏する方がメーガンに向かって”どう?”と指名を。恥ずかしそうに”う~~ん・・”なんて躊躇していたけど。。。結局、この通り(笑)簡単な手ほどきを受け、単調なリズムが演奏できるようになると今度は横笛の演奏も追加されます。しかし、大太鼓のお腹に響くような音って、日本祭りの象徴のように感じますね。さて、津軽に来たからには我ら青森のソウルミュージック(笑)、「津軽三味線」を聴いていかなくては!ミニコンサートが行われていて、10分程度の演奏を観てきました。三味線もいろいろあるけれど、やはり私達青森県人には津軽三味線が一番身近なものに感じます。ところで、コンサート演奏が終わると演奏者の方々に質問したり、実際に触らせてもらえるのですが、私がかねがね聞いてみたかった質問・・・・「三味線って本当に猫の皮を使っているのですか?」なんとこれが意外なことに、ごくごく例外を除いては津軽三味線はほとんどが犬の皮を使用していると仰っていました。これには私も友人もビックリ!!・・・なんか動物愛護団体の人が聞いたら抗議されそう。。。汗この後、お蕎麦屋さんでランチブレイクを取り、”やっぱり日本のざる蕎麦は、美味しいや・・・”なんて感激してる間に津軽の旅もそろそろ終わりに近づき、三沢へ戻らなくては行けない時間が近づいて来て。運転手のキンタが”あ!もう一箇所、寄って行がねばまいね”(訳:もう一箇所、寄って行かなくちゃ)と、ある場所へ向かいました。弘前出身のアーティスト、奈良美智の作品が展示されていた吉井酒蔵煉瓦倉庫です。ここは現在は閉鎖されていますが、2006年に来た時には個展を観る事が出来ました。今でもその時の名残である、白い大きな犬がそのまま残っています。ここは4年前に、私達が最後に弘前訪問に来た際に4家族で一緒に観に来た、思い出の個展でした。あの時、メーガンはまだ5歳でしたが、ココに来て、そしてこの白い犬を見てその時の事を思い出したようでした。「すごく暑くて、皆で冷たい飲み物を飲んだんだよね?」と言っていました。 ・・・ありがとう、キンタ。そして、最後にヒロの奥さんのMさんがどうしても連れて行きたい場所があると言う事でここへ立ち寄りました。adakinuちょうどねぷた祭りも近かったためか、近所からお囃子の練習する音がかすかに聞えてきました。なんていう風情。。。もともとは呉服屋さん?・・・足立絹織製作所と言うのが正式名称のようですが、店内にはヨダレもののグッズがギッシリ。「ここでたちまゆさんにお土産を買いたいからどれか好きなのを選んで」と言ってくれ、えぇ~~?!と思いつつ、選ばせてもらいました(笑)コレです。↓一つは柄がリバーシブルのガーゼタオル、もう一つはガーゼとタオル生地の手拭い。縮緬のウチワは色使いがとっても美しい。可愛い指輪は娘達にと買ってくれました。皆、ありがとうございます!ついでにこっちは私が自分で買った下駄。ジーンズに合わせたら可愛いかも。そういえば、私達が日本を発つ前に最後に弘前に来た時も(2006年)皆から”日本の思い出に・・・”って、津軽塗りの贈り物をしてもらったんだよね。今でも大切に使わせてもらっています♪なんだか、こんなに至れり尽くせりのおもてなしを受けて、ますます日本から離れ難くなってしまった私達家族。次に再会出来るのはいつになるかな・・・?!楽しかった分、別れる時は本当に寂しい(涙)。本当に本当にいろいろありがとう!里帰り日記、ネタがこんもりあるので、まだまだ続きます♪