ふぐ料理店にて
お客さんの娘さんがキタでふぐ専門店を開業されたのでよめさん・娘・パートさん(2人)・Kさん(ウインドの師匠)の6名で行ってきた。経営者である娘さんは 以前外資系の会社に勤めていたがあまりにも労働が過酷なので退社し、ふぐの免許を取得し店を始めたのだ。今は夜だけの営業で、家に帰るのは午前2時ぐらいだそうだ。すこし痩せたようだったが、嬉しそうに活き活きと働く姿が印象的だった。お祝いのケーキを渡したら、すごく喜んでくれた。コースは「てっさ」が入ったのと「ぶつさし」が入ったのがあって両方3人前づつ注文した。ところで「てっちり(ふぐちり)」の「てつ」はフグのことを言いますがその意味はご存知かな?「てっ」は「鉄」のことで、フグの猛毒(テトラドキシン)は「当たると死ぬ」ということから フグを「鉄砲」と呼び、略して「鉄」とも呼ばれていた。「鉄のちり鍋」が略され「てっちり」となった。「てっさ」も同様 「鉄の刺身」が促音化された略である。昔は命がけでふぐ料理を食べていたんやね。へぇ~ ×5養殖のフグは毒がないらしいけど、「ふぐ条例」というのがあって肝臓や卵巣など毒のある部位をお客に出すことは禁止されているそうな。今の季節、紀淡海峡に釣りに行くと「サバフグ」がよく釣れる。フグ料理には「トラフグ」が主によく使われるのだがこのサバフグもトラフグが取れない時期には高価で取引されるらしい。そしてこのサバフグは毒がまったくないので肝臓まで食することができるのだ。昔、30cmぐらいのサバフグを釣ったのだが、そのときは持って帰って料理する自信がなかったので船頭さんにあげた。船頭さんはそのサバフグを3万円で業者に売ったというのを聞き それ以来僕はサバフグ狙いをしている。ただ、去年の今頃だったか九州のおばあさんが、知り合いの漁師から貰ったサバフグを食べてフグ中毒で亡くなったということがあった。毒がないと言われているサバフグも100万匹に1匹は毒を持つものがあるらしい。以前、釣りに行ったとき、隣のおっさんに「サバフグや。食べたらおいしいで」と、フグを貰ったことがある。僕の知っているサバフグとは少し色が違うのだがそのおっさんとサバフグは美味いと話しをしていたから、一応クーラーボックスに入れた。持って帰って よく調べてみたらそのフグはシロサバフグではなく「ショウサイフグ」だった。【ショウサイフグ】フグ科トラフグ属 「肉は弱毒、精巣は無毒で、地方によっては食用にされるが、フグ毒テトロドトキシンを持つ。皮膚、内臓は強毒~猛毒。身は子供・幼児には決して食べさせないこと。ふぐ免許を持っていない者は調理するべからず。」うーーーー、殺す気かぁ!!!!ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆湯引きの皮刺を肴にビールを飲みながら、そんな話をしていたら次の料理が出てきた。「てっさ」と「ぶつさし」薄く身を切った「てっさ」は食感が最高。くせがないのがいいね。「ぶつさし」は初めて食べたのだが、完全にハマッてしまった。白菜の上に、ぶ厚く切ったふぐ刺と湯引きした皮とピリ辛ソース。ユズを絞ってそのまま食べる。ふ~む・・・・・美味。ぷりぷり~僕的にはこのぶつさしが一番やな。お次は唐揚げ。お味のほうは鳥と白身魚の中間といったところ。これが一番好評だった。ん?なんか昔食べたことのあるような・・・・・「八尾にいたころに食べた食用ガエルの唐揚げもこんな味やったなぁ」という僕の発言が一番不評だった。いよいよメインデッシュの「泳ぎてっちり」ネーミングがええね「泳ぎてっちり」って風俗業も真似してやってみたらええかも。「泳ぎおねーさん」「泳ぎおっぱい」「泳ぎ尺八」「泳ぎ素股」「泳ぎ仁王立ちコース15分」あ・・・・失礼(;^_^A 最近行ってないもんデスカラ(笑)IHクッキングヒーターの上に紙の入った竹篭。その中にお出汁を入れ野菜や豆腐とともにいただくフグのお味は、もう口では言えない美味しさ。生ビールも三杯飲んで お腹パンパンになったのでひれ酒を注文。店のひとがひれの入ったお酒に火をつけてくれたら、香ばしいいい香りが漂ってきた。つぎ酒もすればよかった。最後は雑炊。みんな、もーダメ。お腹入れへーん・・・・などと言いながら作ったぶん ぜーんぶキレイにいただきましたぞよ(笑)デザートはナッツ入りアイスクリーム。これはうちの娘の専門(笑)ごちそうさまでした(^人^)お顔もフグのようになってしまいました(=`(∞)´=) お店のURLはhttp://www.tettiri.com/行ってきたのは北梅田店です。