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加納諸平(かのう・もろひら) 桃の花麻笥にうつして 賤の女もけふはひひなの宮づかへせり 『柿園詠草』(江戸後期) 桃の花を桶にうつしたりして (やんごとなき貴族ならぬ)うちの娘も きょうはお雛様の宮仕えをしているのだなあ。 註 麻笥:「桶」の原字、また雅語的表現。もと、績麻(うみお・うみそ、績苧=青麻を細く裂いて糸として縒ったもの)を入れる器だった。 賤の女:自分の娘を謙って言っている。いにしえの貴族の子女でもないけれども、わが娘もさしずめ殿上人の姫君に仕える女房(官女)のようなことをしているのだなあ、という軽い諧謔的なニュアンス。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月07日 12時06分54秒
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