カテゴリ:近代短歌の沃野
古泉千樫(こいずみ・ちかし)
秋さびしもののともしさひと本の野稗の垂穂瓶にさしたり 秋の空ふかみゆくらし瓶にさす草稗の穂のさびたる見れば 充ちわたる空の青さを思ひつつかすかにわれはねむりけらしも ひとり親しく焚火して居り火のなかに松毬が見ゆ燃ゆる松かさ ゆくものは逝きてしづけしこの夕べ土用蜆の汁すひにけり 遺稿歌集『青牛集』(昭和8年・1933) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年10月18日 03時47分40秒
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