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2024年11月03日
カテゴリ：その他の和歌
藤原彰子（ふじわらのあきこ、しょうし）
見るままに露ぞこぼるる おくれにし心も知らぬ撫子の花 後拾遺和歌集 ５６９ 見ているだけで涙がこぼれるのです。 見ていると、朝露がこぼれる撫子の花を無邪気に摘んで持ってきた、 遺されたことを心にも知らぬ、花のような撫でし子よ。 註 一条天皇の中宮（皇后）だった作者が、崩御によって皇太后となったある日、まだ父の死を知らぬ頑是ないわが子・敦成親王（のちの後一条天皇）が、撫子の花を摘んできたのを見て詠んだ。 「文学担当」の女房（侍女、女官）だった藤式部（紫式部）の指南も入っているかも知れない。象徴主義的技法を用いている佳品。 ＊ ＮＨＫ大河ドラマ『光る君へ』１０月２７日放送。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2024年11月05日 05時07分17秒
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