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テーマ:お勧めの本(7401)
カテゴリ:孫子・三国志
『孫子の兵法』をご存知だろうか?
『孫子の兵法』については、いろいろな本が出ているので、中身は別として名前を知っている人は多いだろう。 『孫子の兵法』とは、今から2500年前の中国・春秋時代に孫武が著わしたと言われている兵法書。 戦争に勝つための方法である。 戦争も結局は自分と敵との心理の攻防。 『孫子の兵法』は心理の攻防を制する方法を教えてくれる。 前回の日記で、ソフトブレーン社 宋文洲社長のテレビのインタビューについて書いたが、彼も自社の経営戦略について『孫子の兵法』を引用していた。 このように経営者に「『孫子の兵法』」を好む人は多い。 ソフトバンクの孫正義やマイクロソフトのビル・ゲイツも「『孫子の兵法』」も経営戦略に活用しているそうである。 『孫子の兵法』が現代でも活用され人気がある理由は、相手を打ち負かすのが目的ではなく、いかに自分の被害を減らし安全を保つか?いかに相手より良いポジションを獲得するか?など相手と共存することを想定しているため、ビジネスの世界でマッチすることが多いからだろう。 『孫子の兵法』は他人との心理的なかけ引きの方法を教えてくれ、相手が競合他社のような敵だけでなく、交渉の相手や組織の中での人間関係にも応用できる。 相手に勝つだけでなく、GIVE&TAKEの関係をどう築くかといった課題にも答えてくれる。 だからビジネスだけでなく、人間関係に関わることであれば何でも使い道がある。 僕は良好な夫婦関係を築くためにも良いと思っている。(ときどき、うまくいくことがある...これは内緒) しかし、『孫子の兵法』関連の本は、三国志など歴史に興味がないと読む気がしないものが殆どである。 戦争という言葉に拒否反応がある人にとっては、とっつきにくい。 だけど、こんな優れた教訓のかたまりを知らないのはもったいない。 ということで、一冊、とても読みやすい本を紹介する。 【楽天ブックス】『孫子の兵法』(著者: 福田晃市 ) この本は、『孫子の兵法』十三編を非常に単純なフレーズに訳していおり、解説を加えているので、わかり易い。 例えば、 「国を全うするを上となし、国を破るはこれに次ぐ。 軍を全うするを上となし、軍を破るはこれに次ぐ。」 これを素直に訳すと、 「敵国に損害を与えないのが一番で、敵国を滅ぼすのは二の次だ。 敵軍に損害を与えないのが一番で、敵軍を滅ぼすのは二の次だ。」 になるが、これを 「うらみを残さない勝ち方をせよ」 と訳している。 人と人の口論でも、相手をズタズタに言い負かしてしまうと、あとの恨みが怖い。 目的は、自分の考えを通すことであるから、目的が達成されたら、相手の立場を気遣い、さりげなく口論を終わらせるのが良い。 このように、『孫子の兵法』は一見当たり前なんだけど、とても重要な意味を持った格言が多い。 誰もが、普段の生活の中で、心がけないければいけない教訓が多々ある。 ただし、いくら本を読んで「孫子の兵法を知っているよ」と言っても駄目。 これを瞬時に行動へ移せるかどうかが重要だ。 僕も普段の仕事の中で、ときどき『孫子の兵法』を思い出して反省することがある。 仕事のチェックリストのようなものかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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