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テーマ:人間関係(927)
カテゴリ:孫子・三国志
「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。」
これは「孫子」に出てくる最も有名な一節。 翻訳すると「相手のことを知り、自分のことを知っていれば、いくら戦っても敗れはしない」になる。 これは大変深い意味を持っていて、いろんな場面で応用できる。 戦うことを交渉するという意味に置き換えれば、「彼」は競合他社のような敵だけではなく、顧客、仕入先、上司、部下のように仕事で利害関係のある全ての相手に置き換えられる。 僕は、夫婦関係や親子関係に置き換えても成り立つと思う。 日本では、90年代から離婚率が急上昇している。 女性の社会進出、経済的自立が進み、男が一方的に、わがままを言える時代ではない。 長年、夫婦が円満に付き合っていくには、感情だけでなく、互いに相手の立場を理解し、理性的な大人の関係を築く必要があるだろう。 だけど、まったく喧嘩をしない夫婦も不自然。 互いに感情をぶつけるからこそ、愛したり、同情したり、理解し合える面もある。 ストレスが貯まらない程度に適当に喧嘩して、長引く前に、仲直りするか、忘れたふりをして収めるのが、長続きのコツかもしれない。 そのときに注意しなければならないことは、相手がとても大切にしていることや、これだけは突っ込まれたくない急所には触れないことだろう。 自分も、自分自身の弱い部分や未熟な部分を自覚し、簡単に感情をむき出しにしないよう心がけておく必要があるだろう。 できないことを約束したり、相手が嫌いなことを強要したりするのも駄目だよね。 こういうことに気をつけて喧嘩するときも、少し余裕を持つことができるようになれば破局しなくて済むんじゃないかな? うちの場合、結婚して十数年経つけど、ようやく、それができるようになってきたような気がする。 彼 → かみさん 戦い → 喧嘩 負ける→ 破局する に置き換えると、これはまさに、 「彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず。」 (かみさんを知り、自分を知れば、いくら喧嘩しても破局しない) だと思うんだけど。 どうでしょうか? 【楽天ブックス】『孫子の兵法』(著者: 福田晃市 ) ※この本は、『孫子の兵法』十三編を非常に単純なフレーズに訳していおり、解説を加えているので、わかり易い。 自分の経験を当てはめてみると、独自の教訓集が作れそうで面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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