マイ君の先生
マイ君の母猫サラちゃんが亡くなった時 私は相当ショックを受けたようで・・・ 当時、まだ若くて元気モリモリのマイ君を いきなり動物病院に連れて行ってしまいました。 受付で何と言ったのかは覚えていませんが 元気モリモリのマイ君をちょこんと診察台に置いて サラちゃんが亡くなったことを先生に話しました。 優しかったその先生は、「あんなに元気だったのに・・・」とたいそう驚き とてもとても悲しい表情で亡くなった状態を詳しく聞いてくれました。 結局、サラちゃんを連れてきていないので 当然、原因はわかりませんでしたが 私が何も言わないのに、先生はマイ君を丁寧に診察しながら サラちゃんが亡くなった後のマイ君の様子を聞いてくれました。 そして一通り話し終えてボ~ッとしていた私に 「大丈夫ですよ。 マイケルちゃんは急に亡くなったりしませんから。」 と、マイ君を優しく撫でまわしながら言ってくれました。 私は心に暗く重くのしかかっていた何かが少し引いていくのを感じ 同時にマイ君に無意味に負担をかけていることを反省しました。 私はこの先生がとても好きでした。先生はサ行を言うのが苦手らしく、サラちゃんの話をする時、いつも「サ、サラちゃん・・・」と言いました。「この子」や「この猫ちゃん」と呼んでも全然構わないのに「サ、サラちゃんが・・・」「サ、サラちゃんは・・・」そう話す様子に動物に対する誠実さが滲み出ていました。引越してマイ君の老後を診てもらうことは叶いませんでしたが「マイケルちゃんは大丈夫。」と、あの時くれた言葉通りマイ君は17歳まで私のそばにいてくれました。先日、マイ君を埋葬した五月山です。ここよりもう少し高い場所でマイ君はサラちゃんと一緒に眠っています。たくさん苦しんだんだからこんなふうに穏やかに眠ってくれてると嬉しいな。。。