『たかこ』
先月、久しぶりに受講してきた「絵本で子育て・絵本を読んであげましょう」講座の最後に紹介された、新しい絵本『たかこ』 たかこ著者:清水真裕価格:1,365円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る教室に置いてあるのを目にした瞬間から表紙と本の帯に受けてしまい「ジャケ買いするな、これ…」と思っていたものです帯にはぼくのクラスに「いとをかし」な転校生がきた…「たかこ」は平安の姫みたいな出で立ち、いつも扇で顔をかくし、使う言葉は「こころやすくならん」「いとはづかし」とか書くときは墨をする、という調子で全てがみんなと違います。隣の席の「ぼく」はびっくりしつつ少しずつ仲良くなります。でも些細なことで、変わってるたかこをよく思わない子と「たかこ」が衝突、大切な扇を隠されてしまいます。そんな中、遠足で行った山の天気が急変、突然の雹にパニックになったクラスメイとを救ったのは「たかこ」…。奇想天外絵本のお約束で「たかこ」の背景の説明は一切ありません。(タイムトリッパーなんだか家族はどんなんだとか)ただ、自分たちと「たかこ」の違いに戸惑いぶつかりながらも理解するお話。『みんな違ってみんないい』の詩みたいな世界って頭でわかっていてもいざ、自分とあまりに異なる人に出会ったら、どう向き合っているかなぁ。なるべくぶつからないようやり過ごす…かな。でもそれは理解ではないんよね。違和感や否定的な感情を呑みこんでごまかしていても、いつかそれがエナジーを持って、小さな綻びから噴き出してしまうかも。全てを同じに受け入れるというのではなく、違いを拒絶するのでもなく理解すること。互いが歩み寄ること。思いやるて、そういうことなんですね。拒絶感がなくなれば、心から楽しい時間が過ごせそう。それって素晴らしく、心地よいんでないかしら。なーんて、今更ながら思いました。この数年、いろいろな繋がりがあって、次々にお付き合いの輪がやってきています。特にこの頃は、昔ならタイプが違いすぎて仲良くできないと思っていた人と(互いに)大きな波が。(もちろんある程度の距離は大切ですが)今までの自分ってかなり狭量だったな。そんなことも、あわせて省みる時間になりました。ああ、それにしても「たかこ」たん、友達になりたーい♪読んでくれてありがとうにほんブログ村 写真ブログ絵本で子育て「絵本を読んであげましょう」講座の感想は2009年7月の日記、2010年1月の日記などです。