★紫外線が目に及ぼす害
「目にとって紫外線は百害あって一利なし」紫外線が目に悪いとは知っていたけど、目にとっては害しか無いんだね!私は極度の近視の上に乱視にもなっているので、メガネをかけている。そのメガネは、紫外線をカットできるレンズにしている。なので、紫外線対策をしていない人よりは、被害は少ないと思っている。 でも、紫外線で瞳が欠けていく人の映像を見た時は、その映像に身震いがした。もしかしたら失明するんじゃないの?と思うような、ゾッとする目だった。黒目が無くなっていってるのだ。 これを知ったのはNHKの「所さん、事件ですよ」という番組である。 東京の大学病院で15年勤務していた医師が、故郷の宮崎に赴任して、紫外線による瞳が欠けていく「翼状片(よくじょうへん)」、という名の病気の多さに驚いたという。 東京での翼状片の手術は、1年で3件程だったらしいのだが、宮崎に戻って1年間に100件も手術したというのだ。え~っ!33倍じゃん‥どうしてそんなに違うの? その理由の一つに、紫外線の量が全然違うというのである。なかでも、宮崎、鹿児島、沖縄は、桁違いに紫外線の量が多いらしい。他に、九州や四国のほぼ全般にも、関西や中国地方の一部にも、紫外線の量が多いとのことだった。 もう一つの理由としては、仕事内容の違いにある。東京はデスクワークが多いが、宮崎は農家が多いから、紫外線を浴びる時間が、極端に違ってくるのである。ちなみに宮崎には、サーファーが多いことも、病気になる要因となる。 翼状片になった人が、症状を先生に話していたのだが、「電球の光が目に痛くてゴロゴロして涙が出る」と言っていた。この人の職業は、茶摘み農家だった。 屋外での仕事は、毎日10時間にも及ぶ。また直射日光だけでなく、葉っぱからの照り返しも病気を悪化させていた。この農家の女性は、増殖してしまった結膜を取り除く手術をした。その結果、無事見えるようになったようだ。‥手術で治るんだね。 手術して見えるようになった以後、水泳のゴーグルのようなものを目につけて仕事をしている。ゴーグルみたいなので、紫外線を全方向からカットしてくれるのだ。 私は幼少期から視力が悪く、0.01以下なので、いつも失明する不安を持ちながら、生きてきた。なのでこの「翼状片」という病気が手術で治ると聞いて、ホッとしている。 体のどの部分も、とても大事な部分の集合体である。どこが悪くなっても問題になるが、目が見えなくなるのは恐怖である。医療が進んでいるこの時代に生まれてきて、私はとても感謝している。