「温泉は好きだけど、時間と労力を考えるとねぇ‥。」
というわけで、私はスーパー銭湯で満足している。
今時のスーパー銭湯は、様々な工夫をしている。
それぞれの風呂の温度も変えていて、水風呂やぬるい湯や熱い湯など、
色々取り揃えているのは、いまや当たり前である。
最近のスーパー銭湯は、炭酸風呂が普通に有る。
それ以外にも濁り湯とかジェットバスとか打たせ湯とか、
沢山の工夫が施されている。
その中に日替わり湯として、薬湯とかショウガ湯とか美肌湯とか、
色々な成分を入れた湯船も用意されている。
日替わり湯は、入浴剤を使うことによって、今では家でも味わえる。
様々な効用の入浴剤が、売られている。
色とか香りとか効能とかを追求する会社が沢山あって、
選び放題である。
その中で、株式会社バスクリンは大手の会社。
「カンブリア宮殿」では、バスクリンの会社が、
世界一売れている入浴剤と認められ、
ギネス世界記録に認定された話しから番組は始まった。
株式会社バスクリンは、粉末タイプのバスクリンの売り上げが53億円。
年間販売数が1,300万個にもおよぶ。
日本の風呂が銭湯から家庭へと広がっていったことで、
バスクリンは成長していった。
世界自然遺産シリーズが、126種類も有るって知っていた?
凄い数だねぇ‥。
それと日本の名湯シリーズを、1986年に発売したようで、
今では17ヶ所の名湯を商品化したという。
その商品の箱には「共同企画」という言葉が入っている。
ということは、それぞれの名湯と一緒に開発したことになる。
では、バスクリンのことをライバル視しなかったのだろうか?
バスクリン社長の古賀和則さん(65歳)は、
最初それを売り出すのが大変だったと言われる。
名湯の人たちは、当初自分たちの温泉地の成分が商品化されるのを、
良い顔をしなかったのだ。
これが各家庭で簡単に楽しめるようになってしまうと、
遠いところまで足を伸ばさないようになるのではないか?という、
懸念が有ったに違いない。
その考えを変えていった営業マンは、苦労が多かっただろう。
でも今ではそれがなんと!真逆の反応なんである。
名の知れた色々な温泉地の人たちのほうから、
古賀社長に挨拶をするのである。
どうやら今では、バスクリンが選んだ温泉地の一つということで、
温泉地のほうのインパクトが強くなるようだ。
だから自分の温泉地のお湯も、バスクリンに使ってもらおうという、
逆転状態になったようなのだ。
古賀社長は言う。
「一般家庭で入浴剤を使ってもらい、
本物の名湯へ行きたいという気持ちを膨らませてもらう。
私たちは、その橋渡しをさせてもらっている。」‥と。
私はバスクリンの恩恵に与っている。
色と匂いと効能と、皆さんはどれを重点的に考えて買っているだろうか?
多分効能を一番に考える人が多いのではないだろうか?
でも私は効能はどうでもよくて、色と匂いが重要なんだなぁ‥。
色は一定の色が良いというわけでなく、
目に楽しめるように、毎日違った色で楽しむ感じで使っている。
匂いは、嫌いな匂いでなければ気にならない。
嫌いな匂いは、甘ったるい匂いとか森林の匂いなので、
それは避けて買っている。
まぁ、私の場合温泉地の人が最初に懸念したような、
バスクリンで済ませてしまっている人間なのだが、
これがきっかけで温泉地に足を運ぶ人も、きっと居るだろうと思う。
なにはともあれ、私はバスクリンには感謝している。
毎日プラスアルファーの幸せを頂いているからだ。
幸せを、ありがとう。