薔薇伝説第二話~第一章-1~
「薔薇伝説」第二話ようやく掲載です!駄作ですがどうぞお楽しみください…。 薔薇伝説第一章「ガセネタ」カチャカチャカチャ小さな小さな部屋の中で徳寺美咲はパソコンに向かっていた。いや、戦闘していたといえようか。「あぁん。もう今日は飲みに行く予定だったのになぁ」愚痴をこぼしながらパソコンに向かう。と、いうのも一時間前「おい!徳寺!」「はい!」帰ろうとしていた美咲に番組長・森川がこぼした一言は「やり直し。明日俺が来るまでに直して机の上においておいて」すかさず、「すみませ~ん。わたしぃ、今日のみにいく予定でぇ」と、エロと名高い森川に向かって超お色気目線でやったのだが「お前がやると負け犬の遠吠えにしか見えん。とっととやれ」「はい…」美咲は現在27歳。彼氏には先月「君とはすれ違いすぎる」といわれ別れたばかりだった。美咲は数年前までは「美人人気アナの徳寺」とよばれる程大人気なアナウンサーで会社の中でも一目置かれる存在であった。しかし、そんな美咲の存在をゆるがしたのは新人の川原ゆかり、だった。美咲がもっていた局の看板アナだけが担当できるという「NEWS22」も川原に持っていかれ、今ではレギュラーは朝のニュース「Good morning ch.」と夕方のニュース「From.麹町」夜のトーク番組「イレイユのメロディ」だけになってしまった。「チッ。あのお天気キャスターめ!自分の体で番組をゲットしやがって…」そう。美咲はしっていた。川原が自分の体を売って番組を得ているのを。これでも美咲はその点は潔く、決して自分の体を売ってなんてことはしていなかった。「あぁん。もう!そんな事考えないで企画書やんなきゃ!」美咲は今「From.麹町」の特集番組の企画書を作っていた。「う~ん。お料理コーナーが一番だよね」で、問題は料理…。と思い、ネットで適当に料理を調べ提出しかえろうとしたそのとき、肩をふと叩かれたようだった。「えっ、キャァ!?」と小さく悲鳴をもらし振り返るとそこには痩せて、スーツを着こなした見たことのない青年がたっていた。「あなた誰?」といいそうになった口に指を当てられ、青年は静かながらも威厳をもった声で「川原ゆかりに死んで欲しいかい?」ときいてきた。何を突然いうのだと思い、手で指を離すと「何するんですか!いきなり!誰あなた!?」変質者かしら…どうしようか…。そんな美咲の質問に青年は表情を変えずに「川原ゆかりに死んで欲しいかい?」と再びきいてきた。美咲は川原のことを考えた後だったためにかなりカチンときた。「ふざけるのもいい加減にしなさい!警察呼びますよ!」すると青年は今までの穏やかな表情をおぞましい表情に変え怒鳴るかのように「死んで欲しいかきいているんだよ!あぁ!?うるせぇ女だな!」やばい…私襲われる…。そう本能的に感じた美咲は慌てて、「えぇ…死んで欲しいわ。あんな女」美咲はそういいながら死の恐怖で失禁していた。あぁ…殺される…そういうと男は近づき、ニコリと微笑み「そうか。じゃあ、殺してやるよ」と微笑みながらいうのには大違いなセリフをいうと無理やり美咲の唇に口付けし去っていった。美咲は恐怖によって震えていた体を何とか動かし、局の玄関まで行きタクシーにのるとふと、心配になりホテルに運んでもらった。―もしかして部屋に誰かがいる?そう、美咲は本能的に感じたのだった。ホテルにつくと美咲はベットに倒れこんだ。あまりにもあのことで疲れていた。今日一日で何があったのかも忘れていた。ただ、覚えていたのはあの男の唇の味だった。この世のものとは思えない冷たい唇。しかし、美咲はそれに知らぬうちに憧れ男との再会を願っていた。―何でだろうか。なぜだろう…美咲自身もぜんぜん分からなかった。ただ分かるのはあの男の口付けがとても良かったということ。今日は寝て明日からは今までどおりNO,1局アナを目指そうと心に決めてシャワーを浴びにいった。シャワーを浴びると美咲はベットに倒れこみ寝てしまった。この日が最後の”美咲の休日”のだったのかも知れない。翌日、気持ちよく目を覚ました美咲は昨日のあの一件はすでに忘れていた。ルームサービスでお茶漬けの軽い朝食をとり、仕事の準備をしながらニュースをつけるとそこには考えられない光景が広がっていた。「川原ゆかり、謎の死亡!犯人はストーカー!?」えっ!?あいた口から漏れ出していた。川原が死んだ?どういうこと…?慌ててテレビの近くに行き凝視した。「ウソ…なんで…どうして…」美咲は口から知らぬうちに言葉がいくつも出ていた。―どうして…あり得ないそんなの…えっ、だって、まさかそう。美咲は思い出した。昨日のあの一件を。謎の男がいった「じゃあ、殺してやるよ」という一言。「で、でもあり得ない。何で本当にするわけはないし…」そういいながら美咲はおびえていた。自分がとんでも無いことに巻き込まれているのでは?と感じ始めたのだった。そのとき、トビラをコンコンと叩く音がした。「は、はいっ!」~*~*~*~*~*~*~とりあえず第二話です。駄作ですがどうぞお許しを…ちなみにやっと構想が出来、打ちながら少しづつ構想を変えていきました。本当に達成感!これからは結構書きやすそうです~