お稽古に必要なもの・・・舞扇子
お稽古着として必要なものがそろったら、お扇子を用意しましょう。お扇子と一口に言っても種類がたくさんあります。一般的に日本舞踊のお稽古で使うお扇子は「舞扇」といわれ、大きさは九尺5寸~1尺、骨に白竹、塗り骨、スス竹などがあります。お値段も、手ごろなものから高価なものまでさまざまです。ご予算に合わせて、自分の好きな柄のものを選びましょう。ただし、なかには普段はつかえないという決まりごとのあるお扇子もありますので注意してくださいね。たとえば、塗りの骨に白地の地紙でお扇子の上部に赤い線が入っている天紅といわれるお扇子は主に芸者さんの踊りを踊るときに使います。また、地紙の上と下に金色の線が入ったお扇子は天地金といってご祝儀ものを踊るときに使うといったようにお扇子によっては用途がきまっているものがあります。日本舞踊を習うのが全く初めての方は真新しいお扇子は要が硬いので、お稽古に入る前にお扇子を何度か開け閉めして、開きやすいようにしておくと使いやすいでしょう。●舞扇子