南風一の世界

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• 寒波

  　　　寒波　　　　南風一今夜から明日にかけ最強の寒波が襲来するという積雪もあるので交通にはくれぐれも気を付けてという一年中で１月１５日前後が一番寒い時季だこの時季を乗り越えるとその後は寒い日もあるが暖かい日が混じってきてだんだんと寒さが下火になっていく冬至から２０日は過ぎているから昼間は長くなっている冷え込みのピークは遅れてやって来るけれど一日毎に暮らしの明るさは着実に上がっているように実感するもうすぐ春春は目前に迫っているそう思うだけでも寒波を凌ぎやすくなる （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/14

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• 住宅

  　　　　住宅　　　　南風一昨年暮れに引っ越して行った近所のご主人さんから年賀状を貰った早速お礼と共に年始の挨拶状を書いて送った挨拶状には「近くにお越しになる折にはぜひお立ち寄りください」と書いたけれど先週末には今度住宅を購入して替わりに引っ越して来る夫婦が事前の挨拶に訪れたそして今週末には明後日からブロック塀と樹木を倒してリフォームにかかるという業者の挨拶があった私は年賀状の返事にお気軽にお立ち寄りくださいと書いたもののこれでは自分たちが住んでいた住宅がすっかり変わってしまってそれを見るのが哀しいから絶対に足がこちらに向くことはないかなと思った （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/14

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• １年が経って

  　　１年が経って　　南風一 約１時間はかかる５キロメートルの散歩コースを約１年ぶりに歩いた以前は田んぼだったところが戸建て住宅用地となって分譲中の幟が立っているところいつの間にか田んぼが埋め立てられて賃貸マンションが建っているところ田んぼが埋め立てられて賃貸用マンション建設のためにトラックが出入りしているところ１年前に更地が出現して７戸に分けられた宅地分譲用地には住宅が建ってしまって新しい住人が住んでいる１年前の見慣れた風景の所々は景色がすっかり変わっていた子どもたちは親元を離れてしまって家屋敷をすっかり売却して相続税を工面したのだろうか分譲された土地やマンションを購入する人は恐らく莫大な住宅ローンを組むことになる住宅やマンションは高い買い物だが所得の大半を住宅ローンに振り向けなければならないそれほど価値があるものかどうか私にはちょっと分からない高い価格であっても売る人がいて買う人がいる取引が成立してお金が回る限り世の中は成り立つ人生の目標が住宅ローンと子どもの教育ローンの返済のためにせっせと働くというのは幸せである反面料簡が狭過ぎやしませんかと思う人生の目的が衣食住に支配されているというのは太平洋戦争後の生活物資にも事欠く時代その後の高度成長時代の遺物ではないか高齢者は長い老後をどうやって暮らすか賃貸マンションオーナーになって家賃収入で生活するということか現代の経済状況が風景に反映する時代となった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/09

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• Ｐｒｏｇｒｅｓｓ

  　　Ｐｒｏｇｒｅｓｓ　　　南風一赤ん坊が日々育っていくように人は一年毎に進歩していく昔は素朴にそう信じていた自分が２０歳代に作った第一詩集を読み返して人が想うことは進歩もしないし他方で古びこともないただ一過性の感慨として文字に定着されたものに過ぎないと感じる２０歳代にそんなことを考えていた自分が幸福だったのか不幸せだったのかそんなことはどうでも良いことただはっきりしていることは私はただ糧に過ぎない私にとって両親や祖父母そして大学時代の恩師や先輩たちそれらの人たちとの出会いや交流が私の人生の糧になっているのと同様に私は子どもたちや孫にとって糧に過ぎないこんな親父若しくはお爺ちゃんが生きていたそれだけの価値に過ぎないのかそれだけの価値があれば十分か色々考えたり悩むことが先か生きることが先か苦楽を苦楽と感じることがなくなったとき人生は空虚な流れに過ぎなくなる苦楽が人生の楽しみということか （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/09

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• 時には母のない子のように

  　　　時には母のない子のように　　　南風一寺山修二の強さは何も持たないところ最初から失うものは何もなかったから型破りなことをやって行くことだけ守るべき家族引き継ぐべき家業や資産など何もなかったから好きなように生きれば良かったそれならと本当に好きなように生きられるところがまた凄い （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/08

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• 行かなくちゃ

  　　　行かなくちゃ　　　南風一 土日になれば早く行かなくちゃと思うこんなことをしている暇はない何処へ？って妻の買い物の付き合い母の入院する病院２週間に１回の図書館１か月に１回の病院通いことさら駆り立てられるような行先ではないのに土日になれば早く早くと気が焦っている大した処でもないし１、２時間もすれば用事は済んでしまうのに帰って来てまた焦っている早く行かなくちゃ・・・行くところがある・・・本当はもう行ってしまったし一度用事が済んでしまえばその日に再度行く必要はないそれなのに家に帰ってきて「早く行かなくちゃ」って何処へ行くつもりなの？自分でも分からないけれど早く行かなくちゃと焦っている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/08

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• 先輩

  　　　先輩　　　南風一俺も早く先輩のようになりたいな先に定年を迎えた先輩社員を恨めしく思う小学生のときも卒業していく先輩たちを見て卒業旅行があったり卒業記念パーティがあったりして俺も早く６年生になれないかなと先輩たちを羨ましく思ったものだった実際小学校６年生になって送り出される立場に立ってみると嬉しかった半面６年間が早くも過ぎ去ってしまったという驚きの方が強かった同じように今は先輩たちの定年を羨ましがっているけれど自分がその時に至れば早や定年を迎えてしまったという驚きしか感じないのかも知れないそれなのに自分も早く先輩のように早く定年を迎えられないかなと心待ちにしている多分その時が来ればああ早やくも定年を迎えてしまったと驚くだけに過ぎないのにね （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/07

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• 微笑み返し

  　　　微笑み返し　　　　南風一こちらが見ているから向こうもこちらを見ているに過ぎないそれにもかかわらず微笑んでいるこちらが微笑んでいるのではない向こうはちらりと見た顔つきよりもその肢体何とも言えない色気のある肢体に感じたから二度見直してしまった向こうはそれに気付いているからすれ違いざま微笑んでいるように見えたこちらも微笑み返しをすればよさそうなものなのに無粋な表情のまま通り過ぎた魅力的な肢体や色っぽい顔つきを持つことはその女の責任ではないそう感じるこちら側に責任がある色っぽい肢体を持つ女性はすれ違う男たちからいちいちじろじろ品定めされるからなかなか大変ずっと微笑み続けなければならないその中の一人でも微笑み返しをする男が出現すればすぐさま取っ捕まえよう  （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/06

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• 新年に

  　　　新年に　　　南風一 これぞという目標を定めたらがむしゃらにそれに向かって進む苦しくはあってもそれが達成された時の喜びといったら死んでもいいくらいと例えることができようそんな風な目標を持つことは幸せぜひ目標を定めてそれに向かってＬｅｔ‘ｓ　ＧＯと洒落よう何歳になっても子どものような好奇心を持とう孫を持って切にそう思う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/03

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• 世界に一つだけの花

  　　　世界に一つだけの花　　　　南風一世界に一つだけの花確かにそう思うそうでなければ頑張れない一方で男　女　性同一障害者三者三様だけど性器という共通のものを持つ性器だけ見ると集約されて個は何処へ行ったのだろう？と思う性器は取るに足りないものだけどこれだけの為に集団も社会も築かれているのだから侮れない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/03

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• 素

  　　　　素　　　南風一 新春からＮＨＫでは昨年のブラタモリが放映されている手抜きとは言わないけれどそれほど視聴者から人気があるのだなと感心する作り物や作為的なものより行き当たりばったりの（番組の構成がそうなっているとは思わないが）ごてごて趣向を凝らしたものより（昨年の紅白歌合戦の方はそういう趣向の塊のようであったが）ゆっくりと自然の出会いややり取りを楽しむそれらの自然な展開の中に多少なるほどとオタク的なこだわりや専門的な知識の伝授も加味する肩肘張らずに楽しめるそんな時代性を反映しているのかなと思うそういう姿勢で生活の糧を稼ぎ日々の暮らしや身近な人々との交流を楽しむそんな一年でありたいと願う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/02

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• アカマツ

  　　アカマツ　　　南風一川で泳ぐ魚はすばしっこくて年少の子どもが網で捕まえるにはちょっと技量が要るアカマツやフナが泳ぐ先に網を差し入れてもすばしっこい魚たちは進路を変えて難なく網を避けて行くそんなすばっしこいアカマツやフナだから運よく網で捕まえた時の快感は格別でも一旦捕まえてバケツに入れると川を泳いでいた時のすばしっこい機敏な魅力は失われてしまう学生時代にきみを好きになってきみからきみの魅力を聞かれて一体俺はきみの何処に魅力を感じたのかな？と分からなかったけれどきみのアカマツに似たすばしっこい機敏さそんな姿に　だったのかなと思うアカマツの機敏さは水の外に出れば失われるそんなところに諍いの理由もあったのかなと今にして思う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/01/01

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• 新年を迎えて

  　　　新年を迎えて　　　　南風一太陽が欠かさず東から昇るように意識がある限り欠かさず朝を迎える３６５回のうちの1日それ以外の３６４回は普通の日一年のほとんどは普通の日で埋められ普通の日は次の新年が来るまでの繋ぎかただ流れていくだけの日にしか過ぎない新年は新年に違いないけれど新年には順番も名前もないどれが新しくてどれが古いか分からない人の一生も確かに自分が生きていることは分かるが自分が生まれたときのことも死ぬときのことも記憶に残らないどちらも回数で数えるしか存在する証がない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/31

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• 年の瀬

  　年の瀬　　　南風一 大晦日は必ず来るものだけど今年もやっぱりやって来たもう幾つ寝ると年の暮れかなと日数ばかり指折り数えていたけれどやって来てみればあっという間だった年の暮れの来る速さに比べてきみの姿の変わらないことよ今でもきみが立っていた駅のホームに行くとセーラー服姿のきみが鞄を持って立っているような気がしてしまう本当はきみが立っていることなどないからそこには行けない幾らきみが学校へ行く時間や学校から帰る時間に行ったところできみはそこにはいないだろうなぜ年の暮れが来てもきみはいつまでも同じ姿でそこに佇んでいるのだろう今でも俺のことを待っているのかなと想像してしまう馬鹿な男 （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/30

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• 極楽浄土

  　　　極楽浄土　　　南風一 父の２５周忌の法要前回は１３周忌だったかなそれから１２年が経って小学校の恩師でもあったお寺さんは８２歳になるということだった父が５歳上で家から小学校まで３キロメートルは歩いて通っていたかなという話だったお寺さんの孫が今年就活で銀行から内定が出たから就活はすぐに止めてしまったということだったお寺さんの西向きの畑は何を作っても育たないので墓を分譲して序に宗派を問わない人には檀家にもなって貰ったとのことだった人は生きていくために様々な仕事をしてお金を稼がなければならないし祖父から父へ孫へと暮らしを続けて行かなければ家や仏壇や墓を守っていくことも叶わないいつも時だけが過ぎて時の谷間を過っていった人は気が付けば年老いているお寺さんの法話では病院に入院する患者が最期を迎えるとき安らかに逝く人は「亡くなった兄が迎えに来ているから先生そちらに立たないでください」というそう言われた医者が患者の言う方を見ても誰も見えないしかしそういうことを言う患者は安らかに逝くということだった念仏を唱えれば極楽浄土へ行ける他力本願だが死を恐れて最期まで悟れない人とそうでない人の差は歴然としているとのことだった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/25

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• 百面相

  　　百面相　　　南風一生まれたばかりなのに浮世を生き抜くために赤ん坊はお面をかぶって生まれてくるお父さんに可愛がってもらうためにお父さんに似なければならないお母さんからお乳を貰うためにお母さんに似なければならない父方のお祖父さんやお祖母さんから可愛がってもらうために母方のお祖父さんやお祖母さんにも可愛がってもらうために父方にも母方にも気兼ねして両方のお祖父さんやお祖母さんにも似なければならないそうして生まれて来た赤ん坊は百面相の仮面を付けて生まれてくる生まれて来たばっかりなんだからねそんなに四方八方に気兼ねしなくていいよ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/24

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• バッドタイミング

  　　　バッドタイミング　　　南風一 何も散髪屋に行って人生を体験する必要はないのだけれど今月も腕の悪い女性理容師に当たったちょうど店に入ったときその理容師が客を担当したところだった俺の前には一人待っていて別の二人の理容師の席が埋まっていたから腕の悪い理容師には当たらないと高をくくっていた一番左の客が終わったから俺は真ん中の理容師かなと思ったら一番左の理容師は「暫くお待ちください」と言って引っ込んでしまったおいおい旗色が悪くなったぞと思ううちに案の上一番右の腕の悪い女性理容師の方が真ん中の理容師の仕上げを抜いて先に終わってしまったやったー先に待っている客が一番右の女性理容師だと思ったそのところでがちゃりとドアが開いて先ほど引っ込んだ理容師が姿を現した「お待たせしました」と言って先に待つ客を席に招いたほんの１、２秒の差だったのになあ「さあどうぞ」と私を呼んだのはまたしても腕の悪い女性理容師だったたった１０００円だから理容師を選べないことは仕方ないだろうそれにしても先月に続いてだからこれから店に入るときは５分くらい油を売ってから入ることでタイミングをずらすしかないかと思うなぜ歓迎すべからざることだけがグッドタイミングで起きるのかな？それなら有頂天になれる事柄だってもっとグッドタイミングで起きてくれそうなものなのに世の中はなかなかそういう風にできていない悪いことだけがバッドタイミングで起きる （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/24

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• ヒップライン

  　　ヒップライン　　南風一ニットかウールの一重のワンピース後ろから見ると形のよいヒップの盛り上がりが何とも美しい身体を動かすと下着のラインを境にはみ出た尻肉が太腿にかけてぷっくり膨らみを作る当人は知ってか知らずかそんな悩ましい後ろ姿を作っていることにちっとも頓着していないらしいクリスマスケーキを受け取りにきたのだろうケーキを受け取って御主人であろう車の待っている先へまっすぐに進んでいく５７年の生涯において２０歳くらいの大学生のときに古本屋街で見たほんの１～２分の場面がその後も何度でも思い出されることがあるそんな場面と同様にこのヒップラインの美しさを忘れないようにするために言葉として残しておこうその女性がケーキを待つ間私は暫く何食わぬ顔してちらちらヒップラインの美しさを盗み見ていた （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/23

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• 今だから熱病

  　　　今だから熱病？　　　南風一 きみの何を得たいと思ったのだろう？勿論歓心を買いたかった勿論それだけじゃない「心」も対象だったけれど「身体」の方もだったかな？きみの裸を見ることが出来れば有頂天になれたかな？もう死んでもいいと思ったかも知れないなぜそんな風に思ったのかな？きみはありふれた何処にでもいる１６、７の高校生に過ぎなかったまだまだ子供で恋愛とかの感情とも無縁だっただろう俺が恐る恐る初めてのデートに誘ったとき意外にあっさりＯＫしてくれたので俺は有頂天になったあのときの喜びといったら二度と忘れないと思ったけれど今はそんなこともあったかなという記憶がある程度でそのときの気持ちを思い出すことは出来ないドキドキした胸の高まりもあったと思うがその時の気分もすっかり忘れてしまったなぜあんな風にきみのことを好きになってしまったのかな？その後の俺の人生のすべてを賭けてもいいと思った今から思えば熱病みたいになぜきみのことをあんなに好きになってしまったのだろう （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/18

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• 嫌いなんじゃなく

  　　　嫌いなんじゃなく　　　南風一 結婚したいと思っているくせにきみだってそのことは百も承知しているくせにそれにもかかわらず別れなければならない事情って？何？それって次善には違いないけれど別の女に走る事情きみに対する腹いせ？いや違う自分の精神衛生を保つためさこれ以上きみを追っかけ続けることに耐えられないストーカーか犯罪者になり果てることは俺の美学に合わないだからきみに背を向けるのさきみのことを諦めるために諦めざるを得ない手段をとらなければならないそれが別の女との結婚そういう方法でコントロールすることしか気違いじみた感情をコントロールする術はなかったそれだけのことさきみにプロポーズしたつもりだったのに俺がさっさときみから去ったのは （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/17

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• 過労死

  　　　過労死　　　南風一 過労死するほどではない場合は心を忘れるほど忙しくてもそれはそれでいいのかも知れないと思う仕事に追われて今日明日のことばかりで心を一杯にして１年先のことや　４～５年先のことに到底考えは及ばないだから気が付けば１年が過ぎている４～５年も過ぎている今日明日の瑣事に心を一杯にして人生の大切なことやもっと気を払ってもよさそうなことに全然気を使わないだから大切なことは突然やって来てもう済んだからね　悩むことは何もないよとなる成り行きで行き当たりばったりの繰り返し大切なことに心を悩ませなくてよいから心を忘れてその日暮らしなのが幸せなのかも知れないでも死にたくはないね （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/11

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• 幸福

  　　幸福　　　南風一金持ちが子ども可愛いさに多額の資産を相続させようとするとき資産が減らないようにできるだけ相続税を減らそうとする俺には無縁なそんな金持ちの気持ちも分からないではない自分の幸福って何？って尋ねたとき若い頃なら自分が何不自由ない暮らしを送るとか自分の好きなことをして暮らしていけることとか思ったけれど歳をとって孫とか生まれると自分のことではなく息子夫婦が夫婦円満に暮らしていくとか孫がすくすく育っていくこととか自分でない人たちの暮らしや成長に幸福が住んでいる  （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/11

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• 非通知着信

  　　　非通知着信　　　南風一携帯電話に非通知着信が１件デタラメに押した番号がかかることもあるからその類いかな？とも思うでも携帯電話の番号を知っている人はそんなに居るはずもないからもしかして彼女かも？と思い当たる節もあるもし彼女であったとして話してどうかなるものでもない大袈裟に懐かしがっても虚しいことくらい前回の会話で分かっているそれ以外に話すことと言えばさあ、前回同様に会えないと言われることくらいかな俺の方だってもう会いたいなんて気持ちはこれっぽっちも残っていないきみは全部昔のままのきみではないし後には幻滅するくらいのことしか残っていない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/04

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• 七不思議

  　　　七不思議　　　南風一男の方では自分一人の秘め事と思っているのに女たちの方では男の行動が筒抜けになっているそんな事態は確かにある男は会社を辞めて田舎に帰るというので会社のめぼしい美女を順番に食事に誘って最後の慰みにと考えた男からの誘いは女の一人ひとりに対してだったのに女同士の間ではなぜか男が食事に誘ったことは筒抜けになっていたそれからせいぜい２～３年しか経っていなかったのに食事に誘った女に電話をかけると彼女は結婚していたそのときの話の折に俺が食事を誘った女の子たちのその後の消息について詳しく語ってくれたその後の消息はいいとしても俺が食事に誘ったことをなぜ彼女たちは共有していたのだろう？？？  （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/03

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• 切ない思い

  　　　　切ない思い　　　南風一 人生のやり直しがもう一度叶うとしてさて何を望むかな？好きだった人とのやり直しをしたい？いやいやそれだけは御免蒙りたいならば職業のやり直しはどうかな？それも御免蒙りたいならばもう一度若返って何を望むのか？望むものはただ同じことのやり直しかな同じ場面　同じ出来事のやり直しさもっと違う言葉や行動が取れたかもしれないでもそれって結局違った意見や行動以降の事態が変わってしまってその後の人生は全く違ったものに変わり果てることじゃない？もしそうならば結局違う人生を歩むことになるのじゃない？やり直しをしたいという思いには変わりないのかな？ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/03

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• 絶世の美女

  　　　絶世の美女　　　南風一 たとえ絶世の美女を得たと思っても歳月の移ろいとともに絶世の美女も老いるそこまで長い期間を経なくとも絶世の美女は次々と新しく生まれてくるから慌てることはないそう思いつつやっぱりこれはという美女がいればこのチャンスを逃せば二度とこの女を得ることはないと思う得るという発想自体が男性本位なセクハラという意見もあろうしかし早やいもの勝ちと言って絶世の美女を得たと思ってもそれはその瞬間のその場所でのこともっと違う時間のもっと広い場所では一目見ただけで後で後悔しそうな絶世の美女はうじゃうじゃいるＡＫＢを見ていて確かにそう思う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/12/03

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• ゴマ塩頭

  　　　ごま塩頭　　　南風一散髪屋が悪いわけではないそれにもかかわらずカットの出来具合が良くないと思ってそれを散髪屋の腕の所為にしている鏡の向こうに映っている頭を見れば白髪が増えて幾ら贔屓目に見ても散髪屋の腕の所為ばかりではないと悟る１年や２年が経ったぐらいでは気づかないところが自分の頭をよく見れば５年前の記憶にある写真の髪の色とは確かに違っていると思う５年は５年でも５０代の５年は３0代や４０代の５年とは訳が違う５０代には老いは着実に迫っているよく考えなくても５０代後半の男にとってもう３０年先の命があるかどうかそれさえ怪しくなっている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/26

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• 七不思議

  　　　七不思議　　　南風一 こちらはすることが無くてせいぜいきみのことを考える程度なのにきみは一体何をしているのだろう？いつも何に時間を使っているのだろう？と不思議に思っていた４０年が過ぎて俺はジジイになってしまったけれどやっぱり同じことを考えている天気が悪くてドライブへ行っても景色はよくないしさてどうしようかと考えているうちにすっかり暗くなって最早外出はしてもしょうがない状況になってしまうきみは俺に無関係な時間を一体どうやって過ごしているのだろう？そんなに使うものが在るのだろうか？学生時代からの七不思議 （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/23

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• 宇宙遊泳

  　　宇宙遊泳　　　南風一日々の会社勤めを始めとして日頃の生活はかりそめに過ぎないと思っているだから日々の生活で取り立てて厳粛になる場面はほとんど皆無に等しいそんな中でジジの誕生祝いに三男夫婦がケーキを持ち寄ってくれてそこに次男の嫁と娘が遠方から帰っているというので三男の生まれたばかりの赤ん坊を見るためにジジの家に駆け付けてくれた次男は仕事で遠方にとどまり三男は夜勤明けで二階で寝ている次男と三男の嫁同士は子育ての苦労を語り合っている次男の嫁と娘が実家に戻るというので家の外まで見送りに出るとちょうど向かいのご主人が名古屋へ引っ越すというので別れの挨拶にやって来たいつもかりそめの暮らしに過ぎないと思っているのに立て続けに抗うことのできない現実を突きつけられて日常空間を宇宙遊泳しているジジはほんの一時現実に引き戻されたことであった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/19

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• HAPPY BIRTHDAY

  　　 Happy Birthday　　　　　南風一 誰が考え出したものか？１年経ったからといって１年前の同じ日ではないそれにもかかわらず自分の生まれた日だと言って１年毎に祝うこれはケーキ屋か菓子店が商品を売らんがための陰謀に違いない誰がそんな策略に乗るものかと思うけれどＥメールを見ると友人たちがHappy Birthdayと書き込んだというメールが届いている誕生日が１年に１回だけでも思い出してくれるきっかけとなっているならそれに越したことはない誕生日と言ったところで何も嬉しいことはないけれどほんの一瞬でも俺のことを思い出してくれる友人たちがいるということは喜ぶべきことかな （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/16

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• 止まった時間

  　　　止まった時間　　　南風一 ３人目の孫が誕生して１年前にも同じことを繰り返したことに気付く１年前から全く時間が進んでいないような錯覚に襲われるけれど１年前に生まれた孫はマットの上に座って玩具で遊んでいるから保育器の中で眠っているのは１年前の赤ん坊ではない５７歳を迎えるジジイの昨年と今年の秋には何の違いもないけれど孫の１年には大きな違いがある昨年生まれた孫は片言を喋って可愛い盛りだがもう何年かして気が付けば髭面の青年になっているのだろう歳月は赤ん坊を赤ん坊のままに留めてくれず赤ん坊は成長して大人になるジジイやババアは年老いて死んでいくジジイやババアが死んで行く頃には孫たちはジジイやババアに抱っこしてもらったことはすっかり忘れている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/12

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• トランプ勝利

  　　　トランプ勝利　　　　南風一近頃は期待を持つことが少なくなったから何かに失望するという機会もなくなっていたこちらの方だけがドキドキして意を決して切り出したところ以外にあっさりＯＫが出て安堵と共に覚えた軽い失望があるあるいはまったく箸にも棒にもかからなかったのかけんもほろろに肘鉄を食わされたこともあるこちらの一方的な想いに原因があるにもかかわらずさすがにそのときの失望感は大きかった近頃では米国の大統領選挙私には選挙権もないからどちらの候補が勝利しようと関係ないことだそれにもかかわらず結果に覚えた軽い失望明日に期待を持つから今日を生きられるきっと「やった！」という喜びを味わえるから今日一日の労働に耐えられる （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/09

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• 歴史家

  　　歴史家　　　南風一 学者として議論の土俵を明確にすることは大切なことだ経済史家として世の出来事には一本筋の通った原理があるそう考えるのが議論の出発点だったのだろう人が行動する理由には損得や思想、信条といったものがあろうそれらが複雑に絡み合って出来事が起き社会が動いていく決して良い方向へ向かうばかりではないだろう国家の破滅を招くこともあろう罪なき市井人が殺される事態もあっただろう人々は巻き込まれながら時代を生きる決して体制を全面的に肯定していたわけではなかっただろうしかし自分が属していた大学組織や学会、生活の場所としての地域社会そして国家というものを存在するものとして肯定的に見ていたゼミ学生の就職や暮らしを我が事のように心配していたそんな小心者の学者が国家や経済を論じていたのだからなかなか不思議な仕事である学問で暮らしを立てる難しさはそういうところにある （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/06

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• 初々しさ

  　　　初々しさ　　　　南風一 平成８年入社だったと思うからもう４３歳頃かな？初めて挨拶に来たときは目がくりくりした可愛い女性だなと思った多分２、３年もすれば結婚して辞めていくのだろうと思ったそれから２０年が過ぎて姓は変わらないもしかして独身なのかも知れないセクハラと言われるから既婚かどうかなんて聞けない未だ固くて芯の強いところがあるから今も男を知らないのかも知れないし知っているのかも知れないさて彼女と結婚する男がいたとして２３歳の彼女と４３歳の彼女のどちらがいいと思うだろうどうせ素っ裸にした彼女を抱くのならば肉体的に最も美しい肌でありプローポーションである時期の方がいいに決まっているそれでも４３歳の彼女と結婚することになった男は２３歳のときの彼女の裸を知らないから比べようもないのだけれどなかなか惜しいことだと思う２３歳の彼女の初々しさを知っている男としては （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/05

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• ＧＯＯＤＳ

  　　ＧＯＯＤＳ　　　南風一 使えるお金が少ないという事情もあるが以前ならスーツ価格は５、６万円以上と思い込んでいたがそれはウール１００％の価格であって素材をポリエステル混合に代えた途端価格は１万円代かもっと安くなるそれを知ってウール５０％ポリエステル５０％のスーツを１万５千円で購入した立原道造は軽井沢の店で吊るしの中古スーツを購入してお気に入りだったからそれに比べたら新品だし値段もまあまあだし随分得した気分になった商品が支払った金額以上の満足をもたらした場合随分愉快な心境になるそれは自分では値打ちは５、６万円と考えていて素材のことなどこれっぽっちも気にならないから見かけはウール１００％と全く同じだし店員さんはポリエステルは擦れるとテカテカ光ると言ったけれど学生服などアイロン掛けでテカテカ光っていたけれどそんなことなどこれっぽっちも気にならなかった実用性の点で優れているなら素材の天然性には拘らない同じ外観や機能性のものを安価に購入できたことの方が満足度は高い （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/03

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• 恋人よ

  　　　　恋人よ　　　　南風一好きだった人の面影はますます薄れてきたきみの誕生日のことも昔なら毎年その日が近づけばきみのことを思い出したりしていたのに今ではすっかり忘れてしまって過ぎ去ってからああそうだったと思い出すくらいあんなに好きだったきみのことも５０代後半になればこんなにあっさり忘れてしまうものかと我ながらそういう性が哀しいきみの記憶がなくなれば私の人生から恋という感情は消え去ることになる若い頃なら女（おんな）命だったこの俺から恋を引いてしまって何が残るというのだろう？３人目の孫が誕生するジジイに恋の響きは似合わないジジイはジジイらしく孫の子守をしてゆっくり乳母車を押したり孫を抱っこして散歩する姿の方が似合っているたとえそんな気があったところで老人と恋という言葉の響きほど不釣り合いな音はないきみはおばさんになって昔の面影は最早何処にもないのだろう俺とのことなどもうすっかり忘却の彼方へ消えてしまっただろう恋など初めから一度も存在しなかったようにきみもババアになっているのかな （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/11/03

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• 今日一日の使い方

  　　　今日一日の使い方　　　南風一高校時代にもっと違うことに時間を振り向けていればとか大学時代の有り余る時間を講義とか先生の著作を読むことに使っていればとか今更繰り言を言ったところで益ないことを考えてみる同じように今日一日を肉親の雑事に付き合わされたところでそれがなかったとして果たして何か他の有用な時間の使い方ができたかどうかと問われるとそんな有用なものなど在りもしなかったことは考えなくても明らかなことに違いないそれなら今日一日を如何に過ごすかなど考えなくても最初から結論は決まっているどんな風に使ったところでそれより他に使い方は存在しなかった」 （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング」

  2016/10/30

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• 儚いライフ

  　　　儚いライフ　　　南風一 今月の１５日１０年ほど前まで会社の山歩き行事で一緒に活動したＯＢが６７歳で亡くなったこの頃は元気一杯だった時期を知っている年上世代の人たちの死を聞くことが多くなった私が定年を迎えようとするのだからそれより年上のＯＢたちが亡くなるのはそれほど不思議なことではないのかも知れない死んでいく当人にとってもう朝を迎えることはない泣き笑いすることもない生きていく苦労や肉体的な痛みからも無縁になる人の一生なんて儚いといえば儚いもの当人は死んでしまえば自分の一生が儚いなんて感じることはないだから儚いと思うのはいつも他人の一生自分の一生を儚いなんて誰も感じられない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/29

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• 美女は何処に消えた？

  　　美女は何処に消えた？　　　　南風一誰かが書いていた通り美女は続々と無限に湧き出してくるいちいち美女の一人や二人に目移りしていたら切りがない半世紀も超えて長生きすると美女は一時のまやかしに過ぎないとつくづく思い知らされる若ければ女は誰でも美しい何も顔のことを言うのではない身体全体女の魅力ということ女は誰でも人生で一番きれいな時があるその美しさに男は絡め獲られる５０歳を過ぎれば美女は何処に消えた？摩訶不思議だね （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/26

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• 貧乏性

  　　貧乏性　　　南風一 ジーンズ生地は丈夫だがそれでも何年も穿くと擦れたところから生地が綻びることがあるわざと擦って穴を開けたジーンズを穿いている若者もいるくらいだからことさら穴が開いたからといって気にする必要はないのかも知れないそれでもそういう穴にファッション性を見出せない年配おじさんからしてみればやはり穴の開いたジーンズはみっともなくて仕方ない年相応に外見が気になるこんなときにしかジーンズを新調することはないので紳士服店で手ごろな値段のジーンズを購入した何年間か冬季に穿き続けるジーンズだから○千円なんて安いものに違いない専門店に行けば高いジーンズなんて幾らでもあるそれでももしジーンズ代に○千円を使わなければもっと他の何かに振り向けることが出来たのにと貧乏性は残念がっている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/23

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• セイショク

  　　セイショク　　　南風一聖職とは坊主のこと生食とは煮たり焼いたりせずそのまま食べること正職とはアルバイトでないこと生殖とはオスとメスの営み食べることもオスとメスの営みも人間に限らず生物は昔から自然にやってきた特に理由もないし特別な技術や器具が求められるものでもないオスとメスが揃えばよい小難しい愛や恋の囁きは不要ただオスとメスの生殖器が合体することが条件 （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/22

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• 誰も来てくれないから

  　　　誰も来てくれないから　　　南風一母を病院に訪ねて病室に入るなり「何をしているの？寝ているの？」と尋ねたら母は目を開けて「誰も来てくれないから寝ている」と答えた「誰も来てくれないと言っても　先週土曜日に俺が来たし 日曜日には義兄と姉も来たのじゃないの？」と言ったら「義兄と姉はすぐに帰った」と言う母がベッドに寝て朝食を食べてから昼食までの時間昼食を食べてから夕飯までの時間夕飯を食べてから翌日の朝食までの時間それらの時間は時計時間としては同じだが健康な仕事をしている者の時間とは長さが全然違うのだろう三度の食事を７回やり過ごせば一週間が過ぎる同じ一週間でも母と私の長さは全く違う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/22

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• 暮らし

  　　暮らし　　　　南風一今の時代に自転車の荷台に弁当をくくりつけて仕事に行く人の姿を見かけることはそうない私が小学生の頃にはそう珍しいことではなかった小学校へ向かって歩いていると毎日決まった道で毎日弁当を荷台にくくりつけて仕事に通う若い男性をみかけた私が小学校を卒業するまで毎日その姿を見かけたけれど私が中学校に進学してから後はどうなったのかは知らない私は弁当を自転車の荷台にくくりつけて毎日仕事に通う男の姿を見てああいう男にはなりたくないなと思った男の姿を軽蔑してそう思ったのではない男の判で押したような日常は堅実この上ないだろうけれどそれでは詰まらないだろうと思ったからだった毎朝弁当を持って同じ道を通って仕事へ出かけて昼に弁当を食ってまた仕事をして日が暮れたら家に帰るそんな日常は面白くなかろうと思ったからだった長年仕事に勤めてサラリーマンをやっていると単調だが規則正しい生活を続けることの有難さが痛いほどよく分かる単調だが長く仕事を続けて家族を養って行きながら年老いるそして若い世代にバトンを渡して死んで行くこの単調な営みの大切さが今ならよく分かる （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/18

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• ラジコンカー

  　　　ラジコンカー　　　南風一近所の子どもがラジコンカーで遊んでいる私も子どもの頃近所の友だちがラジコンカーで遊ぶのを恨めしく眺めたことがある今ならどこが面白いのだろうと思うけれど昔はそうではなかった何処が面白いのだろう？子どもにとってそんな問いかけは無意味に違いない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/16

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• タイムマシン

  　　　タイムマシン　　　　南風一 思い出といったものはそれを体験した者にしか意味がない体験した者が死ぬとともに思い出も消え去る人は生きている間にたくさんの思い出を作るけれど死とともに思い出は消えていく思い出を共有する友と昔の思い出の時に浸るのは楽しい友はタイムマシンに違いないそうはいっても友も私もすっかり白髪交じりになってとても昔の姿ではないけれどね （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/16

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• once more

  　　　ＯＮＣＥ　ＭＯＲＥ　　　　南風一学園祭の日　校門前で待ち合わせして校舎を案内して歩いたこと秋晴れの下　八王子市内の多摩川辺を二人肩を並べて歩いたことそれらの出来事は時間的にはほんの２時間くらいか半日の出来事に過ぎないそんな出来事が５７年の生涯において最も懐かしい生きた証と思えるのは随分不思議なことだそのときにはその後の人生においてこれほどの新鮮さをもって迫ってくる記憶になるとは想像もしなかったそのときはただ嬉しくてそんな日が来ようとは想像もしなかったもうあのときのきみは記憶の中のきみにしか過ぎないのに今でも生き生きと俺の脳裏に生き続けているのはなぜだろう？たった今でも電話すればきみに会えそうに思えるのはなぜだろう？ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/15

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• 体育の日

  　　体育の日　　　南風一昨日までの曇り空はまるで嘘のように晴れ上がって今日は暖かい子どもの頃の記憶通りの運動会の日和親や祖父母に子ども心に運動会で大活躍する姿を見て貰いたくてうきうきした心持ちだった運動会はどんどん進んで自治会別の応援席で家の人たちと弁当を食べるのが楽しみだった音楽がかかって賑やかで砂埃が舞っていたけれどお祭りみたいに友だちとわいわいはしゃぐのが楽しかった今年はまだ金木犀の香りはしないけれど運動会の思い出は金木犀の香りとともにある弁当を食べた後暖かい陽射しを浴びて友だちと追いかけっこをしたり遊具で遊ぶとき金木犀がいつも香っていた （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/10

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• 顔

  　　　顔　　　　南風一毎日髭剃りはしていても昨日と今日で顔なんて変わるものでもないから自分は昨日の自分と思っているところが休日にゆっくり髭を剃ってついでに顔や頭、首などを見ると随分老けてきたことに思い至る昨年までの私はこんなだったかな？と振り返るけれどもう昨年の姿など思い出せない昨年と今年の何処が違うのかなと思うけれど１０年前の私とは確かに違うように思うもう二人の孫がいるのだから老人になるのも当たり前かなと思ってみるけれど内心ではまだ納得していないこんな風に浦島太郎のような気持ちで死んでいくのだろうなと思う玉手箱の蓋を開けたらあら不思議浦島太郎は髪も髭も真っ白な老人になっているのでした （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/09

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• 難問

  　　　難問　　　南風一 自分の死体を自分で片付けることはできるか？海の藻屑と消えれば片付けたことと同じではないか？という意見もあろう東日本大震災で行方不明となった方々は未だ数千人おりこの方たちは自分で望まなかったにしろ自分の死体を自分で片付けたことになるただし今後も死体が発見されなかった場合にはという限定が付きまとう自分で自分を殺すことはできるが死体を自分で消滅させることは難しい死体は残って埋葬までに他人の手を煩わせることになる自分で自分を抱っこできないことも同じ自分で自分を抱っこできれば自分の死体を自分で埋葬することができる自分で自分の死体を埋葬できれば世の中の難問は大抵解決できる （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/08

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• 歳月は人を待たず

  　　　歳月は人を待たず　　　南風一 免許証の更新に行ったとき次回期限が平成２９年と印字されているのを見てそうか定年の２年前だから随分先のことだなと思ったものだが来年が平成２９年となる昨年の秋定年退職した会社の先輩に会ったとき「あと何年と聞かれて？」４年と返答すると「３年を切ると速かったね」という言葉が返ってきた昨年は大学に入ってから卒業するくらいの長さと思ったから今年は高校に入ってから卒業するくらいの長さ大学も高校も長いようであっという間に過ぎて行ったから残り３年も気が付けば来ているのだろう　　　　　　　　　　　　　　　　 （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/10/01

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