父の思い出
父の思い出 南風一バイクの後ろに籠を付けてその中に入っていたくらいだからまだ4、5歳の幼児の頃だった少し遠くでサーカスが催されるというので父のバイクでサーカスを見に行った鉄球の中でバイクがぐるぐる逆さになったりしながら駆け回っていた虎か象が檻の中で野獣使いに使われて芸をしていた空中ブランコでは高い処で若い男女がこちらのブランコからあちらのブランコへ飛び移ったりしていたそんなものをあっけにとられて見ながら俺はいつしか眠っていたらしく気が付いたらもう自宅に帰っていたもちろんずっとそばに居てくれたのは父だったはずだが父の顔はバイクで出発するときに籠の中から母や叔母たちに手を振った記憶と共に笑っていた姿をぼんやり想像する程度の記憶しかない(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング