南風一の世界

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• 願い　コロナの終息

  願い　コロナの終息　　　　南風一願いは　コロナ終息でも俺はコロナ専担の緊急雇用人コロナが終息すれば「それで　さよなら」きみへの年賀状には「早くコロナが終息することを願っています」と書いたけれどコロナが終息したとききみとさよなら（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/31

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• 子どもの頃

  　子どもの頃　　　　南風一子どもは未熟だから学校へ行く金もうけのことなど親に任せて学校へ行って一日勉強したり運動をしておればよい学校を卒業したら今度は自分で働いて生計を立てていかなければならない自分で暮らしを立てて行くのは結構苦労するここに至ってそれまで学校へ行って親に養って貰っていた頃の努力が役に立つ色々苦しいことがあってもそれらを乗り越えるために親に教育を施して貰った子は親に通わせて貰った学校教育の成果を発揮していかねばならない（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/30

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• マスク姿

  　　マスク姿　　　南風一コロナ対策のマスクを付けているからだろう「きみに似た髪型」「きみに似た後ろ姿」そんな女性を見かけてドキッとしている「もしかしてきみかも？」そしてよーく見るときみではない「大はずれ！」「そうだよな」そんなに近くにきみがいるはずない（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/30

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• 無言の気持ち

  　　無言の気持ち　　　　南風一「好き」とも言わなくてきみに好きなことが伝わるはずがない「おはようございます」と言葉は投げるけれどただそれだけ私はすぐに自分の部屋へ歩き出すきみはそっけない私の後姿を見て朝の挨拶だけだからそんなものと思っている私は歩を進めながら気持ちだけはきみの処に置いてくる「言葉じゃ言えないけれど好き」きみは私の気持ちに気付くことなく通り過ぎていく（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/28

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• いい女

  　　いい女　　　南風一思わせ振りな素振りは見せるものの防御が固くていつもかわされてしまう女出るところが出て丸みを帯びているけれど腰がきゅっとしまって抱き心地がよさそうな女バックからずんずん突いてみたくなる女結婚できないけれどセックスしたくなる女（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/27

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• 学問は生活に寄与するか？

  　学問は生活に寄与するか？　　　　南風一学問は生活に寄与するか？と問えば「大部分寄与しない」と言うのが正解だろう従妹は博士号を取得して２年も経たないうちに自死した精神の病と父親死亡後の年老いた母親にもう負担はかけられないという理由だったのだろうでも非常勤ではあっても薄給ではあっても通院しながらではあっても生きて仕事を続けるという選択肢はなかったのだろうか？自死することがもうそれ以上母親に迷惑をかけないことというのは余りにも悲し過ぎる選択ではなかったか（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/27

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• ささやかな楽しみ

  　　　ささやかな楽しみ　　　　南風一「ああ～　生きてて良かった」と思える瞬間それは土曜日の午後　床屋の椅子であったり賞与を貰った日だったり寒い日の夜　熱い風呂に浸かったときだったり確かにそんな至福の瞬間はそうそう訪れないのかも知れないあるいは仕事に出かけたり仕事から帰ってくるときに日々何かしら「ほっとする」瞬間を感じているのかも知れないけれどただそれに気付かないだけなのかも知れないでもそんな些細な至福のときがあれば本当に「生きてて良かった」と思うそんな瞬間の喜びを味わうだけでも生きている値打ちはあるそんなことを自死した従妹に教えて上げたかった（従妹にそんなことが伝わるかどうかそれは分からないことだけれど）そんなことが出来なかったことは少し悔やまれる（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/26

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• また一つの仮説を

  　　また一つの仮説を　　　南風一うつ病になって正常な判断能力が失われているときにそれまで３６年もかけて培ったものをそんなに安易に捨てていいのか？と言ったところでそんな忠告も心に響くことはない悲しいかな誰かがそばに居て自死させないように監視するしか自死を防ぐ手立ては無かったのかも知れないそれほど辛かったのだろうかと想像することしかできないうつ病とはいえきみの選択はやはり悲し過ぎるきみが自死したことできみの苦しみをこの世で解決することは叶わなくなったそれによって私もまたこの世で解決できないことを持ったままこの世を去らなければならなくなったどうせ死んでしまうからきみの苦しみの理由など知ったところでどうにもならないけれど（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/25

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• 何を犠牲にして？

  何を犠牲にして？　　　南風一それまで培ってきた「自分」というものに自信が持てなかったのか？大抵の人は自己否定をすることなど滅相もないこともしそんなことをすれば自分で進路を塞いだり進路を開拓していくことを自ら諦めるようなものそれまで培った自分の努力の結晶をそんなにやすやすと捨てられるわけがないそれまでに自分が得たものはそのままに保持してそれらを捨てることなく欲しいものはさらに得たいと望むもの自分に素直にもっと自分の力を頼んで厚かましく生きていけば良かったのに私は還暦を過ぎても魅力的と思う女性にはどうかしてそのハートを得られないか腐心している（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/22

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• 研究

  研究　　　南風一恩師から貰った本を一日１～２ページずつ数か月かけて読んでいる生半可な姿勢ではとてもそこまで書けない徹底した文献調査と資料渉猟関係者からの聴き取りと裏付け調査学者が研究成果を世に問うにはそこまで厳密な資料調査と徹底した課題解決行動が要求されるそういうことを身をもって示した見本みたいな本もしきみが研究者の端くれならばそこまで研究姿勢を貫いて欲しかったたとえ周りが何と思おうと生活苦に喘ぎながらも生き抜いてこそ研究者といえるのではないか？きみならそれができたはずどうして研究に邁進しなかったのか自死を選ぶよりずっと魅力的だったはずと想像する（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/21

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• 残念なこと

  　　残念なこと　　　南風一バラバラの事実をつなぎ合わせるとぼんやりそれらしい形が浮かび上がる「生活苦」加えて従来からの持病の精神的な病そんな状況下で正常な判断をせよというのは酷に違いないそれでも「その時」をやり過ごすことができればまた「春」が訪れていただろうにと思う（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/20

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• 当て外れ

  　　当て外れ　　　南風一天気予報によれば「今日は曇り」それにもかかわらず朝から陽が射して「今日は晴れ」そんなときは何か得したような気分になる逆に天気予報では「今日は晴れ」と言っていたのに朝から雨がパラパラ降ってきて「雨模様」そんな日は損した気分（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/20

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• 愛する者

  　　愛する者　　　南風一たとえ「愛している」と言ったところで一緒に住まない場合何をどういったところで孤独を慰めて貰うことはできないから本当に寄りかかれるはずがないそういう理由で「私には頼れる人がいない」と早合点して自死してしまうことだってある本当に愛する人が傍に居てくれたら人は自死などしないだろう楽しいことなど愛する人が傍にいるだけでたくさん湧いて来るから明日を生きる事しか考えない（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/17

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• 外野席からの声援

  　　　外野席からの声援　　　南風一父母の溺愛だけでは野生の動植物は育たない外野席の祖父母の優しい眼差しおじおばのちょっと突き放した助言いとこたちとの遊びや競争そんな父母以外の暖かい交流や声援が挫けない心身を築き上げるのではないかと思うきみに欠けていたものは外野席の声援もしそんなものがあったならきみはもっと生きていただろうに（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/16

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• 恋愛

  　　　恋愛　　　南風一ひとを好きになることほど高貴なことはないなぜならその人に対し誠実であろうとするからひとを好きになることほど優しくなれることはないなぜならその人を愛おしく思うから（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/16

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• 事情の変化

  　　事情の変化　　　南風一それまで（それがたとえ学費を出して貰って　特に生活費ということに無頓着でいられたという　幸運な境遇であったことを差し引いても）同級生が次々に就職して家庭を持ったり就職先でばりばり働いたりして　そんな話を耳にして彼らと自分の境遇を引き比べたりして「なぜ自分はそうなれなかったのか？」と思い悩む時もあったのではないか？と想像する（だって彼女は３４歳まで大学の博士課程に残って　研究生活を続けていた）そんな事情の中で境遇の変化が止むにやまれぬ衝動的な自殺行為へ彼女を駆り立てたということはないだろうか？それまで曲がりなりにも養父や養母の世話になっていたにもかかわらず養父は病死し養母は遠くで病気がちの独り暮らし彼女はやっと博士号を取得して非常勤ではあっても就職も決まったところが学生時代からの精神的な病から仕事は休み勝ちとなるその焦燥感はどんなだったろうか？と想像する「もうこれ以上生きて行けない」そんな絶望的な気持ちに陥ったとしても不思議ではない色々なことが痛みとなって押し寄せて最早耐えられなかったのかな？「もう少し辛抱して」というのは酷だったのかな？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/10

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• 外観と内実

  　　外観と内実　　　南風一傍から見る分には順風満帆のように見えてもそう見えるのは他人の目からであって当人の胸の内は深い闇に包まれ当人しか預り知らない（否　当人にしたところで　自分で自覚していたり　自分のことが分かっているか　なんて問えば　とても分かっているなんて言えないだろう）誰にも相談することなく自分ですべてを決めて命を絶つ解決法は自分の命を絶つことしか無かったのかな？少なくとも自分をその年齢まで育ててくれた養母は生きていたその養母すら自分が生きていくための解決手段にならなかったのかな？余りにも悲しすぎる（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/08

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• もっと楽しんで生きれば

  　　もっと楽しんで生きれば　　　南風一自分に与えられた時間を「そんなもの要らないわ」とばかりみずから命を絶ってしまうそんな行為がどれほど勿体ないことか一度失ってしまってからでは取り戻しができないそんな勿体ないことを自死する人はあっさり実行して向こうの世界へ旅立ってしまう向こうの世界へ行ったところで何もない自分の意思もない何もかも捨て去るくらいならこれまで積み重ねたものを無様に引きずりながらでもガラクタと思ったものが後日何の役に立つか知れない生きていれば楽しいことの一つや二つに出会うだろう「ああ　生きていて良かった」何十年もかかって一回きりでもそんな機会に遭遇するためにもう少し生きていて欲しかった生きることは持ち時間を楽しむことせっかく自分に与えられた時間を楽しむことなく「要らない」とばかりに返上してしまうことほど勿体ないことはないもっと貪欲に生きて欲しかった（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/12/06

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• 取り返しがつかない

  　　取り返しがつかない　　　南風一いとこ同士でありながら生前一度も話すこともなく死に別れた今さら取り返しがつかないこういう事実をどう受け止めたらいいのだろう？生きていても死んでいても特別話すこともなく過ごしていたのだからその事実は生前も死後も変わりないだから最早話すこともないと言っても生前のときと何ら変わりがないその意味で従妹が生きていても死んでいても同じということになる（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/30

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• 幸せの棲家

  　　幸せの棲家　　　　南風一幸せは共に生きる処にしか住まないだから一緒に生きたことがない者同士に幸せを共有することなどあり得ないし彼らの共有した幸せを体感することもできない一緒に生きたことがない者にとって彼らの幸せをただ想像して彼らの冥福を祈ろう（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/29

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• 家電

  　　　家電　　　南風一今朝　掃除をしようと掃除機を出してスイッチを入れても動かない暫くホースを抜いたり入れたりホースの電極棒と本体の接触穴を拭いてみたりやってみたけれど掃除機は動かない長男が大学生になったとき下宿の掃除のために買った掃除機だったから１４年間使ったことになる掃除機の保証期間など１年に過ぎないけれど故障がなければ１０年過ぎても使えるし毎週使用可能ならば家電が故障することさえ忘れてしまっている故障は突然やってきて（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/28

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• セックス・フレンド　その２

  　　セックス・フレンド　その２　　　南風一入社して６か月が過ぎた頃昼食に出て行こうと１階に降りたところで彼女とばったり鉢合わせした彼女も昼食に出かけるところだった「お昼一緒にどうですか？」と水を向けると「ええ」という返事私と彼女は近くの軽食店で簡単な食事をとって週末にデートの約束をしたいい歳をした男女のデートなどもう誰も不思議とも何とも思わない外目には亭主の方がちょっと年上かなという程度の年齢差の何処にでもいる夫婦私は彼女をドライブに誘って趣味の名所旧跡や遺跡を巡ったそれらの歴史的意義や中央との関係についてとうとうと話した彼女の方はちょっと疲れたかも知れないけれど山野を連れまわされるデートなどこれまで体験したことがなかったせいか意外にうきうきしてはしゃいでいたような気がする帰路どちらから誘ったわけでもなく国道沿いのモーテルに寄って彼女と私は抱き合った彼女の体形は外見から想像していた通りすらりとして魅力的だった乳房は大きく張りがあった下毛は薄く茶色がかっていた下毛は薄かったので前から小唇が見えた私は彼女の身体を抱いてそのすべすべした肌の感触や乳房の膨らみを楽しんだそして彼女の股を大きく広げてお豆と小唇の感触を口に含んで楽しんだ彼女は余り性体験がなかったようだった私がお豆や小唇を舌で弄ぶのに合わせて「ああ　ああ　ああー」と喘ぎ声を漏らした私は暫く彼女の身体の感触を楽しんだそれから大きく固くなったものを彼女の中に差し入れた「ああ　ああー　ああー」と彼女は私にしがみついてきた・・・・・・・小一時間ほど抱き合ったあと彼女と私は再び帰路についた「さよなら　今日は楽しかったわ」彼女はそう言ってマンションの中へ消えて行った・・・（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/26

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• セックス・フレンド

  　　セックス・フレンド　　　　南風一数年前に一度電話で話したことはあった（彼女の方は憶えてもいないだろうけれど）そのときは声だけの印象に過ぎなかったけれど物腰の柔らかな非常に穏やかな物の言い方に穏やかな人柄を感じたものだった偶然に今春に縁があって彼女が働く会社に雇用されることとなった初めて会社に出社して彼女を見たとき数年前に想像した通りの美人で聡明な物腰の柔らかな女性だったしかも彼女は独身だった彼女は隣の課の課長をしていた入社して１か月間は急きょ降って湧いた仕事の応援のために私は自分の席に就けなかった１か月が過ぎてやっと彼女の近くの席に就いて暫く彼女を身近に眺めることになった彼女の電話の話し方や自分の座席近くで課員の話に耳を傾けたり課員と話をしている姿を眺めていると課長がこんなに優しくていいのかなという印象を抱いてしまうくらい彼女は相手と同じ目線で話をするそれだから彼女の話しぶりは非常に柔らかであるそこに女性としての魅力を感じない訳にはいかない彼女の身体付はスマートだが朝、上着を脱いでブラウスだけの時などお椀型の形のよい胸の盛り上がりに思わずドキリとして視線が釘付けになってしまう彼女が席を立って課員と立ち話をした後向こうへ遠ざかっていく時は小ぶりだが魅力的なヒップの形に私の視線は思わず釘付けになってしまう（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/25

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• 巡り巡って再び

  　　巡り巡って再び　　　南風一なぜ？なぜ？？と堂々巡りして再びなぜ？と尋ねているきみが自死した理由「それは誰にも分からない」それがきみの恩師の回答だった仮にもきみの恩師は最高学府の教授だよその先生にして「その理由は誰にも分からない」では芸がなさ過ぎないかな？非正規職員とはいえ職が決まったときは「非常に喜んでいた」と言うし１年間は仕事に励んでいた２年目から落ち込んで通院しながらの休み勝ちの勤務状況だったというけれどそれでも懸命に仕事を続けようとしていたそれにもかかわらず土地柄や季節が理由で発作的に死んでしまうものかな？精神を病んでいたから誰にも発作的な行動の理由は分からないというのか？自死した本人にも自死する理由が分からないというのか？生きていれば楽しいことは幾らでも作り出せるのに自らそんな権利を捨てる者などいるのかな？俺にはきみが「発作的に自死した」ということなど信じられない（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/24

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• 生きる技術

  　　生きる技術　　　南風一初めてプールで泳ぐとき呼吸をしながら水の中を進むにはそれなりの技法があることを知る手や足をかきながらも合間でいかに効率よく呼吸をするかそれが泳ぎの速さを決めるとともに泳ぎ方の極意でもある同じように生まれ落ちた世界をうまく泳いでいくには生きる方法というものがある生きる方法を会得しない者にとってこの世は極めて生き辛い世であり病気もせずに健康な暮らしを続けたら１００年近くも生きられる肉体を持ちながらあっけなく自らの命を絶ってしまう者もいる自分という意思は自分のものであろうけれど自分の肉体というものは親から与えて貰ったものであろうせっかく与えて貰った肉体を自分の意思だけで粗末に消し去ってはいけない自分の意思は意思だけで生きているのではなく肉体があってこそ意思がある肉体をその限界まで預りものとして大切にするというのは健全な意思であり肉体を生かすための生活術を考えるというのは最も基本的な教育であり人生初期において学習し訓練しておく事柄ではないか？自死はいけない自死という方法を選ぶのは生き方の方法を教えて貰っていないだけ一度徹底的に生き方の方法ということを学習しておけば自死がいかにもったいないことか自明過ぎて笑ってしまうことだろう（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/20

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• 科学者の端くれとして

  　　　科学者の端くれとして　　　　　南風一俺は科学者の端くれとして発作的とか情緒的とかそんな理由で自死するなどと思考停止はしない必ず理由があったはずそれは自死の形態から推測が付くのではと思う彼女は午前５時頃に死亡したと戸籍謄本に記されている死亡日の３日後には養母が死亡届を市役所へ出しているから３日のうちに死亡は発見されたことになる彼女と養母の居住地は直線距離で１０００キロメートルは離れている彼女と養母は別のところに住んでいた養母は私の母に「研究中の事故で亡くなった」と伝えている３日のうちに死亡が発見されるには電車に飛び込むとか職場の研究室で夜遅くか早朝に自死するとか死亡すると連絡してから自死するとか外から彼女が死んだという事情が分からなければならないということは高い研究棟かマンションなどの建造物から飛び降りるとか死亡がすぐに分かる形態でなければならない推測するに外から死亡の事実とその死亡は自殺であると推測される形態といえば「飛び降り」くらいしかないそこで再び疑問に突き当たるきみは一体なぜ飛び降りなければならなかったのか？生きていれば楽しいことはたくさんあったのに３６年間かけてきみは一体何に時間を費やしてきたのか？研究活動は生きるという希望を見出すことに全く無力だったのか？自分の人生の全否定のようでそれでは余りにも悲しすぎる人生ではないか？きみの人生だからそれは他の誰の人生でもないから自分の好き勝手にすればいいけれど３６年間研究に打ち込んで何のアウトプットもなかったと言えまいか？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/17

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• 秋空の楽しみ

  　　秋空の楽しみ　　　南風一秋晴れの下８５メートルの小高い山に築かれた中世の山城跡を訪ねた車で国道を１時間１０分ほど走って合併された元町の庁舎に集合して地元の歴史研究同好会の会員さんに案内して貰って２時間ほどかけて山の中の木立を散策する暖かい陽射しの下気温は２０度以上眼下に広がる海を見ながら汗をぬぐってお茶で喉を潤すすっかり風化してしまった岩角に腰を下して静かな午後のひとときを楽しむこういう何でもない楽しいひと時というものも存在する３６歳で自死してしまった従妹にこういうひと時をプレゼントしたかった特に金はかからない何処の町にもある自慢の名勝旧跡そんなところを地元の人たちとめぐって色々な話を聞かせてもらうそんな楽しみもあるしそんな他愛ないことが限りない安らぎを与えてくれることもあるそんな楽しみを知っていたのかな？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/15

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• 家族の幸福

  　　家族の幸福　　　南風一父母と子ども一人父母は子どもが赤ちゃんの頃から大学そして大学院修了まで娘を育て上げた父母が赤ん坊を大人の娘に育て上げるまでにはたくさんの苦労があったしかし娘を育て上げる苦労は父母にとって生きがいでもあり苦労でも何でもなかったそして父が病気で死ぬとともにその１年後には立派に育った娘は自死した遺された母親だけがその後１３年間夫と娘の菩提を弔い老人ホームで天寿を全うした３人の家族の幸福は一緒に暮らした３人だけが共有するもの家族以外の誰も共有できるものではない（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/13

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• むしろ就職したからこそ？

  　むしろ就職したからこそ？　　　南風一もしかしてそれまでがむしゃらにのめり込める対象があったから空白感などに侵されることがなかったところが博士号を取得して独り立ちして却って仕事や生活の中に空白が生まれてしまった？もうがむしゃらに研究に打ち込む環境ではないところで根本的な空白感と対峙してしまった？根源的な孤独感にどうにも耐えきれなくなって発作的に自死してしまった？あるいは研究から卒業してしまって恋をしたけれどそれは成就できず自ら死を選んでしまった？自分を消し去ってしまいたかった３４年間の自分が歩んできた道や積み上げた体験やつながりそれらのすべて捨てて構わないと死を選ばせた動機とは何だったのか？そんなにこの世が生き辛かった？きみの積み上げてきた体験を見れば誰が考えても自死なんて賢明な選択でなかったと判断するに違いないのになぜ？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/12

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• 平日の昼下がり

  　平日の昼下がり　　　南風一大学留年して平日の昼下がりの街角に忙しそうに電話したり駆けていく若者の姿を見て「俺は一体何をしているのかな？」とか「まだ親のすねかじりで満足に自分の生活費すら稼ぐことができない」そういう時って確実に自分が選択した道でありながら「なぜ俺ってこんなに不甲斐ないのかな？」と自己嫌悪に陥ってしまうことがある自分が普通のサラリーマン生活にすんなり乗れないときほどそういう後悔とも自己嫌悪ともつかない糸の切れた凧状態の不安定感に苛まれやすいもしかして自らの精神的病から従妹もそんな自分の不器用さにほとほと悩んでしまったのかも知れないしかしそんな悩みも６０年も人生を続けていると世渡り上手になってそれも人が生きて行く途上の流行病の類じゃなかったのかなと達観できるようになったきみにももっと生き続けて「なあーんだ大した悩みじゃなかったんだ」と笑って年を重ねて欲しかった（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/10

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• 自死

  　　自死　　　南風一正常な判断能力がない状態だから発作的なものだから原因は分からないという人ってそんなに簡単に死ねるものかな？簡単に死ねないから正常な判断能力が失われたときあるいは衝動的に死ぬのではと堂々巡りに陥ってしまうそれまで生きてきたのだから歯を食いしばってでも耐えろというのは酷なことだったのかな？激情の嵐が過ぎ去るまで待てなかったのかな？きみのそれまでの人生はそんなに軽いものだったの？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/09

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• すべては幻

  　　　すべては幻　　　南風一一度も話すことなく彼岸へ旅立ってしまった従妹について私はどう捉えるべきか？最初から自分に直接的なつながりがある人として認識しないこれは一見冷たく見えるが生前話したことが一度もないのだから感情や意識を交わしたこともないだから人間性も知らないそんな従妹に同情の仕様がないそうはいっても従妹と従兄というつながりがあることも事実だからその関係性から物事を捉える方法もある従妹と従兄でありながら生前一度も話ができなかった不幸な関係この関係性は従妹と私のどちらにも責任はないことだから二人が気にする必要はないにもかかわらず私がなお気にしてしまうのは彼女を学究世界に追い込んでしまったのは私ではないかという負い目であるこれも単なる私の仮説に過ぎないそういう意味ではこれにも私が責任を感じる必要はないのかも知れないきみが存在したという事実も本当のことだったのか嘘幻の絵空事だったのかすべては幻（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/08

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• 最期にきみの胸にあったもの

  　　　最期にきみの胸にあったもの　　　南風一正常な判断力を失くしていたから自死したとしても仕方ないというそれはそうだろうまたその娘が養子に出されたのはその当時の親類縁者の判断であって現在の私には責任がないことも事実に違いないそれでも彼女にもまた女性として結婚して子供を産んだり家庭を作ったりする幸せを体験する権利はあったと思うからその点から自死を選択したことは残念であったという思いはある彼女の生きがいって一体何だったのだろう？と考える３４歳まで精神的な病で研究活動を中断しつつも博士号を取得したということは研究が生きがいであったその事実は変わりないとも思うそれなら研究活動を継続してもっと先へ進んで欲しかったどうして死の方がいいと思ったのだろう？発作的な自死なら絶望という感情もなかったのだろうか？絶望もない希望もないこの世に未練もないそんな自死ってあるのだろうか？最期にきみの胸にあったのは何だろう？自分の命を消すことで何を消し去りたかったのだろう？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/07

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• 一瞬の快感があれば

  　　一瞬の快感があれば　　　南風一まさかそれまで積み上げた苦労や実績を自死にてすべて捨ててしまうなんて考えられないと思うのはあなたが強者だから強者でない者が精神的に正常な判断ができなくなったときそれまで積み上げたものは何ら後ろ髪を引くものでもないそんな状態の者に対し車を一人で自在に操り走らせる快感や秋晴れの森林公園で菊を眺めるひと時の安らぎを進めることほど愚かなことはないかもしれないそれでもそんな一瞬の快感や安らぎを体験するためにただ生きている人って結構いるんじゃないかと思う詰まらない取るに足りない充実感に過ぎないけれどそんな一瞬の快感を思い出して欲しかったと思う（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/04

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• 冥福を祈ること

  　　冥福を祈ること　　　南風一友はありがたいもの堂々巡りの袋小路に迷い込んでいたらぼそり一言で私を妄想から引き上げてくれた死者に感情移入するのはいいけれどそんなことをしたって死者は喜ばない死者に対して生者ができることは死者のあの世での冥福を祈るのみ向こうの世界で心穏やかにお過ごしください（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/11/01

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• 生きてさえいれば

  　　生きる技術　　　南風一きみは最高学府で博士号を取得するほど研究に励んだはずなのになぜ自死を選んだのか？学問上の問題を究明する方法には長けていたのになぜ貪欲に生きる方法を研究対象にしなかったのか？死ぬくらいなら「生き辛さ」を研究対象にすることだってできたはずだと思うのは年配者からの結果論に過ぎないだろうか？死ぬ前に一度私に質問して欲しかった「死にたい」「どうすればいい？」絶対生きているべきだただ生きているべきだ生きてさえいればどうにでもなるそんなことしか言えなかっただろうけれど生きていて欲しかった（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/30

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• 民主主義と多数決の横暴のはき違え

  　　民主主義と多数決の横暴のはき違え　　　南風一１０月２８日から国会論戦が始まったが、初日の立憲民主党枝野代表の質問に対する菅総理大臣の答弁をＮＨＫニュースで見て、一度で国会中継を見る気が失せた。その理由は、議論がないからである。菅首相は最初から枝野代表及びその背後にいる国民に対し、理解を求める気がさらさらないから、詳しい説明をしない。国会という場所は、政府の政策や予算執行の適切性や正当性をしっかり国民に説明して、広く国民から理解を得る場所であると（私は）理解しているが、菅首相はそういう料簡でないらしい。国会はただ政府の追認機関であって、文句があるならば、国会議員選挙で過半数を占めて組閣すればいい。野党及び野党に投票した国民は反対勢力なのだから、つべこべ言わず多数政党及びその支持者に従うのが筋だろうと言っているかのようだ。昨年定年退職して国会中継を見る時間ができたものの、安倍首相の頃よりもっと見る気が失せた。民主主義とはいいながら、全く詰まらない国会だ。日本中の国民が日中戦争及び太平洋戦争を原爆が投下されるまで止めることができず、突っ走り続けた時代の国会を彷彿とさせるようだ。破滅へ向かって突っ走っているけれど、国会の場で誰も戦争中止について議論できず破滅した国会それとそっくり同じではないかと思う。（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/29

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• 真実の姿

  　　真実の姿　　　南風一生前の従妹に会ったのは彼女が４、５歳のときの一度きりそれ以前にもそれ以後にもそれ一回しかないその従妹が自らの命を絶ったのは３６歳のとき理学博士号を授与されようやく非常勤の職を得て２年に満たない頃一体何があったのか？博士号の研究指導をして貰った先生を探し出し従妹の自殺の原因らしき事や研究姿勢のことをお聞きした先生は丁寧なＥメールをくださりそこには私の知らない従妹の研究姿勢や行動が細かに綴られていた私が想像していた予想通りのところが半分そうではない悲しいところが半分それらを足し合わせた１００％について私にも思い当たる節があり血筋は争えないと思った恩師の記録の中では生き生きと生きている従妹が私の記憶の中では想像の姿でしかないそれでも全くの透明人間ではあるけれども行動がある点は格段に分かりやすくなった（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/28

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• 悲しい選択

  　　　悲しい選択　　　南風一こんな謎を解いたからといって褒められたものではないでも多分私にしか謎は解けなかっただろう従妹が３６歳で死ななければならなかった理由それは責任の取り方ということだった養子の自分を３６歳まで大学院博士課程の博士取得まで養育費及び学費を出してくれたのは高齢で病気がちな養父母二人その養父は家を担保にして学費を稼ぎ出し病気で亡くなった遺された養母も高齢で病気勝ちそれにもかかわらず自分は３６歳まで気ままに勉強ばかりさせて貰っていい歳をして養父母を養うこともできなかったこれ以上養母に迷惑をかけ続けるわけには行かないやさしい心持の従妹がどれほど心を痛めたか想像に余りあるけれど歯を食いしばって金を稼ぐ努力をして欲しかった自殺は何事も解決しないそれは悲しい選択（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/24

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• 家族の幸せ

  　　　家族の幸せ　　　　　南風一例えば生まれたばかりの女の子の赤ん坊を養子に得て３５才になるまで養育してたくさんの楽しい思い出を作って先に養父が病気で亡くなり１年後に３６才のドクターとなった養子が事故で亡くなったそれから１６年後に養母は療養施設で亡くなったさてこの養女と養父母の家族は幸せだったか？と問えば「幸せだったに違いない」と思う血がつながった親子ではないとしても生まれたばかりの赤ん坊と赤ん坊から３６才の立派な大人にまで育て上げた親の間に血のつながった親子と異なる愛情といったものがあるはずないそういう意味でたとえ養女は３６才で亡くなり養父母は菩提を弔ってもらう子孫を遺せなかったとしても何を悔やむことがあっただろう（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/23

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• なぜ

  　　なぜ　　　南風一２０年近く経ってようやく過ぎ去った年月の短かったことに気付く２０年前のちょうどその頃何をしていたのだろう？と思い出そうとしても何も思い出せない色々な思い出があったはずだがそれらのどれがどれなのかそれらのどれが何年前のいつのものなのか最早はっきり思い出すことができない記憶なんてそれほど曖昧この世ではもう会えない事態が起きていたとしてもそんなことにはとんと気付いていないこの世で話らしい話を一度もしないまま死別してしまった従妹もある従妹と養母の位牌と骨壷がある寺の場所は分かったけれどさて彼女たちの位牌と骨を前にして何を語ればいいのだろう（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/22

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• 惹かれるって？

  　　惹かれるって？　　　　南風一職場で気が向けば　あなたの姿を目にすることができるのにそれ以外に何を求めるというのだろう？例えばデートをしたいとか一緒に家庭を持ちたいとかそういう希望を持ってそれが実現したとして果たして職場で気が向いた時だけきみの姿を見てそれで満足していた時とどちらが良かった？と問えば職場できみの姿を気ままに見ているときの方が良かったとなるのだろう「惹かれる」といったところで結局そんなところなんだよな（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/21

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• 出会いも別れも

  　　出会いも別れも　　　南風一例えば俺がきみの職場で働くことになってきみの魅力に出会うことになったもし偶然のきっかけがなく俺がきみの職場に雇われることがなかったならきみの魅力に出会うことはなかったまたもし新型コロナの感染が早くに収まっていれば俺が来年３月まで雇用される予定はなかったまた来年４月以降も働くことが可能かなんて聞かれることはなかったきみがたまたま俺が定年後雇用された会社に働いていたことそして再び雇用期間が延長されたことなかなか新型コロナの収束が見えないことこれらの偶然が重なって俺はきみの魅力に出会ったもしこれらの偶然が何処かで途切れていればきみの魅力に出会うことはなくまた出会っていたとしても半年もせずにきみとの縁が途切れていたことになる出会いも別れも偶然の出来事に過ぎない（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/16

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• 一所懸命に

  　　一所懸命に　　　南風一鎌倉時代の武士がそうであったように将軍から頂いた土地に貼り付いて将軍の御恩に応えるために一所懸命に奉公する.そうやって懸命に仕事に励んで何を得るの？家族が健やかに生きて行くために十分な食料の確保とささやかな家庭の営みではあっても平和な暮らしそれだけを手に入れるために一所懸命に奉公に努める今の独身のきみならば何のために自分の命と引き換えに一所懸命に仕事に励んでいるのかな？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/15

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• １回転

  　　１回転　　　南風一きみの姿を暫く見ていたかったからエレベータ乗り場の扉の前でぐるりと１回転したそれはきみが「お疲れさま」と言いながら通り過ぎていくのに合わせて私が身体を回転させただけ私はきみの姿をもっと見ていたかったし「もう少し仕事を続けるのですか？」と軽口の一つも投げかけたかったせいもある結局軽口を叩くことはなかったけれどきみが通り過ぎるのに合わせて身体を１回転してお辞儀を繰り返していたきみもまた「お疲れさま」と声をかけたのに私の１回転に合わせて暫く振り返ったまま私の振り向きに応えていた（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/13

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• １０月１０日

  　　１０月１０日　　　南風一今は昔１０月１０日昔なら体育の日と呼んで学校では運動会が開催されていた今年はコロナ感染防止のため各地の神社の秋祭りさえ中止になったこういう年もあるのだなと思うつい昨年の秋に定年退職を迎えて翌年がこんな年になるなんて一体誰が想像しただろうか？（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/11

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• 心の整理

  　　　心の整理　　　南風一例えば早くに亡くなった叔父の形見の従妹もまた早くに亡くなっていたという事実を確認したときの衝撃暫く放っておいて感情の動揺を鎮めるしか仕方がなかった同じように台風が近づいているのに自動車に乗って仕事に出かけてようやく帰社したあなたにもう俺ごときがその日を終えるために心の整理に入っていこうとするあなたの眼中に入っていくことなどありえないね当然のことながら（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/10

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• 一瞬のあなたの姿

  　　　一瞬のあなたの姿　　　南風一朝　コーヒーメーカーの水を汲みに行ったとき入り口からほんの一瞬だけあなたの姿が見える朝８：３０から１７：１５までの９時間のうちのほんの１、２秒にしか過ぎないそんな短い時間にしか過ぎないのに瞼の奥に刻まれたあなたの姿はその日一日中いつでも魅力的な表情をして立ち現れる一体　子どもを育て上げ定年を迎えた男のその後の人生に何を求めることがあろう何やら魅力的な女性が立ち現れたからといって何の意味もない最早恋愛をしたり子どもを作りたいという気持ちは湧かないそれにもかかわらずあなたを見れば何かしらいいなと感じてしまう男がいる（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/08

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• 堕ちた偶像

  　　堕ちた偶像　　　南風一なぜきみのことを何とも思わなくなったのか？むしろなぜきみのことをあんなに恋しく思ったのか？今から振り返ってもその理由や心持ちが分からない極めて功利的だけどきみのために失ったものは多い若い頃の時間もしかり大学時代の学業もしかり就職さえもそうかも知れないもしきみを恋することがなかったら確かに俺の人生の前半は大きく変わっていただろうと想像する今さらそう言ったところで何の得にもならない馬鹿げた話（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/06

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• 自分で決めるしか

  　　自分で決めるしか　　　南風一そうすることで誰の気持ちを静めようというのか？若くしてなくなった従兄妹の魂か？それとも亡くなった養父の魂に対するお礼か？それとも生死が定かでない養母に対する謝辞の言葉か？亡くなった従兄妹のことを亡くなった叔父の墓前に報告すれば叔父の魂が少しは休まるのか？ただ私の自己満足に過ぎないのではないか？そんな気もして従兄妹の養母の消息を探すことを躊躇している従兄妹の養母がもし生存していれば９１歳になる望みを託して探すべきか否か？迷っている（詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2020/10/05

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