10年ぶり
10年ぶり 南風一 何の用事があったときだろう商店街を自転車で走っていてもう10年前に退職したOBとばったり鉢合わせOBは私を見て「全然変わらないね」と言う「そんなことはないですよ」「高木さんこそ、全然変わりませんね」OBは少し薄くなった頭に手をやりながら「いやあ すっかり髪がなくなってしまって老人になってしまった」「私の方こそ すっかり髪が白くなって」随分歳を重ねた者同士が互いに若いと褒め合ったところで歳を重ねた事実は否定しようがない若いとか言ったところでそんなものは相対的な話で実際は年老いていることに変わりはないそんな他愛ない慰め合いをしてますます歳を取っていく (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング