南風一の世界

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• 花

  　花　　　　南風一年齢や地域でそうそう異なるものではない久々に妻をすっ裸にしてあそこを調べてみたが歳月でそんなに変わることもないし他の娘のものと変わるところもないそうだこれだけのものに過ぎないのに同じであることを確かめるために他の見えないものと見えるものだけに惹かれて恋とか愛と言って言い寄っていたもっとストレートにきみのあれを見たいと言っていたら話しはもっと単純だったのかも知れない後年妻に確かめたら高校生の頃であっても裸を見たいと言えば見せて上げたのにという他愛ない返答無垢だの純白だのと男って奴は女のどこを買いかぶっているのだろう？ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/05/11

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• 紙一重

  　　　紙一重　　　　南風一わいせつ目的で犯罪に及んだとか少女や少年を裸にして写真を撮ったとかそういう記事やニュースを見ると内心ドキリとするテレビ画面や新聞記事の向こうに出ている容疑者の顔を見て自分の顔でなかったことに胸を撫でおろしたりする思うところや想像することは誰にでもあるだろうただ一線を越えることはない一線を越えてしまえばテレビの向こうの容疑者と同じになる犯罪者でなくともそれに近い空想を描いたりＤＶＤやビデオを見て仮想体験をすることもできる異性や同性を相手に結婚しようとなることはあろうと思うがそのとき性的欲求を抱くことはあろうと思う互いの合意があれば相手を素っ裸にして抱いたりＳＭっぽいことをすることも可能だろう若いころなら何でもなかったことなのにそんな気になれないこともある別に性交渉が途絶えたからと言って夫婦を止めるわけでもない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/05/07

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• 子どもの日

  　　　　子どもの日　　　南風一子どもが大きくなるのは早いついこの間まで赤ん坊と思っていたらもう歩き出して片言を喋っているつい先日保育所に通い出したと思ったらもう小学校に入学している小学校へ通い出したと思ったらもう中学生になって気が付いたら髭面の若者になって彼女と一緒に歩いているそうして父親や母親はついこの間まで自分は若いと思っていたのにもう孫が歩き出して気が付いたら孫が結婚して一児の父母になっていたりするジジババになってもう一度子どもを育てるのはもう懲り懲りと思うけれど自分が子どもからジジババへ変化することの速かったことと言ったらそんな調子で気が付かないうちに棺おけに両足を突っ込んでいるのだろう子どもが子どもであることはほんの一瞬だから子どもが子どもであることの記憶は一生の宝物  （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/05/06

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• ＤＡＹ　ＢＹ　ＤＡＹ

  　　ＤＡＹ　ＢＹ　ＤＡＹ　　　　南風一ＤＡＹ　ＢＹ　ＤＡＹ事を成すには日々励む必要があるＤＡＹ　ＢＹ　ＤＡＹ倦まず飽かず慌てないそうやって日々を生きて気が付けば親は認知症になって病院看護が必要になっている子どもたちは一人立ちして孫が遊びに来るようになったＤＡＹ　ＢＹ　ＤＡＹいつかしら眉毛に白髪が混じっていることに気付いて我ながら老人の仲間入りそんなことでは驚かないいつかしら気が付いたら朝が明けなくなっている本人は勿論意識がなくなっているから気付かない周りの人たちはお葬式を挙げたらはいそれまでよ後は忘却の彼方へ忘れ去られるＤＡＹ　ＢＹ　ＤＡＹそれしか生きている証はない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/05/04

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• 学歴の効用

  　　　学歴の効用　　　　南風一現代日本においても金儲けする場合には学歴は口ほどにものを言うものかも知れない鼻から金儲けすることが念頭にない御仁においては学歴なんてものは何の利用価値もないただ　学問する方法は教わったからものの考え方や物事の捉え方他人の考え方は他人の考え方自分の考え方は自分の考え方という独自の価値観を持つことは出来たそれが人生を豊かにすることに何ほどの寄与をしているかは知らないしかし問題設定をして解決方法を探してあれこれ考えたり材料を収集したりしている自分の姿は確かに多少なりとも学問をかじったことの効用かなという気がしている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/05/03

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• 物事

  　　　物事　　　　南風一恋とは自分勝手なものに違いないけれどそういう意味では破局を迎えた方がお互いにとって良かったのかも知れないねとも思ういつまでも女々しく追憶したところで俺と別れた後きみはもっといい男と巡り合うことができてその方が良かったじゃんと言うこともできるきみのその後の消息は全然知らないけれどそれでも俺とうまく行かなくてそれできみに何か不都合があったとは思わない俺とうまく行かなくて良かったね俺はその方が絶対に良かったに違いないと思っている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/30

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• 取り戻せない時間

  　　取り戻せない時間　　　南風一俺は既に３年間の高校生活を終えきみはあと１年の高校生活をエンジョイする立場だった俺がきみに求めたものは俺が既に使い果たしてしまった高校生活の幻影きみと毎日通学電車で隣り合わせていながら気の利いた言葉一つ交わせなかった自分に対する悔やみだったきみと付き合うことができればもう一度輝く高校生活を取り戻すことが出来るかも知れないそれは叶わぬ希望にしか過ぎなかったきみを恋した高校時代のようには俺は純粋になれなかったきみはきみで自分の高校生活を生きるのが精いっぱいで俺のことに構う余裕などなかった初めからうまく行くはずなかったのになぜ上手く行くという幻想を持ってしまったのだろう？俺は俺でもう打算なしできみの無邪気さと快活さを愛することは出来なかったそれが分かっていたのになぜ相変わらず高校時代の想いに忠実であろうとしたのだろう？無邪気な時期を既に通過してしまった者たちに再び無邪気な時間に戻れと言ったところで土台無理だったに違いない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/29

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• 輝いた日々

  　　　輝いた日々　　　南風一 俺に輝いた日々などあったのかな？と考える定年を迎える年齢になれば特に社会的な名声を博したことがない者でも人生の後半を迎えて自分は何をやって来たのだろう？と考える何もやっていない３０年間働いてこれと言ったものや事を思い出せないそれくらいあれやこれやをちゃらんぽらんにやってきたことさら俺が悪いわけではないだろうでもこれが俺の選んだ人生だったのかな？という疑問はある大学に行く時それから就職をするときなぜ拘りを通せなかったのかな？誰の所為でもない自分が拘りを持たなかったのだから仕方ない定年後は生計費を稼ぐだけの仕事からは解放されたいね （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/23

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• 夏日

  　　　夏日　　　南風一 ・夏日来て　孫の服など　二つ三つ・夏服や　孫の遠さで　差をつける  （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/22

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• ＳＴＡＴＩＯＮ　ＥＸＩＴ

  　　　ＳＴＡＴＩＯＮ　ＥＸＩＴ　　南風一駅の出口で立ち止まるなんて昔なら恋人を待つか友人と待ち合わせしたときくらいかな好きな女の子を待ち伏せしたこともあった何十年来そんなこともなかったから駅の出口で待つことなんか忘れてしまっていた駅の出口から出た人たちは足早に散って行く夫々の待ち人の方へ足早に去って行く私には待つ人などいなかったけれど誰かを待っているように駅の出口で立ってみる誰もやって来ないけれどやって来ない誰かを待ってみる （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/22

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• 記憶

  　　　記憶　　　　南風一 記憶というものは都合のいいもので自分の関心事しか憶えていないきみは随分冷たかったように思ったけれどそれぞれ別々の大学へ進むまでの１年間色々なことがあった過ぎたことはすっかり忘れてしまってきみが薄情だったという印象だけが脳に刻み込まれた本当は俺は色々アプローチしたしきみはきみで都度ボールを投げ返していた決してＯＫというボールではなかったけれど確かに投げ返していたその事実になぜ気付けなかったのかな俺はいつも不満だったなぜもっと進んで自分の意志を示さないのかなとなぜ？って俺のことをまだよく知らないのに俺が何を求めているのか分からないのに闇雲にＹＥＳなんか言えるわけがないそこのところになぜ気付けなかったのかな （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/16

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• 母

  　　　母　　　南風一 身近な同僚たちの母親の訃報に接する機会が増えた父親も亡くなれば悲しいものだが母親の方が悲しい気がする（それは人それぞれということもあろう）厳しかったところややさしかったところたまに小娘みたいに無邪気な時もあった子どもを育てることと生活をしていくこと世間体を繕ってうまく近所付き合いや親戚付き合いをしていくことも随分骨の折れることだったろうと思う子どもとして物心付いてから苦労している母の姿しか見ていないから母が子どもや小娘の頃には友だちと日が暮れるまで遊んだり大人たちに甘えて楽しい少女時代もあったに違いないとちょっと心の中で母や自分を慰めてみたりする母というのもなかなか悲しい役回りだと思ういつまでも少女時代のままの活発で若々しい女性でいられればそれほど好ましいことはないはずだろうに下手に我が子を手に入れたために髪振り乱して子育てに悪戦苦闘する事態に至るし何より若くて溌溂とした自由さを失うことになるそれでもは母は母になったのだろうと思う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/12

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• 暮らし

  　　暮らし　　　南風一ちょうど１年半前会社の近くでＯＢのシニア社員に会った「あと何年かな？」「４年」「残り３年になってから速かったね。アッという間に定年だった」そんな会話をして１年半が過ぎた残り３年からが速かったと言った先輩は二度目の定年を迎えて完全に会社からリタイアしたその先輩が言った残り３年を切って残り２年半最終コーナーに差しかかった頃か確かに時が過ぎるのは速い３年どころか４年から１年半が過ぎることの速かったことこのペースで行けば毎朝目を覚まして気が付いたら定年を迎えていたとなるのだろうそれでも成す術はない残り２年半となったところでどう行動すべきだろう？昨日と同じように仕事に行って夜遅くに仕事から帰って眠るだけそれ以外にどんな暮らしがあるだろう？ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/09

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• ＯＮＥ　ＯＦ　ＴＨＥＭ

  　　　　ＯＮＥ　ＯＦ　ＴＨＥＭ　　　　南風一 きみは三姉妹の一人ポールマッカートニーはビートルズの一人どちらもグループの中の一人俺が恋したのは三姉妹の中の一人だった若きビートルズのうち５１年後に再来日するのがポールマッカートニー三姉妹の誰が想像しただろう？俺が恋したのはきみビートルズのうち誰が想像しただろう？５１年後に再来日するのがポールマッカートニーＯＮＥ　ＯＦ　ＴＨＥＭだもの誰にも分らない俺が恋したきみは三姉妹の一人ビートルズのうち５１年後に再来日するのはポールマッカートニーだったなんて誰にも分らない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、 こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/08

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• 異国のお姫様

  　　異国のお姫様　　　南風一今さら思い出したところで何の利益にもならないことは百も承知済それでも思い出してしまうきみの後姿を初めて見たのは桜が咲くころだった高校の正門前の本屋できみの後姿を見たその後なんと帰り道が同じだったきみは電車に乗って２番目の駅で降りた新入生ではなさそうなのにそれまで同じ電車で見かけたことがなかったなぜだろう？と思ったそれから授業が始まって書道の授業に出ると何とそこには本屋で見かけたきみがそこに座っていたきみは隣のクラスで私と書道の授業が一緒だった話すようになったのはすぐだった通学電車が一緒だったから朝会えば学校まで一緒に歩いて行った会った頃はきみは本当に無邪気だったきみは２年の春から転校して来たのだった本当に目の前に降り立ったのは異国のお姫様だった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/05

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• 桜

  　　　桜　　　南風一人生はやり返すことができないだから後悔もするのだが春の訪れは季節の再生を感じさせて一時人生が繰り返せないことを忘れさせてくれる季節の繰り返しの中で気を紛らせながら生きて行くのかな今日の朝刊にもう随分昔に亡くなった文豪と同じように作家になった息子さんの顔写真が載っていてやはり血は争えないお父さんとそっくりだなと思ったその作家の父親は太平洋戦争後北海道で教師をしたりしていたが最愛の女性と結婚は出来たものの自身の病気と窮乏加えて妻の精神疾患に祟られて遂には離婚となってしまったその時の一粒子が件の作家なのだが本当にお父さんと瓜二つもしお父さんが生きていたら息子の姿と生きざまを見て何と言っただろう息子さんの作家も我知らず父親の生き方を自分の生き方に重ねていたのだろうその活躍ぶりと興味の在り方も父親そっくりだ息子さんの作家も随分苦労しただろうと思うがその姿も生きざまも誰が教えたというわけでもないだろうに父親と二重写し （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/02

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• かつて少年少女

  　　　　かつて少年少女　　　　南風一 新聞を見ると犯罪を犯して捕まった男や女の年齢が５０代というのはよくある戦後破竹の勢いだった日本企業の業績を傾かせた経営者からバトンを渡された経営者が５０代というのもよく見る記事だほんの４０年前の昭和の少年少女たちは新興企業でバリバリ働く親の下で育つ子ども伝統的な農林漁業に従事する家庭に育つ子どもまだ戦後の暮らしを引きずっていたけれどピッカピカの戦後教育を受けた無邪気な子どもたちだったのではないかという幻想を持っていたそんな少年少女たちがいつしか新聞紙面を賑わす犯罪者になり再び日本を代表する企業の戦後処理を担うかつて学校の校庭で等しく駆け回り伸び伸びと育った少年少女たち少年少女時代は幻想だったのかそれとも貧乏くじを引いてしまったのか （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/04/01

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• 卒業

  　　卒業　　　　南風一その先の未来の方が魅力的なとき卒業ということは辛いことでも哀しいことでもないそれでも好きな女の子から何かメッセージをと人伝に請われたときはやっぱり嬉しかったし少し残念な思いもしたまさかハンサムでスポーツマンの友人に頼まれて引き受けたキュービット役がきみを射止めてしまうなんて恋情は皮肉なものだ彼女はバス通学で俺は徒歩俺が歩いているとすぐ前をバスから降り立った彼女が軽やかにステップを踏みながら小走りに駆けて行くさり気なく振り向いて俺を誘うかのように微笑みかけて彼女とはほんの一瞬だけ燃え上がってそれっきりとなってしまった彼女はその後どうしているのかな？新体操の先生になったのだろうか （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/27

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• 記憶

  　　記憶　　　南風一政治家の答弁では「記憶にございません」とか「私の記憶によれば」とか言って全く事実と違っている場合が判明したりする私も彼女の名前は「佳代子」と信じて疑わなかったが３５年が経ってメールを見てみると「佳世子」となっている「漢字を変えたか」と聞くと「いいえ。最初からその名前だった」という俺は彼女の名前を「佳代子」と信じて疑わなかったから何処で事実は違ってしまったのかと不思議に思っているそれから判ってみれば恋というものの軽さにも思い至っている「もう一度会いたい」「会って話がしたい」と怨念の如く執着していたのにいざ彼女と連絡が取れて話してみると憑き物が取れたように「そうだったのか」と合点が行ってもう執着することもなくなったそういう結末もあったのかと異次元の納得をした （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/26

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• 学生時代

  　　　　学生時代　　　　南風一 偶然同じ学校に通うことになって偶然同じクラスになって偶然同じ机に向かい合って１年授業を受けることになったたったそれだけの関係に過ぎなかったのに何十年が過ぎてもきみの姿はそのときの姿のままきみの姿は俺がもっと年老いて歩けなくなってもやっぱり屈託のない笑顔の小娘のままだろうクラスメートの友人たちはやはり３年間同じ学校に通い同じ校舎に学び同じグランドで運動し同じ空気や風に親しんだそのときは同じ場所に同じ時を過ごすことを貴重だとは思いもしなかった１回限りの青春ということにも思い至らなかった全てが過ぎ去ってクラスメートが散り散りになって会いたくても友たちが何処にいるのか分からなくなって初めて過ぎ去った学生時代の貴重さに思い至っている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/24

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• ＬＩＦＥの続き

  　　　ＬＩＦＥの続き　　　南風一 人生は短くもなく長くもない赤ちゃんとして生まれてから年老いて死ぬまで子どもが後を継ぐこともあるし子どもが生まれず一人ないし夫婦のＬＩＦＥの終了とともに血筋もそこで途絶えることもある生まれてきた一人の赤ん坊がＬＩＦＥを全うして一人の老人として死んでくことには変わりがないその老人の子どももまた親が生きた年数と同じ年数が過ぎたところで死んでいくこのＬＩＦＥの繰り返しを感じることができる人はいないみんなＬＩＦＥを体験できるけれどもＬＩＦＥの続きを見届けることはできない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/22

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• 春

  　　　春　　　　南風一彼岸を迎え日が長くなって桜が咲く頃が一番春を感じる新しい芽吹きを感じるからかな？何もかもが新しく始まる予感がして心機一転さあスタートを切ろうと元気に走り出したくなるでも一体何処へ向かって？それは分からない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/19

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• 国家

  　　　国家　　　南風一日頃日本国なんて糞食らえ税金だけ取って何の役にも立たないとも悪態をつきたいときもあるが奈良時代以降の条里制地割やそれに先立って稲作を支える基盤ともいえる河川流路の確定工事跡を見ると１３００年前の大昔にブルドーザーも重機もない時代に国家税制の基盤たる田地開発のためにたくさんの人民が駆り出されたのだろうけれど確実な米作収量を求めて土地整備を進めたことは驚嘆に値する１３００年前の飛行機も鉄道もない時代に中央政府と地方豪族が緊密な連絡を取り合い一大国家事業をやり遂げることは狭い国土とはいえ２０００キロメートルに余りある山あり谷ありの日本列島を同一の区画割と税制の下に網をかけてしまうとは考えた者にも実行した者たちにも米作で生きて行く者たちの強い意志を感じる片や現代日本人は何で生きて行こうというのかそんなことを突き詰めて考える人はいないのかな？気が付けば学校を出て何処かの職場で働いて長時間労働に明け暮れている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/19

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• 晴れ

  　　晴れ　　　南風一天気予報で「明日は晴れ」という確かに翌日は「晴れ」るしかし布団が干せてぽかぽかに乾くという一日中快晴という日は一年中でも数えるほどしかない晴れは晴れでも曇が出たりどんよりした空であったり正真正銘の晴れというのは本当に少ないそれでも「明日は晴れ」と言われれば晴れと納得している私たち （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/18

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• 今を楽しむ

  　　　今を楽しむ　　　南風一苦しいとき「今に・・・」とか「そのうち・・・」とか未来に希望を託してその時が過ぎ去ることだけを念じるいつも「今に・・・」と念じつつゴールは遠くいつしか還暦を迎えようとしているそろそろ「今が一番楽しいとき」と気付いても良さそうなものだこのまま「今に・・・」と念じていれば想い念じた未来を迎えることなく死んで行くことになるそろそろ実は「今が一番幸せ」と気付いてもよさそうなものだ今この時以外に楽しい人生など在りはしない早くそのことに気付かないとそして今を楽しもう （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/15

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• ただ惹かれている

  　　ただ惹かれている　　南風一磁石ならば鉄が引かれる理由は分かる磁石でもないのに俺がきみに惹かれる理由は分からなかった理由がなくても本能のままに惹かれるままにきみを追いかけたなぜきみに惹かれるのか理由は分からなかったきみに求めるものが何なのか分からないから話す言葉も要領を得ない「私に何を求めているの？」「私はどうすればいいの？」そんなこと聞かれたって俺に答えはないただきみに惹かれている見栄だけかなきみと親しく話したい何をしたいというのでもない自分でも馬鹿じゃないかと思う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/12

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• こだわり

  　　　こだわり　　　南風一長男の就職が決まった４月１日から勤めるという最初に就職した会社を辞めてから３年半のアルバイト暮らしさてそうして就職する先に合点が行くものかどうか本人にしか分からない私も高校を卒業するとき第一志望の大学に落ちて第二志望の大学に受かったとき結局浪人して第一志望の大学に入った就職は東京でしたものの結局郷里に近いところにＵターンして最初から第二志望の大学に入っていても同じ結果になっていたそうではあるものの高校を卒業したときには納得できなかった何に拘っていたのだろうと思う４０年近くが経って大学の同窓生たちの消息を聞くときやはり自分の選択は正しかったのかいやそうではなかったのか今さらどちらが良かったとも分からない最短距離で効率的にゴールに辿り着くだけが人生じゃないしね道草ばかり食って逆戻りすることがあってもスタート地点に戻ることはあり得ないどの道を歩いてもＧＯＡＬには辿り着けるのかな （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2017/03/11

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• 傘の寿命

  　　　傘の寿命　　南風一 今日秋雨が降って仕事から帰って傘を開くと骨が折れていた物が壊れると定年までにさてあと何回買い替えるのかな？と思う歯茎が後退してきているのを見るともう少しして痛み出したら歯科医へ行かねばならないと思うけれどさてもう余生の方が少ないのに治療したところで無駄かなとも思う死んでしまえば全てはそこで中断するせっかく買ったものも治療して暫く使えるようにした身体も結局は無駄骨に終わるじゃないかと思うそんなことを考えつつ今日のところは生きているから傘を買い替えないまま生きることはできない虫歯になれば虫歯を治療せずに生きることはできないなにかしら無駄になるのかなと思いつつあと何回続くのかな？と思いやはり傘を買い替えようと思っている  （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。 購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/09/14

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• 生きがい

  　　生きがい　　　南風一高校生のとき何を生きがいにして毎日暮らしていたかって？そんなこと誰にも言えないと思っていたでももう人生の半分以上が終わったから開示しようずばり女である絶世の美女か可愛い女（それは飽くまで私個人の主観に拠るものだが）これを得ることだけを考えて暮らしていたそして実際女の尻ばかりを追っかけていたたとえ成就していたところで何がどう変わるわけでもなかったけれどねあんなに女のことが気にならなければもっと勉強していただろうにね （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/31

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• いえ

  　　いえ　　　南風一 価格は確かに何千万円もする大きさも車に比べて半端ではないたった一棟の家が建つだけでたくさんの人と人との関係が生まれる新しい家は数十年もすればそこで育った子供たちは巣立っていなくなる親もいなくなるやがて表札が変わって以前住んでいた人たちのことは忘却の彼方へ消え誰もその家を見て昔住んでいた人たちの姿を思い浮かべないやがて家は古びて取り壊され更地の上にまた新しい家が建つその家の下に建っていた家のことを思い出す人はいないその家の下に建っていた家の住人を思い出す人はいないそんなことが何十回いや何百回と繰り返す家に住む人は誰もそこに住んでいた住人のことを知らない （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/30

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• もう一度

  　　　もう一度　　　　　南風一 もう一度やり直せると思う気持ちに嘘偽りはないだろう互いがそう思えるならばきっと未来は開けるあとは肉体的な無理が利くかどうか二人とも普通の人たちが一通り辿った道をもう一度４０歳を過ぎて辿らなければならない気にしないというならそういう道もあろう二人してもう一度賭けてみるお互いの何に賭けるのかな？止まったままの青春それは取り戻すことができないから眩しく輝かしいものなのに一旦青春を壊してしまったら今度こそ戻っていける場所を失くしてしまうそれでもいいんだね？ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/30

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• 女

  　　女　　　南風一漱石の小説に出てくる女みたいに何を考えているのか分からない声をかければこちらに気があるような反応は示すくせにそれじゃあと誘うとちっとも乗って来ないそのくせ自分から気が向いたときは思わせ振りな素振りをして謎をかけてくる調子に乗ってうっかり手を出そうものなら電気ショックを浴びたときのように無残に感電して真っ黒焦げにちょっとやそっと気がありそうな素振りを見せたからといってうっかり手を出さないことだ美しい謎めいた女ほど怖い （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/27

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• 来年の今日まで

  来年の今日まで　　　南風一一日なんて顔を洗って朝飯をかきこんで仕事に出てしまえばすぐに暮れてしまう特に今日が海の日とか山の日である必要はない何の日でも同じように思う一日は３６５日の１日に過ぎないけれど例えば１年毎に巡ってくる成人病検診の１日ほんの数時間にしか過ぎないけれど検査結果にどきどきしてしまう日子どもたちにとっては夏休みが開始する日は必ずあって夏休みが終わる日も必ずある間の一日なんてあってないようなものだが朝顔日記の一日を飛ばすことはできない一日を飛ばして一か月もなければ一年もないきっちり一日が３６５回現れて一年は暮れる一日は人の営みの１ピース大切な一日を無駄にすることはできない一分一秒を無駄にすることはできないさて来年の今日まで可愛い娘よきみは今日のままでいてくれるかどうかそれは知らないけれどまた来年の今日までさようならご機嫌よう （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/24

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• 夏の装い

  夏の装い　　　南風一当人は決してそんな気はないに違いないそれが証拠に素振りは全くいつもと変わらないところがそれを見たこちらはちょっとドキリとして気付かれないようにもう一度その姿を盗み見している薄いスカートあるいはパンツスーツのこともある形のいいお尻の割れ目とパンティラインがくっきりと浮き出ている加えて大きくカットの入った胸元から白い膨らんだ乳房が覗いていたりした日にはこの娘は一体何を考えているのだろう？と思ったりするのだが当人は至って平気その姿が周りの男たちの目にどんな風に映っているのかそこのところに気付かないらしい随分罪作りなことに違いないこちらが気恥ずかしくて目を逸らしているのに悪戯っぽく不思議そうな顔をしている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/18

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• 好きの行方

  　　好きの行方　　　　南風一 好きですと言われてＷｅｌｃｏｍと言える時期は実はそんなに長くないうっかりＷｅｌｃｏｍと答えようものなら一生束縛を受けることになりかねないしそもそも相手について相性がいいものかどうか即座に判断が付くはずないそこでとりあえず曖昧な対応に終始するそんな対応を責める方がどうかしているでもそういう状況に出くわしたらなかなかそうは達観できないねつい癇癪を起こしてしまって「もう二度と会いたくない」とか言って破たんさせている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/17

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• 天皇とは？

  天皇とは　　　　　南風一天皇は何処に居るか？旧江戸城今の皇居にというのは場所に過ぎない天皇が住んでいるのは憲法と皇室典範の中以外にはない時の日本政府がポツダム宣言受諾と引き換えに守ろうとした天皇制確かに天皇は統治権を持たない象徴天皇として憲法の中に息づく天皇は日本歴史の中に統治権を持ったり持たなかったりして現れる時の権力者は天皇を政治の舞台に引っぱり出したり引っ込めたりして時をやり過ごして来た現代の議会制民主主義もそれを踏襲してきた象徴天皇制とは何か？これを考えずに国民主権も政治も日本の未来もないだろう天皇が象徴天皇になって昭和天皇も平成天皇も太平洋戦争の激戦地や災害被災地を訪問して戦死者の鎮魂や被災者の慰問に尽くして来られた天皇にはこれからもそういう活動を望むのかそれとも押しつけ憲法という理由で憲法を変える際に統治権を持つ天皇へ再度祭り上げるべきかそれは現代の日本国民の賢明な判断にかかっている天皇の生前退位とは何を意味するのか？象徴天皇に退位という制度は相応しいものかどうか？みなさん、よーく考えましょう(^^♪ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/16

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• 詩人の楽しみ

  　　詩人の楽しみ　　　南風一何が楽しいと言って他人のきれいな奥さんと二人っきりで話すことこれほど愉快で性的な興奮を約束してくれるものは恐らくないだろう直にセックスするより楽しかったのではないかと思う伊藤静雄はきまって親友がいないときに親友の家を訪ねて奥さんと話し込んだ自分の身の上話を話すのだがほとんど出まかせだった室生犀星は掘辰雄の家を訪ねるのが好きだった掘辰雄は病気でほとんど伏せていたはずだが掘多恵子さんと話して帰るのが好きだった掘辰雄の師であった芥川龍之介は未亡人に恋してやがて戦いに敗れて自殺した近づいても近づき過ぎず遠過ぎず爽やかな香水の香りにうっとりする程度にしておくのがよいもっと香しい匂いを嗅ぎたいなどとゆめゆめ望まないことだ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/10

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• 我慢すること

  　　　我慢すること　　　南風一学校で教わったものかそれとも実生活で父母の背中を見て育つうちに身に付けたものかたしかに世間で言われているとおり我慢することの功徳は大きい我慢した結果損するということは余りないだろう我慢すれば大抵のことは身に付いたり何かを得ることができる短気にならず苦境を楽しむ境地に至れば大抵のことは成し遂げることができようそれほど我慢の効用は大きいものだがさて我慢して得た結果がつまらないものだったらその我慢は果たして正しかったと言えるかどうか？我慢して失ったものの中に二度と手に入らないものだってある例えば「若さ」。「時間」はどうだろう？幾らでも後で取り戻せるものかどうか我慢しなかった結果「得るもの」と「失うこと」になるもの我慢して得ることになったものがあるから我慢して良かった本当にそうか？ （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/09

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• 七夕

  　　七夕　　　　南風一小学生の頃田舎ながら商店街があって毎夏そこの商工会が七夕祭りを催していたちょうど７月７日前後の土曜日昼から七夕祭りの写生に行くというので担任の若い女性の先生に引率されて自転車で商店街まで出かけた長い日の昼もあっという間に暮れて先生が帰りますよと回って来てもまだ絵の具を塗り終えていなかった後ろ髪を引かれる思いで帰路についたその時私が密かに好きだった同級生の女の子も一緒に写生に行っていた私は彼女に関心があったからいつもちょっかいを出して逆に彼女から追いかけ回されていた小学校６年生だったけれど彼女の胸は余り膨らんでいなかったけれど彼女のスカートをはぐってＯｈ！モーレツ！と騒ぐことは楽しかったから彼女と顔を合わせればそんなことばかりやっていたただし卑怯な真似は禁物だったので体育の授業で水着に着替えるときでもタオルを取ったりすることは絶対にできなかったある日プールの授業が終わって水着を脱いでいたとき何気なく彼女の方を見ると彼女はスカートを穿いていてちょうど水着を脱ぐところだったこちらに向かって膝を上げたのでなんとスカートの下から赤い傷口のようなものが見えた私は餓鬼大将ながら今のは何なんだ？まさかプールで転んで怪我した様子はなかったから傷口ではあるまいもしかして彼女の性器？大変なものを見てしまった私はすぐにあらぬ方向を見て何も見なかったことにした誰も私が彼女の性器を見てしまったことには気付いていまい彼女は仲のいい女友だちと談笑しながら髪を拭いたりしていて全くこちらの心の動揺には気付いていないそれ以来そのことは私だけの胸に秘められた秘密となったそれから後も彼女とは中学校、高校、大学と顔を見れば親しく付き合ってきたそれでも小学校６年のときのプールの授業が終わった後のことは秘密だった七夕の願い事は彼女と結婚できますようにということだった後年私の母親が彼女の母親から教えて貰ったことには彼女は私のことが好きだったけれど私が彼女の方を振り向いてくれなかったということだったそれは一面の真実だったいつの日から彼女がドキドキする異性の対象から外れてしまったのかそれは不明ただ懐かしくて好きだけれどそんなに気にならない異性ってものもいるのじゃないかなと思うそんな甘酸っぱい女の子の思い出 （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/07

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• 真夏日

  　　真夏日　　　南風一車の外気温は３８度と出ているこんな異常な暑さの中昨日は孫のお宮参りに行っていたほんの一時とはいえさすがにこの暑さの中では疲れる随分先のことのように思っていても予定はすぐにやって来るそして予定は現実に追い越されていつかしら懐かしい思い出に変ってしまうこうして今年も半年が過ぎてしまった７月から９月は太平洋高気圧とチベット高気圧に覆われて高温の日が続くという気温は自然現象に違いないと思うが偏った暑さも困りものに違いない週明けの仕事は仕事とは言いながら随分苦労するなあと思う身体を壊さなければいいがとも思う暑さとは関係なく人の営みは続く暑さとは関係なく赤ん坊は成長していく日を追うごとに気温もそうに違いないが生きて行くのは難儀なことだと実感する予定はすぐにはやって来ないと楽観していたら突然やってきたかと思うと私を追い越してはるか過去まで駆け上っていくもうやって来たのよ未来がいつまでもやって来ないと高をくくっているのはあなただけよと笑って手を振っている （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/07/03

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• 好きになること

  　　　好きになること　　　南風一初めは夢見るような心地よさそれは独りよがりだからそう感じている相手から拒絶されればもちろん苦痛に変わる相手が受け入れてくれれば一層夢心地の心地よさその場合でも心地よさはずっとは続かない猜疑心独占欲身勝手そんなもので心地よさは簡単に憎悪に転化するそうして見ている内なら心地よくて快楽だったものが苦悩をもたらすものに変わり果てている最初は夢見心地を約束してくれたいや夢想することが楽しさそのものだった一人の女がなぜ一人の男を地獄に陥れる魔女に変るのか好きになるとは罪なもの好きにならなければ男も女も不幸になることはなかった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/24

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• 認知症病棟

  　　　認知症病棟　　　南風一 生きていることを申し訳ありませんと言う人がいる子どもらしき名前を返答する人もいないのに繰り返し呼んでいる老婆がいるすみません私が悪うございましたと言っている誰か聞いてくださいお頼み申しますと言っているベッドの上に寝かされて最早自分の力で息子を呼びに行ける状況ではない老婆よ　なぜあなたが悪いのか？あなたはただ子どもを産んで一生懸命に生きてきただけではないかそして気が付いたら歳をとって認知症にかかっていたそれだけのことでなぜ自分の生涯を詫びる必要があるのか？詫びるのはむしろあなたを生かした神の方ではないか自分のために子どものためにただ一生懸命に与えられた生涯を生きて来たそんな者がなぜ詫びる必要があろう （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/19

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• 触れ合い

  　　　触れ合い　　　　南風一クリーニングを受け取りに行って出来上がりの服を受け取るとき店員さんの手に触れたそのクリーニング店を使い始めてもう５年いや１０年くらいになるかなそれからずーっと土曜日だったり日曜日だったりに受付に立っている年の頃は４０代かな身体は細身で色白出来上がりの品を取りに行く時スカートのお尻を盗み見れば下着のラインが浮き上がっている１日の労働は８時間程度だろうから１日程度なら大したことはないけれど１日が５年、１０年と過ぎれば大したことはある女性の若さや器量は随分落ちているのだろうか女性が労働の代わりに失うものそれは貴重なものに違いないけれど時間が貴重だからと仕事をしなくてもそれは結局失われていく （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/18

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• 夏至の夢

  　　夏至の夢　　　南風一スーツを着たきれいな女性だなあと思ったら何やらタイツの中に手を入れてもぞもぞしているタイツ越しに股間に手を入れているのか下着が盛り上がり中まで見えるんじゃないかと思ったと、そこに一人の男が現れてちょっと早いんじゃないかと思ったら社会の窓からもう大蛇が首をもたげたような亀の頭をおっ立てている確かに女性は男の妻に違いないから人前だろうと何の憚りも要らないそれにしてもさっそくこんなところで自慢気に亀の頭を屹立させることもなかっただろうにと、思ったところで目が覚めた （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/15

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• 乙女心と秋の空

  　　乙女心と秋の空　　　　南風一 久々に電話して（俺が）結婚した旨を伝えたなぜ？ってそういう関係だと思っていたからそしたらきみは怒り出したちょっと待ってくれ俺はいつもきみが会社で憧れているという男性との話の聞き役ばかりだった彼との関係がうまく行かなかったらそのときは俺の方に戻ってきてとは言ったけれどきみが彼との恋の成就を諦めるとは決して思っていなかったそれなのに俺が結婚したと伝えた途端「騙されるところだった」「よく私のところに電話をかけて来れたものね。奥さんに恥ずかしくないの？」「二度と架けて来ないで！」その後彼女と彼との関係がうまく行ったのかそれとも彼女は別の男性を見つけたのかそんなことは知る由もないそれっきりもうきみの電話番号も居場所も忘れてしまった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/11

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• お気に召すまま　気の向くまま

  　　お気に召すまま　気の向くまま　　　南風一求愛というのも八百屋の店先に並んだジャガイモや玉ねぎを品定めするようなものこれは大きくて皮の色艶がいいよーしこれに決めたジャガイモや玉ねぎは家に持ち帰ればカレーにして食べてしまう食べてしまえばまた２、３日して八百屋の店先に並んだジャガイモや玉ねぎを品定めしている２、３日前に買って食べてしまったジャガイモや玉ねぎのことはもう忘れてしまっているそんな風に一人の女性に求愛したところで何年か何十年かすればなぜその女性を好きになってしまったのかさえ定かではない一時の感情の為せる業お気に召すまま　気の向くままたまたまきみが求愛の対象になっただけその点はきみに申し訳なかったのかな  （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/11

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• 核弾頭

  　　核弾頭　　　　南風一 日々洗面所に１０回は行く使うのはいつも洋式便器だから用足し後は若干大きくなったものを目にする毎日１０回は眺めるけれどこれを使ったのはいつだったっけと最後に使った日の記憶も定かではない用足しの道具として日々使っているが人生において子孫を残すとか性生活とか自分の性的欲求を満たすために使う回数なんてほんとに知れたもの用足しの用事しかないなんて核弾頭みたいなもの凄い威力の兵器を所持していたところで使わないままに廃棄される確率の方が高い夜中に目が覚めたとき随分太く大きくなっていることもあるけれど使う当てもない何のために所持しているのだか （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/05

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• 若い頃

  　　　若い頃　　　　南風一 俺の申し出にあっさりＯＫと言ってくれたとき「さすが転校して来たばかりの娘は違うな」と思ったところが喜んだのも束の間授業が終わって帰る時間になって約束した体育館の横で待っているときみがやって来た鞄を持っていなかったので悪い予感がした「友だちに誤解されるので、すみません。一緒に帰れません。」「分かった。それじゃあ」私は背を向けて校門へ向かったそんなことはあったけれどそれからも通学途中で会えば挨拶もしたし一緒に学校へ歩いて行くこともあった男の方は結論を急いですぐにすぐにと焦る女の方は本能がそうさせるのかな慌てず未来をしっかり見据えている俺ももっと長い目でまず大学へ入って将来の勉強をしっかりしてきみとの関係は「その後に」というくらいの余裕を持っていたら長丁場となってもうまく乗り切ることができたのかも知れない若い頃の俺は本当に近視眼的だったなあと後悔している近視眼的でなかった男など男ではないとも思うけれど　ね （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/04

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• 正夢

  正夢　　　南風一 絶対しっぺ返しを受けるそう思ったあろうことか（こんな車の狭い中　まして私の下腹部の前にはきみのお尻がくっつくほど間近かに迫る）こんな二度とないチャンスを逃す手はないだけどもし股間の固いものをお尻に擦り付ける程度ならまだしも突き出してしまうかも知れないそんなことになったら彼女は怒り心頭になるかも知れないそう思う間もなく私の一物は彼女の股間を突き刺してしまった・・・ああ遅かった・・・そんなところで目が覚めたそれまで一度として彼女のそんな夢など見なかったのに初めて見る大胆な夢だった （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/06/01

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• 孫娘の誕生

  　　孫娘の誕生　　　南風一 孫娘が生まれて曾祖母　伯母　祖父母が揃って面会に出かけたもう一人の曾祖母は入院中のため一緒に行けず曾祖父は誘えば行けただろうに車が窮屈になるかなと思って誘わなかった孫娘は逆子だったため帝王切開で生まれた本来ならまだ母親のお腹にいるところなので寝てばかりいる父母は孫娘が一人立ちするまで育てて行かねばならないこれが結構大変なことだ孫娘も物心ついて大人になるまで成長していくのは結構大変だ曾祖父母　祖父母は他人事だから孫娘の成長をただ喜んでおけばよい祖父からすれば人が成長していくことは苦労以外の何物でもないけれど稼得の苦労　生活の苦しさ　納税の苦労などを差し引いても自分の親族が健やかに生きる日々を共有できることは幸せ以外の何物でもないと感じる死んでしまれば孫娘が育つことさえ実感できない生きていること自体が幸せなんだと思う （詩集の宣伝）「青春１７切符＋１」３月２６日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング

  2016/05/29

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