若い女性
若い女性 南風一平日や休日の夕方これから夕飯の時刻だろうに小さな娘さんを残してタクシーに乗り込むなんて夜の仕事かなと想像したものだったその女性と娘さんらしき家族連れにスーパーマーケットで出くわした顔などてんで覚えていないけれど生活臭のしない肢体と小娘のようなワンピース姿確かにたまに見かける若い女性とその娘さんらしき子どもに違いなかったその若い女性と娘さんがどんな身の上にあるものかもちろん俺は知らないし他人の知ったことでもないだろうスーパーマーケットのレジに並ぶときその若い女性と娘さんが買い物を済ませて出て行くところだった俺が二人を見遣ると若い女性と目が合ったやはり身体つきや姿は小娘に見えるけれど顔つきは20代後半か30代に見えた俺が好きだった彼女が今ももしこれくらいの容姿でいてくれたなら相変わらず好きと想えるかどうか?俺の年齢や境遇では最早そうともいかないだろうなかなか難しい問題だった (詩集の宣伝)「どこにでもある光景」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ 詩が良かったと思う方は人気blogランキング