青春の1コマ
青春の1コマ 南風一 大学1年になったばかりの学園祭模擬店をすっぽかして800キロ離れた彼女の住む街へ向かって夜行列車に飛び乗った東海道は想像していたより長かった眠い目をこすりながら外が白むころようやく彼女が住む街に辿り着いたその頃 土曜日はまだ学校があって彼女は突然の珍客に不機嫌そうな顔をしていた半日駅舎で時間をつぶして14時過ぎにようやく彼女が現れた彼女は相変わらず口をとんがらせていたまさか突然俺がやってくるとは想像もしていなかったらしい友だちとの約束もすっぽかして来たらしいそれから4時間ほどかな二人で何を話したのだろう?「そろそろ帰らないと」彼女はそう言い残してそそくさと帰っていった俺はそれから最終の新幹線に乗ってようやく新宿に辿り着いたときは すでに終電は出た後だったなけなしのお金を叩いて そんなに急ぐ必要はなかったのにタクシーで下宿まで帰った徒労の一日よくあんな元気があったものだと懐かしく思い出す青春の1コマ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ