[詩]の記事一覧 | 南風一の世界

結婚

　　　結婚　　　　南風一「なぜ俺と結婚したのかな？」そう妻に尋ねたことがある妻は何て答えたと思う？「病気になったとき　捨てられそうになかったから」だって（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/19

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鯉

　　　鯉　　　南風一爽やかな風が吹き渡る川面に鯉が身をくねらせて跳ね上がるきみもたまには外を歩きたいよね（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/19

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５月の風

　　　５月の風　　　南風一５月の風に洗われながら気紛れにきみの家を探し歩いた日どうしてもきみの家を探し出したかったわけではないもし近くできみに出くわしたらさぞかしびっくりするに違いないという期待はあったけどね結局　誰にも道を尋ねることもなくあっさり引き返したあの日のようにもう一度きみの家を尋ね歩いたところで今ではもう誰も知らないだろうね（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/19

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恋しく思い出してくれるより

　　恋しく思い出してくれるより　　　南風一男たちが言い寄ってくるのは若いうちだけそんなことをきみはよく知っていただけど一度手にした恋人は興味が半減してしまうそんなことは知らなかったのじゃないかな俺はきみを得ることができなかったから今でも道ゆく女子高生の姿にきみをだぶらせてしまうそんなことがきみの本意だったものかどうか恋しく思い出してくれるより結婚できた方が幾数倍か良かったたとえすぐに夢から覚めるにしてもかなきみの本心はどちらだった？（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/18

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夢物語

　　　夢物語　　　南風一夕闇のなかに若いＯＬたちの姿とどっと上がる賑やかな歓声女たちよ　きみたちは男の注意を惹く術を先天的に心得ている確かにきみたちの中から一番可愛い娘と仲良くなれたらどんなに嬉しいだろうという気がするでも　そんな浅はかな動機で何十年に渡る苦楽を共にできるかと問えばとてもそんなことは夢物語に過ぎないという現実的な声が返ってくる賑やかなＯＬたちの声を後手に聞きながら女たちの魅力とは何か？再び迷路を彷徨い始める私（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/17

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いつかきっと

　　　いつかきっと　　　南風一今でもきみに再会したときの嬉しさばかり思い描いている偶然もあった必然もあった色んな事情で愛情を深められなかったねでも今でもきみと俺は遠い昔につながっていた気がするんだだからいつかきっと再会できるきみだって今でもそう信じて疑わないだろ？（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/15

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世界のすべて

　　　世界のすべて　　南風一犬にとって飼い主が世界のすべて飼い主が散歩に連れ出すと尻尾を振って喜び勇んで飛び出してゆくきみにとって俺がすべてになることだってありえたかも知れないだけど俺は犬がなつくほどの肩入れもできなかったからきみは俺のことを簡単に忘れることができただろう（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/14

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もっときみから

　　　もっときみから　　　南風一もっときみから求めることがあったら事態は変わっていたかも知れないもっと俺から求めていれば事態は変わっていたかも知れないきみも俺も成り行き任せ自分の方から求めなかった俺は気紛れだったし待っているきみに惚れていたからきみが積極的になれるはずなかったかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/13

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若い娘

　　　若い娘　　　南風一ショッピングセンターで細面のすらりとした娘の姿が目に飛び込んでくるすぐ近くで買い物をする中年女性と二言、三言　言葉のやりとりをしている姿から親子に違いないそれにしてもと考える若い娘の方はその魅力的な肢体や美しさで若い男を虜にする一旦男を得たら数十年後には若い頃の見る影もない表示に偽りありと思うけれど誰に訴えればいいのだろう（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/13

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悪戯

　　　悪戯　　　　南風一黙っていても胸に秘めた思いは伝わるもので顔を会わせると悪戯ばかりしあっていた二人自覚がないのは本人たちばかりで周りの友人たちは二人が互いに好き合っていることにとっくに気付いていた知らぬは本人たちばかり相手が意地悪だから悪戯をしかけるし相手からもしかけられると思い込んでいるでも本当はきみのことが大好きなんだ好きで仕方がないからちょっかいを出すちょかいを出したり出されることで限りない幸せを感じている二人（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/12

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女

　　　女　　　　南風一きみが魅力的であることの大半は女であることにあるのかな白魚のような肌しかり出っ張った胸しかり丸みを帯びた腰やヒップしかりきみが望もうと望むまいときみが女であることで俺はきみに惹かれているきみが女でなかったらただ凛々しいと思うだけかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/11

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恋人

　　恋人　　　南風一惹かれる理由が分かっているのに惹かれてしまうことってあるよね余りに住んでいる世界が違うから無神経に過ぎないことがたまらなく魅力的に映ったりするアバンチュールよりもやがて気心の知れた優しさの方が恋しくなったりするんだよねもし手遅れでなかったらさっさとおさらばして帰ってくるに限るねきっとまた後悔するに違いないけれど（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/10

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恋

　　　恋　　　南風一毎日同じ時刻に同じ電車に乗り合わせた賑やかで活発そうな女の子という印象俺とは正反対の性格だったいつも近くで親しい友だちとお喋りに興じるお気楽な女の子たまに見かけない日が続くとどうしたのかな？と心配になったそんな風に２年が過ぎていよいよ卒業という日がきてきみに恋している自分に気付いたこんな軽薄な女に恋するもんかと粋がったけれどだめだったいつのまにきみのどこに恋したのかな？（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/09

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どちらのきみが

　　　どちらのきみが　　南風一仕事帰りの自転車に乗っていてふときみが夫をどんな顔して待っているのだろう？と考える意外に一途でかいがいしく夕飯を作って夫の帰りを今か今かと待っているそれとも仲のいい友だちと連れ添ってショッピングに出かけたままなかなか家に帰って来ないどちらのきみも本当のきみでどちらのきみが本当のきみなのかきみにも分からない（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/08

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通り

　　　通り　　　南風一以前なら　すれ違う女性を見やることはなかったきみしか興味がなかったから行き交う女性には何の興味もなかったところが今じゃ子どもほどに年令（とし）が離れている女性をまっすぐに見つめたりする向こうはこちらに何の興味もないから至って平気それでも　たまにはにかむ女性を見つけると昔のきみを思い出したりしている（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/07

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ジェットコースター

　　　ジェットコースター　　　南風一瓦を葺くことなくビニールシートを被せたままの家新築現場では当たり前の光景かな休みが明けるか明日になればまた工事は再開されるだろうと思っても本当にそうかな？と一抹の不安がよぎることはないか道端にころがる片方だけの子ども靴お母さんの自転車の後ろに乗っていた子どもが落とした？それとも誰かに誘拐された子どもが落としたそんな馬鹿な！川に浮かぶサッカーボールせっかくお父さんがプレゼントしてくれたものかも知れない道端で蹴っていて川に落ちた？でも１千円も出せばまた買えるだろうもっともらしい説明を見つけて安心するけれど説明できないものがある賑やかでおもしろそうなジェットコースターやっと自分の順番が来て友だちや多くの人と乗り込むさっき帰って来た人たちもきゃっきゃっとはしゃいで楽しそうだった私も２、３分もすればまたここに帰ってくるそう信じて疑わないそう信じて出発したジェットコースターが永遠に戻って来ないそんなことがあるか（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/06

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もの忘れ

　　　もの忘れ　　　南風一家の窓を開け放って畳の上に寝ころがる雨の音と部屋に流れ込む空気はかつてそこが田んぼや原っぱだった頃の記憶を呼び覚ます俺たちも一端の服を被っているが一皮剥けばじゅるじゅるの液体に過ぎない快適なオフィスビルで働いたり家でくつろいだり車で移動しているときだけ自分がアメーバーだった頃の記憶を忘れている（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/06

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ままごと

　　　ままごと　　　　南風一夫婦になったつもりであれこれ世話を焼きたがる夫婦になったつもりでずけずけものを言う夫婦になったつもりで愛をささやくままごとのうちは楽しいんだけどそこからなかなか出られないね（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/05

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ジキルとハイド

　　　ジキルとハイド　　　南風一きみに向かうときどちらの俺がよかったかな？いつも本に目を向けている真面目な男それとも性急にＹＥＳを迫るストーカー男どちらも本当の俺なんだけどな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/04

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好きなことと結婚

　　　好きなことと結婚　　　南風一好きだったのか嫌いだったのか本当の気持ちは分からない好きだったけど途中で憎んでいたのかも知れないきみにしろ俺にしろ義務で結婚するものじゃないから結局別れて良かったのじゃないかな今でもやっぱり分からないもの好きというキモチ好きなことと結婚することがつながるものかどうか（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/03

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好き

　　好き　　　南風一昔好きだった彼女は三姉妹の長女今の妻は姉妹の妹昔好きだった彼女と妹たちにどれだけの差があったのだろう？妻と姉にどれだけの差があったのだろう？そんな話しは親友くらいにしか話せないけれど好きってのはそれくらいの差なのかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/03

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親友

　　　親友　　　南風一いつでも会えると思っているから　かな？５年ぶりに会えても「それじゃまた」と別れる言葉はそっけない７年ぶりに誘っても気に入らない友人と一緒するくらいならあっさり「また今度」とパスする友人今度いつ会えるか分からないでもいつでも会えるくらいに思っているのだろうそんな保証なんかないんだけどね（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/03

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彼女

　　　彼女　　　南風一俺の隣の席はおばんさんだけど未婚のまだまだ色気のある女性噂では彼女は美人で通っているが俺は特にそれほどとも思わないただの何処にでもいるありふれたＯＬかなでももし彼女が違う職場だったらどうだったかな？俺が恋した女の子だってもし身近な職場にいたらあれほど恋しなかったかも知れない（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/02

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なぜそんな処に

　　なぜそんな処に　　　南風一住んでいるところは生きるところなぜそんな処に住んでいるの？なぜそんなところに生きているの？それは　ね寅さんのような風来坊にいつまで経っても終の住み処を探し出せないのはなぜ？って尋ねるのと同じだよなぜ生きているの？って聞かれたって理由は分からないひよっとしてきみに会える日が来るかも知れないそれが生きている理由かな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/05/01

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きみが好きというとき

　　きみが好きというとき　　南風一きみが好きというとき取りあえず好意を持ってくれということか結婚なんて次の次のそのまた次のことだけど取りあえず恋人になってくれということか俺は単純だからきみの好きの階段が分からない俺の好きはいつも一つなぜそれが分からないのかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/30

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何度繰り返しても

　　　何度繰り返しても　　　南風一春がくるとさあ新しい季節の始まり確か去年も同じことを考えていたゴールデンウィークがくると夏が来る前の中休み心機一転して充実した年にするぞ確か去年も同じことを考えていた俺は未熟者だから何度繰り返してもお終いにならないだから生きてゆけるのかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/30

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昔のこと

　　　昔のこと　　　南風一街角でたとえば銀行のＡＴＭで順番を待っていてふと顔を上げたらきみがそこにいたりしてそんなとき何て言葉が口に出るのだろう？俺はきみのことを何も分かっちゃいなかったきみも俺のことを全然分かっちゃいなかった分からない者同士がえいやっと結婚するのは相当勇気がいったはずもう何十年も過ぎてきみも何人かの子どもがいて日々の暮らしに追われて昔のことなど構っちゃいられないそれとも今でもなぜ？って問いつめるのかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/29

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ハサミ

　　　ハサミ　　　南風一折り紙を半分に折って目と口と鼻をくりぬくお面を付ければ福は内　鬼は外ハサミを持って待ちかねた彼女からの手紙の封を切った封の中は　夢のなか彼女と別れたとき彼女から貰った手紙を封に入れたまま燃やしたハサミはいつも期待を切りぬくけれど期待は大抵そのまま忘れ去られるいつか整理しようと思ってそのまま積み上げられた新聞が部屋の片隅で黄ばんでゆく学校を出てからもハサミを持って新聞を切り抜く習慣は消えないいつかと思いながら（そんな日が本当に来るのだろうか？）（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/29

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もう一度そこから

　　もう一度そこから　　南風一　畑の奥で腰の曲がったお婆さんが土いじりをしているすぐそばには小さい孫らしい男の子がじっとこちらを見て立っている男の子の姿は遠い昔の俺の姿に重なってもう一度そこからやり直したい何もかもひっくるめて　ね（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/28

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年上

　　　年上　　　南風一きみと俺は出会ったときから楽しかったけれど一歩引いた関係二人を空から眺める目があったらなぜ二人はそんなにぎこちないのかと不思議がったかもきみは俺より一つ上俺はきみより一つ下当時そんなことは気にもかけなかったけれど心の中でやっぱりきみは俺より一つ上俺はきみより一つ下そんなどうでもいいことできみは一歩引き俺は一歩引いたのかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/28

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ＧＷ

　　　ＧＷ　　　南風一ゴールデンウィークといえば子どもたちを田舎へ連れていったり温泉へ行ったり子どもたちと公園で遊んだり遊びに行くぞと言えばきゃっきゃっと走って出てきたのに今は親に付いてくることもないなかなか時間が経たないようにみえて過ぎてみればあっという短さ親の言うことを素直に聞いてどたばた喜び勇んで駆けきた子どもたちそんな可愛いかった子どもたちは何処へ走り去ったのかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/27

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きみの姿

　　　きみの姿　　　南風一１７、８の女子高校生とすれ違うと何処にもいるはずないのにきみの姿を思い浮かべているセーラー服が似合っていたきみは何処へ行ったのかな？１６才から１８才まで学校までの同じ道を毎日歩いていた１９才になってなぜその道を歩かなくなったのかな？今だって毎日歩いていてもよさそうなものだけどなぜきみは歩いていないのかな？（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/26

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早く早く

　　　早く早く　　　南風一「早く早く」小学生のころ　日々はおろか遠足の日だろうといつも遅れて来る友人がいたようやく姿が見えてきてもゆっくり歩くのでなかなか近づいて来なかった「早く早く　走って来なさい」と先生が呼びかけると当人は走っているつもりなのだろうけれど動作が緩慢なので歩いているのとほとんど変わりがなかった級友たちの間からどっと笑い声が漏れるのだが当人は全く動じないそのうち先生も級友たちも彼はそういうものなのだと理解しただから彼が遅刻して来ようが遠足に遅れて来ようがみんな笑って彼を待ったその友人とは３０年以上会っていないが今も頑なにマイペースを守って生きているのだろうか今では多分彼の方がかつての級友たちのあくせくした暮らしぶりを見て笑っているのだろうか（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/25

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きみと俺の夢

　　きみと俺の夢　　南風一きみの夢は可愛いお嫁さんになること俺の夢は科学者になってロケットを飛ばすこときみの夢はきみを大切にしてくれる夫をつかまえること俺の夢はロケットに乗って宇宙へ飛び出すこと３０年が過ぎて俺の夢は夢だけに終わってきみの夢はどうだったかな？きみの夢も随分難しい夢だったように思うけれどしっかり者のきみだったから今は幸せいっぱいかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/24

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遅刻

　　　遅刻　　　南風一午前１０時を回るというのに通りに高校生の姿があった遅刻したのだろうか？それとも用事で何処かへ行くのだろうか？私も高校３年のときすることもないのに朝　図書館に寄ったりしてわざと遅刻する日があった高校生活も終わりに近づいて理由はなかったけれど何となく学校へ行く意義を感じなかった期待するものが得られないと分かっているのにそこへ向かわなければならないそんなに真面目に考えずに遊んでくればいいんだからこれほど気楽な境遇はないそんな風に開き直れる高校生であればよかったと今頃損したと思っている（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/23

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卒業アルバム

　　　卒業アルバム　　　南風一浪人時代によく手にとって見たけれどその存在さえ忘れていた笑顔の級友や好きだった女の子たちは一足先に大学へ進んだから俺だけ取り残されていた卒業アルバムが愛読書だったなんて感傷的過ぎて誰にも言えないから大学に受かってからは二度と見ない何度も見たから好きだった女の子たちの涼しい瞳が鮮明に焼き付いている今度それを見る機会は多分ないと思うもう女の子たちに慰めて貰う必要なんかないからきみたちは何処にもいないけれどいつでも記憶の奥に澄んでいる（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/22

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男と女

　　　男と女　　南風一俺の結婚を伝えると電話の向こうで「騙されるところだった」そう言った女がいたそんな風に何人の女を騙してきただろう？最初から「結婚したい」なんて（言いたいときもあるけれど）うまく行くものも台無しになってしまうからわざとどうでもいい素振りを装う優先順位はあるけれど本命がだめになれば次を考える男と女は狐と狸の化かし合いそういう風に生きてゆくのがきっと男と女が幸福に生きてゆく方法と思うけれど夢がないかな？（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/22

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きみが美しいからと言って

　　きみが美しいからと言って　　南風一きみが美しいからと言ってきみに責任があるわけじゃないそれだのにきみが行くところに男たちの視線が集まるきみは少々鬱陶しいに違いないけれどそれだって長続きするものじゃない俺はへそ曲がりだから大勢の男たちが興味を持つものが嫌いだからきみには会わない（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/22

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二人だけの秘密

　　　二人だけの秘密　　　南風一きみのことは親や親友にも話さなかったこそこそ隠れてきみと話すのが楽しかったきみと俺が友だちなのは二人だけの秘密だから二人が話せなくなって全てが終わったきみと俺が出会った日のことも友だちだったことも誰も知らない（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/21

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何の取り柄もない女

　　　何の取り柄もない女　　南風一きみにしてみればきみは何の取り柄もない取るに足りない女なのに俺にしてみれば就学や就職をなげうってでも得たかった女意地っ張りで欠点だらけの女なのになぜかな？きみだって欠点だらけの自分を押し売りしていたくせに（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/21

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花金

　　　花金　　　南風一花金通りを胡蝶蘭のような女と寄り添う果報者きみもそんな風に恋人と寄り添って歩く日があったかもそう思うと帰省したときだけ思いついたように電話するだけの俺だったけどちょっとだけ救われたような気がする（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/20

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１日１００万回巡れば

　　　一日１００万回巡れば　　　南風一朝　通勤の途上で電車と交差してしまう日がある雨の翌日など鉄橋の上から雫が飛んでくるからなるだけ出会わないことを祈っているそれでも１カ月に一度は轟音の下をおっかなびっくりで通り過ぎる俺がきみに出会える確率はそれほど高くないそもそもきみが歩く軌跡ははるか遠く俺の歩く軌跡と交わりようがないそれでもきみも道を歩くだろうから全国津々浦々の道のすべてを光速で一日１００万回くらい巡ればきみに出会うこともできようきみから俺の姿は見えないだろうけれど（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/19

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汲めども尽きない物語

　　　汲めども尽きない物語　　　南風一きみに出会ったのは元恋人の結婚式そのまま何もなければ可愛いなあという印象で終わっていただろう気紛れできみの電話番号を聞いてきみの人生に深入りすることになった人は誰でも外から見えないドラマを秘めていてきみにも多分汲めども尽きない物語があっただろう俺は気が向いたとききみに会いたいと電話してきみを呼び出したきみは一家の大黒柱として家業に忙しい中時間をやりくりして出向いてきたそのくせ俺にできることといえば吉祥寺や三鷹の界隈をきみとぶらぶら散歩することくらいお互いの趣味や暮らしぶりをとりとめもなくしゃべり合った最初はお互いがよく分からなかったせいかな？時間がないくせになぜ無理して会いたかったのかな？俺は留年して明日の暮らしはおろか自分の未来が描けないきみはようやく大学を卒業するところでお父さんが亡くなって家業を続けざるを得なくなったきみと俺が恋したのはきみと俺じゃなくてお互いの中の自分だったのかな？（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/18

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リターンしてきみを追っかけることも

　　　　リターンしてきみを追っかけることも　　　南風一フィギュアースケーターがくるりと向きを変えて滑走する氷上吊り輪の選手が逆立ちしてぴたりと静止するつま先反転してまたぴたりと静止するつま先また反転してぴたりと静止するつま先アルペンスキーヤーがゴールに滑り込むや大きくリターンしてぴたりと停止するゴール前そのまま過ぎればそれで終わっていたのにあえてリターンしてきみを追っかけたどきどきする胸の高鳴りと遠ざかってゆくきみの後ろ姿そんなことも暫く忘れていたリターンしてきみを追っかけることももうないのかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/17

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恋人

　　　恋人　　　　南風一馬鹿なテレビがあってもう一度昔に戻って別れた恋人とやり直すというそんなことをして決定的に振られた日には何を支えに生きてゆくのだろう曖昧さゆえに忘れずに生きてゆける多分二度と会えないゆえに永遠の恋人星には永遠にたどり着けないだから美しいって　こと（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/16

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ジュ・テーム

　　ジュ・テーム　　　　南風一目を覚ませばジュ・テーム朝食の席で　ジュ・テーム家を出るときも　ジュ・テーム会社から帰っても　ジュ・テームリビングでテレビを見るときも　ジュ・テーム眠るときも　ジュ・テームそれだけの会話しか浮かばないきみと俺なんて結婚したところでうまくいくはずなかったよね（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/15

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紋白蝶

　　　紋白蝶　　　南風一紋白蝶が一匹我が家の花壇に迷いこんで来た近頃珍しいと思って妻に聞けばすぐそばのエンドウ畑にたくさん飛んでいるという昔はキャベツ畑に青虫がいてそれがサナギになって紋白蝶になった小学校から帰っていると道にも田んぼにも　どこにでも紋白蝶が飛んでいた網で追いかけ回すと紋白蝶は機敏に逃げ回ってなかなか捕まえるのに苦労した今ではそんな悪ガキもいなくなって紋白蝶は逃げ方を忘れてしまったかな（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/15

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体育祭

　　　体育祭　　　　南風一高校に入学したばかりの５月まだ右も左も分からないのに体育祭があるという会場は電車で７駅も先の運動公園とにかく上級生にくっ付いて電車に乗り込んだたった３両の電車に１０００人近くが乗ったはずだから電車の中は押し合いへしあい私の周りはなぜか３年生の女子ばかり下はスカートを付けていたけれど上は薄い運動服腕も腿も上級生の胸や身体にごりごり押しつけられた高校３年の女子といえば立派な大人乳房は大きくて柔らかい身体もお尻も柔らかかったこちらは真っ赤な顔して恥ずかしかったが上級生の方は澄ましたもの乳房をぎゅうぎゅう押されてもお尻を突き上げられても一向にお構いなし友人同士お喋りしていた電車がようやく目的地に着くころには上級生の甘い香りと汗の匂いに目がくらくらした一日中バレーボールに興じて帰るころには日焼けで真っ赤になった帰りの電車で朝の上級生を見かけたけれど朝のことはすっかり忘れているらしかった（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/14

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今きみに出会えたら

　　今きみに出会えたら　　　　南風一畑には　色とりどりのチューリップや大根の花が並び麦は穂を吹きエンドウの花が風に揺れる川には桜の花びらが点々と浮かびこんな午後は以前からあったしきみは今も静かに何かを待っているのだろうきみは俺が会いたいと口にすれば容姿をことさら気にする女だったけれど今さらそんな必要はない俺はもう終わってしまった男きみはまだ色気があって終わってないのかも知れないけれどきみも俺も会ってどうこうするものじゃない今きみに出会えたら好きとか嫌いとかそんな感情はとうに失せて長閑な春と　遠い風を楽しめるに違いないと思うけれど馬鹿げた空想かな？（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/14

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無残な姿

　　　無惨な姿を晒して　　　南風一空き地に捨て置かれたランドクルーザー１台前部が大破して衝突の凄まじさを物語る大抵の無理はきくといっても運転者をそこまで突き進ませたものは？と考える俺はそんな無惨な自分を見たくなかったから結末を付けずにきみから去ったきみから悲しい言葉を聞くこともなかったかわりにきみと一緒になることもできなかったそれが良かったのか悪かったのか無惨に大破したランドクルーザが問いかける（詩集の宣伝）詩集「異国のお姫様」（南風一著）を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ

2007/04/13

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