天は人の上に人を作らず
天は人の上に人を作らず 南風一天は人の上に人を作らずけれども正規社員という無期雇用契約者の下に非正規社員という有期雇用契約者を作る日本社会の直近の30年間に就業者の実に40パーセント弱が非正規社員である昔なら上場企業(現在では、スタンダード企業というらしい)と言われた名だたる大企業に雇用されている社員といえば高給取の代名詞で給与水準は高く福利厚生制度も充実していて年功序列の順番さえ我慢して無難に可もなく不可もなく社内を泳いでいれば定年まではいうに及ばず定年後も金銭的に困らない生活を送れるというのがニッポン社会に常識であったところがこの常識は直近の30年間のうちに日本社会がデフレに見舞われて名だたる上場企業もコスト削減と人件費削減に血眼になって社員の生活や暮らしなどに目もくれないような経営者が現れてから常識でなくなってしまったバブル崩壊の象徴のように業績が傾いた日産自動車は一度は国内企業から見放されてそこに救いの手を差し伸べたのがフランスのルノー自動車だった日産はルノーから派遣されたゴーン氏のコストカットにより系列の部品会社など取引企業を切っていくことで見事に復活した日本企業の経営者は日産自動車のゴーン氏の経営手腕をほめそやしゴーン氏に続けと言わんばかりにコスト削減の道を突き進んだその挙句の果てが日本社会では商品価格や人件費が一向に上向かないデフレ社会の出現だった金融担当大臣は資本コストがマイナスなんだから銀行の貸出金利はマイナスでなければオカシイと主張して日本銀行の当座預金金利はマイナスになった銀行が貸し出しにお金を回さないで日銀にお金を預けておいたらマイナス金利を課すというペナルティを課すのでこれが嫌ならさっさと貸出を増やせという論法だった日銀は10年国債をどんどん金融機関から買い取って日銀当座預金にお金をぶち込んだから民間銀行は使えきれなくて日銀当座預金残高は550兆円に達するこの30年間の日本社会はことほど左様に年金の保険料は誰が負担しているのかとか健康保険の保険料は誰が負担しているのかという大事なことを忘却して企業業績の最優先と借金の付けを将来世代に先送りする「現状が良ければそれで良し」という無責任な経営者と政治家の狂騒曲であったといえよう(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング