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misty247

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2012.10.20
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カテゴリ:観た映画のこと
 試写会で『エクスペンタブルズ2』を観てきた。

 この映画は、アクション映画の主役級俳優が集結しているところに魅力がある。そして、俳優のセリフには、それぞれの活躍作品を下敷きにしたジョ-クが散りばめられている。各スターの経歴や代表作に通じていればいるほど多くを楽しめる。

 "I'll be back"はご存じシュワちゃんの決め台詞。「つい口に出してしまう映画の名台詞」のランキング1位だとか。(2007英国) 各イベント他でシュワちゃんはいったい何度このセリフを口にしたろうか。この映画の中では、シュワちゃんがこのセリフを決めたあと仲間に「戻りすぎだ」とツッコまれていた。
 落盤で採掘場に閉じ込められたとき、ドルフラングレンが有りあわせの物で爆弾作りを試みる。仲間がさほど期待もせずにいう。「一応あれでも奴は、こうなる前はMITの修士だからな」 リアルとオ-バーラップしたジョークだ。

 『昔のアクション映画、あまり観てないのよね。それでも楽しめるかな?』という方でも心配はいらない。ダブル・ミーニングに満ちたセリフが多少わかった所で、もうどうにもならない位に本作の内容は悲惨なものであるからだ。こんな単純なドンパチ、子供でも呆れる。ストーリーは無い方がマシなぐらいに無理がある。
 これだけ経験豊富なメンバーが集まっていながら、なぜこんなものになってしまったのか。「船頭多くして、船、山に登る」という言葉があるけど、そういうのとはちょっと違う。たしかに船頭だらけだったが、全員が船頭役は自分ではないと思ったので、船は完全にノーコントロールだった、という感じか。
 しかし、そんなことは前作で、これでもかと露見していた。その点では「よりスケールアップして」お見舞いしてくれている。それでも私は2を観た。観てしまった。観たいなと思わされてしまった。
 そう、それが全て。
 アクション映画のフリをしているが、これはファンタジー映画とみる向きが正しい。人によってはノスタルジィ溢れるヒューマンものと捉える方もいるかもしれないが、そこは自由だ。

 ところで。
 こういう作品の字幕作成は大変だなぁと思う。全役者の作品を事前に勉強しておかないと、ジョークが見抜けない。元作品の字幕を調べないと、セリフに最も望ましい訳語を当てることができない。その苦労、想像を絶する。
 続編の製作も決定していて、次々と新たな顔が加わる様子。もしセガールが加わったら、あの沈黙シリーズを今になって全部見直さないといけないはめに。訳者は匙を投げて、字幕をとばすに違いない。そうなったとき我々はついに出会えるだろう、「沈黙のセガール」に。





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Last updated  2012.10.20 18:41:24
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