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misty247

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2013.08.25
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カテゴリ:観た映画のこと
 劇場で『スター・トレック イントゥ・ダークネス(3D字幕)』を観てきた。
 つきあいで。趣味ではない、とまでは言わないけど自分では選ばないタイトルだ。

 とはいえクリス・パイン主演の前作は試写会で観ている。それに『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』をIMAXで観たとき、このスター・トレックの予告編が流れて、それが驚くほど長編だった。スポックが火山噴火を鎮める冒頭シーン丸々が流れたのだ。予告編というような感じではなく、購入チケットの映画タイトルを間違えたかと思ったほどだった。実際そう取り違えて席を立った客もいた。
 もちろんマニアではないし、とくべつ好きでもないスター・トレックの世界だけど、なんやかんやで知っていて、理詰めのスポックの魅力に実はひそかに惹かれていたりもする。劇場ならではの3Dを楽しむのもいいかと、あまり期待せずに観た。
 そしたら、これが意外に良かった。

 ライフ・オブ・パイを観たときに思ったのだが、空間(とくに背景)がすっきりとしているほど、3Dは引き立つ。大部分が海と空の広大で奥行はるかな空間に一隻のボート。それは素晴らしい3D舞台だった。宇宙空間も、同じ条件を兼ね備えている。
 3Dとして映える映像を見せてもらったので、半分以上は満足だ。

 しかし、ストーリーをはじめとする残りの半分は、想像通りだった。
 ワープ航行中に後方から光線を撃ってくるとか、そういうのは愛嬌のうちでいいけど、コアの軸がズレて蹴飛ばして直すというアナログな故障と修理方法。いささか遊び半分に過ぎるのでは。子供受けする一面も忘れはしないと錯覚しているのだろうか。
 また、蘇生させるのに、死別をあれだけドラマチックに演出する無神経さ。部下をとことん大切にするカーク艦長。敵ながらカーンも同じ。なのに制作陣は観客をこうもあっさり裏切ってくれますか。
 こういうことにあまりツッこんでも仕方ない。理に適わないことをあれほど認めないスポックですら容認しているのだから。それは分かっている。
 しかしだ。
 せっかく3Dが、作品内の時空へワープさせてくれるほどの素晴しい効果を出しているのだから、その作品世界のリアルさも馴染めるものであってほしい。でないと、エンタープライズ号を中心とする三千大千世界も、ホンモノのダイオウイカ一匹のひとにらみに完敗する憂き目に遭うだろう。





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Last updated  2013.08.25 23:41:21
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