日記 『佐伯祐三展に』
昨日は、東京から友人が訪ねてくれたので、家でわたしの手作りランチを食べて頂いて、その後、静岡県立美術館に出向いた。 その美術館地域はわたが大好きなところで、今、「佐伯祐三展」をやっているので一緒に行きましょうと、彼女を誘うと、何と、彼女の住まいの近くに佐伯祐三のアトリエがあるのだという・・。 新宿区落合という場所で、そこの風景も作品になっていることを知った。 美術館に入ると、その落合の場所の絵は確かに有り・・・・昔は、雑木林の風景画なのだけれど、色調は実に暗いけれど、色合いが良いなぁと感じる。 暗いながらも絵に魅力がある。 パリに行ってから描かれたポスターが貼られたパリの町並みは、建物がゆがんでいたり、決してお洒落な・・・という感じでもなく、うらぶれた町並み・・・生活に困窮していたのだろうか? と思わせる心象風景のようでもあり・・・ なんと、彼は30歳の若さでこの世を去っている。 顔を拝見すると、芥川龍之介を思わせる風貌・・・。 目力が凄いなぁ・・・。 短く密度の濃い人生だったのだろうと想像する・・。 早世して、彼の残した絵は評価され生き続けるという・・・ もしかしたら、彼の残した絵の中に、彼の魂は今も、小さな粒子となって存在しているのかもしれないなぁと・・・。