「ビリー・ジョエルをきかせて」
日曜日、図書館の漫画コーナー(笑)を覗いてたらタイトルが目に留まったので、中身もよく確認せずに借りました。「ビリー・ジョエルをきかせて」(津村かおり、1986年、集英社マーガレットコミックス)カバーの[作品かいせつ]を引用すると週刊マーガレットの昭和60年30号から41号まで連載されました。あさ美の父は、有名なピアニストだった。あさ美はビリー・ジョエルの『ストレンジャー』を印象的に弾く洋平と出会った…作者の 津村かおり も、マーガレットの対象年齢も、僕は知りませんが1985年といえばビリー・ジョエル初のベスト・アルバム『ビリー・ザ・ベスト』がバカ売れしていた時期ですから十代後半の音楽好き2人が出会うきっかけとして読者も理解できるという前提があるはずですね。そして音楽一家で幼い頃からピアノを学び、それに飽き足らずポピュラーの道に進むという洋平(さすが少女マンガ、顔ちっちぇ~)の人物造形にもビリー・ジョエルの影響があるのでしょう。ストーリーは洋平に想いを寄せる幼なじみ、あさ美に横恋慕する新人歌手といった存在を乗り越え2人の恋は成就するのか?あさ美の父(交通事故の影響で弾けなくなったという設定)の指導の下洋平はプロデビューできるのか?という、まあ簡単に結果の想像がつく展開です。ファッションはいかにも80年代だし当時はそんなもんでしたけど恋愛描写もウブすぎ。(雷に驚いて抱きついて、それが恥ずかしくなって雨の中を走り去る...)現在ではあまり評価されていない作品のようです。絶版みたいだしamazon の中古では1円(!)から売っています。http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/408849153X/ref=dp_olp_2/250-2836341-4199415あの頃の雰囲気が良く出てると思うけどねぇ。