ロンドン交通事情2
地下鉄が市中心部に向かって市内を網羅している、ということは、行動の中心であるZONE 1内にいる場合、そこが行動の基点となることは想像に難くないですよね。たいてい夜はその辺りにいるんですよ。観劇をしたり、飲み歩いていたりお買い物をしたり、もちろん博物館巡りも。そして、いざ帰ろうか、と駅へ行くと、掲示板に”Due to staff shortage."(デュー トウ スタッフ ショーテイジ)「人員不足」と赤字が出ています。ストライキです。よくあるんです、これが!そうすると乗客は諦めるか、待つしかない。皆よくあることなので、たいして騒ぎもせず代替手段を探します。British Railwayは悪名高いイギリスの交通機関事情により、遅延は当たり前で、普通なら30分で行ける所を一時間以上かかる日があったり、果てにはストで突然なんの前触れもなく止まってしまったりするので、必ず時間通りに離発着する日本と同じようにとらえていると、問屋がおろさないことがあるので、そこが難点。それを思うと日本の交通機関は超優秀。ある調査では世界一だとか。でも、その過密さ緊密さが、JR西日本の福知山線の悲劇を生んだと思うと、複雑な思いですが。まだ続きがあります。その「突然!」は夜に限ったことではありません。駅構内に居て、もしくは電車に乗っていて、突然警報機が鳴り駅を締め出されたり、突然電車が止まって一時間以上もStuck(その場で立ち往生)ということも珍しくありません。電車内で放送が流れるとみんな携帯を取り出して各会社や学校等に連絡をします。がそういう遅れにはたいしたお咎めがないようです。その上司もStuckしていることが多いから。これは列車の不備もあるし、おそらく線路内のゴミによる進路被害もあるようです。だって、みんな電車に乗っていて、ごみをポーイするんですもん。そりゃ、線路内にゴミも落ちるってもんです。で、その場で下ろされた乗客は、歩く、バスに乗り換える、別の路線を使う、しかないんですね。でも、短期旅行者には、バスは複雑すぎてお勧めできません。別の路線も、たいてい止まっていて(入り乱れて、同じ駅に入り込んだりしてますから、どこもStuckなんです)やっと別の線の駅の入り口に着いた、と思ったら、看板が出ていて「停止中」とロープが・・・なので、Stuckした場合の一番の方法は、諦める。これしかないです。私は学校の事務局に遅れる旨を告げたとき、「じゃ、歩いてきて」と冷たく言われたのに対し、「こんな距離、歩けるかいな!」と日本語で突っ込み、近くにあった公園で、今日の理不尽を振り払うべく、リスと遊びました。めっちゃ多いんですから、理不尽が。もちろんロンドンだけじゃないと思います。でも、たとえば外国人とか、たとえば田舎から出てきたばかりの人、とか、その場所に普通に存在する「常識」みたいなものを知らない人にとって、突然の予測不能な出来事は理不尽以外の何ものでもありません。異邦人になって、本当にそう思うことが多かったです。次回、交通事情に関する理不尽をご紹介します。いやあ、ロンドン交通事情を語ると熱くなっちゃうわあ~。それと、Stuck,使ってみてね。塾講師の一言育児(育自)英語「電車が立ち往生した」"The train was stuck"(ダ トレイン ワズ スタック)「八方ふさがりだ」"I am stuck" (アイアム スタック)