中山道着物道中記7 妻籠宿で買い物
3日目の朝。妻籠宿での旅籠はこちらでした。下嵯峨屋。通りに面した二間は、このように昔のまま保存してあります。奥の民宿になっているところは、内装・水周りリフォームされて清潔で快適。あ、もちろんテレビとかはないですよ。ここら辺の宿は、隣室との仕切りが襖だけ、鍵なし、という所も多いです。今思えば、去年の夏行った白川郷もそうだったな。朝の妻籠宿は人が少ないです。写真撮るには絶好の時間!一眼レフ持った人がより増えます。この後、店にまで着いてきて、店から私が出るのを待ち構えてるパパラッチみたいなおばさんがいて、ちょっと嫌だったなー「撮らせて」って一言言ってくれたらいいのに。。下駄専門店の永楽屋。江戸時代には「木一本、首一本」と言われ、勝手に切ったら首が落とされたというほど大切にされた木曽五木(ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロ、コウヤマキ)。その一つ、ネズコの下駄を置いています。どこかのHPには、その場で鼻緒と台を選んで挿げてくれるって書いてあった気がするけど、全部挿げてあったなー。わざわざ選んで買いたいって言う人少ないんでしょうね。。買った物。芳町は2,900円。ヒノキ風呂みたいな良い匂いがしますよ。千両は3,200円。鼻緒がきつかったので、お店の方がぎゅーっと引っ張って調節してくれました。本物の印伝が良かったんですがねー。印伝「風」鼻緒です。台だけでもこの値段ならお買い得でしょう。しかし白川郷でも思ったのですが、どこも似たようなお土産屋さんが多かったです。買いやすい値段のいろんな物(お菓子や箸やお椀や下駄なんか)をちょっとずつ、置いてあるような。。。そんな中で、下駄しか置いてない、漆器しか置いてない、という店は光って見え、思わず入りたくなるのでした。木曽漆器のお店、永徳屋。ちょっと奥まった店構えが気になり、入ってみました。全然買うつもりなかったんですが。。。黒と銀のストライプがとても美しい漆器。モダンさ、シャープさに惹かれ、購入しました。銀の部分は少し黄色がかって金色にも見えます。食器類は、かつて夫が収集していたFire King以外、全くこだわりないんですけどね。。いい仕事してるこの器、うちの食器の中で光り輝いて見えます・・・とは言っても、お値段は4,400円。ショーケースに入っている他の商品と比べればずいぶんお手頃。木乾製だそうで、天然木に比べだいぶ買いやすい値段です。在庫は2枚でしたが、微妙に銀の部分の色味や刷毛目が違ったりするのが、手作りの良さを感じさせ、作り手の顔を想像したくなるのが魅力です。自分が出せる金額で、伝統工芸にお金を使えるというのはとても嬉しいことです。大切に使っていきたいです。にほんブログ村クリック応援よろしくお願いします。