新人を育む姿勢
新入社員がたくさん入ってくる季節。私がお付き合いしていただいている会社も、集合研修が終わり、各職場に新人が配属されてきた。とある事業本部のこれからのテーマは「人の定着」。過去、部下にがんばりさせ過ぎて、幾人もの人が退職していった。今年の目標は、社員を早く帰宅させること。そんな中、多くの上司が迷っている。あまり厳しいことを、言ってしまって、辞められたらどうしようと気を遣っている。だから、一作日、お話をさせていただいた。そんな気を遣うことは、ないんだよ。正しいことは正しいこととして、厳しく言っていかなければいけない。叱り方や言い方がまずくて、相手を傷つけてしまうことがあったら、それは反省しなくてはいけない。しかし、正しいことを正しく言って、辞めたのなら、それは仕方がない。この2つを混同してはいけないよ。しかし、私たちはここで肝に銘じておかなければいけないことがある。それは、「何が正しいことなのか?」このことを絶えず、自問自答し続けなければいけないということ。この姿勢がある限り、そのときは駄目でも、いつか分かってもらえる時が来る。しかし、この姿勢がなかったら、上司や先輩としての驕りが生まれ、一人よがりの説教に過ぎなくなる。人を育てようとするとき、「何が正しいことなのか」私たちは、このことを自分自身に常に問いかけながら、正しいことを教えていかなければならないのです。